スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

再チャレンジの場が戦争なのか

子供たちがまだ幼い頃のことですから、1970年代の後半だったでしょうか。

 ご近所の奥さまが真剣に‘俗悪テレビ番組’を憂えて、反対運動をしないかと我が家にやってきました。潔癖なほど真面目な裏のない方で、子育てを考えて、まったくの善意に突き動かされてのことでした。

 どの番組のことを指すのか、具体的な話しまではいたらないうちに反射的に私が危うさと違和感を感じて断ってしまったために、後日絶交同然の結果になってしまったのは少々苦い思い出です。

 もう少し私に知恵があれば、もっと違う対応をしたのでしょうが、この時、真剣に悩んだ様子で玄関先に立ち、ひどすぎると思いませんか? と訴える人を見たとき、即座に、「堕落的な飲み物」ということで「クリームソーダ」を禁止したという、米国清教徒の‘鼻筋の青い’おばさま方を連想してしまったのがいけなかったかな、と思いました。

 私に断られて態度を硬化させてしまった彼女はその後近所の幼稚園にも働きがけて、かなり大きな動きになりました。それからどうなったか、とんと思い出せませんが、新聞にまで取り上げられたような記憶がうっすらとあります。

 自分の子どもに見てもらいたくない番組もあったのは事実です。でも規制することへの疑問はそれよりも大きかったということです。
 だいたい、誰がどんな基準で対象を選ぶのか、ということが容易に解決のつく問題でないことは承知してましたし。

 その4、5年して、テレビアニメの「うる星やつら」を我が家の子供たちが見ているのを知った明治生まれの義母が、あなたは何という番組を子どもに見せるの!? と私に怒ってきたことがありました。
 それこそ?? のはてな状態の私は、義母の怒りの対象がラムちゃんのビキニ姿であることを理解するのに、少々手間取りました。
 こうなってはもう、笑い飛ばすしかありませんでした。

 ことほどさように、「俗悪」という判断は人によって異なります。

 1週間ほど前に車の中で聴いたラジオで、残間絵里子さんが、私たちの世代はダブルスタンダードで子育てをして失敗した世代、という意味のことを述べていました。
 確かに、小公子・小公女を理想的な子どもとして教わった私たちは、生まれてきた子どもが「いい子」に育つことを願い、子どもにそれを要求しました。自分たちのちっともいい子でなかった過去に頬かむりして。
 
「いい子」とは、早くいえば大人の言いつけをよく守る聞き分けのいい子のこと。
 また、若い専業主婦がひしめく都会の団地は、いい子でない子は極端に嫌われました。

 登校は集団登校で、登下校とも決められた通学路を目的地までただただ真っ直ぐ歩きなさい。溝蓋の上を歩いて、ガタガタうるさい音を立ててはいけません、走ってはいけません、たった50cmほどの段差のある造成地にも登ってはいけません、危ないことをしてはいけません等々、実に細かく子供会で規制されたものです。

 そうして大きくなるにつれて、いい学校に行くように、そしていい会社に行くように期待された子供たちは、無言の要求に敏感に反応しました。

 そのうち不良とか悪い子とかの枠組みでは捉えられない思春期の問題が噴出しだして、今度は逆に「いい子が問題だ」という考えが世間を覆うようになったのは、我が家の子供たちが中高校生の頃だったと思います。

 勝手なものです。今度は小さいときにいい子だった子、おとなしかった子が問題だ、と言われ始めました。
 おとなしいは大人しい。小さな大人のように聞き分けのいい子を求めたのは誰なんだあ、と腹を立ててもはじまりません。生身の人間である子供たちは、現に生きてそこにいたのですから。

 いい子であり続けるのは大変なことだと思います。
 またいい学校、いい会社へ行けるのもごく少数に限られていますし、その子たちが人生の最後まで「いい」経歴で終われるかどうかは誰も知りません。

 みな、人生のどこかで挫折を味わいます。数えきれないほどの失敗や恥ずかしいことを重ねて大きくなっていきます。その過程で、自信を失っていく子だって少なくありません。
 
 親の要求に応えられなかった子どもは、それでもやはり、いつか、親の期待に応えたいという気持を心のどこかに持っています。そんな意味でも、子どもは健気です。

 残間さんは、ニート、フリーターを生んだのも私たちの、つまりご自身も含めた世代だとも言われます。

 誰も好きこのんでニート、フリーターになったわけではないでしょう。
 一人ひとり、それぞれの事情を抱えているのでしょうが、ニート、フリーターという不安定な生活は、ともすれば人の自信や誇りをも奪いかねないのは確かではないでしょうか。

「9条を語れ」に登場した、「戦争という名誉的なもの」を感じながら死んだ方がましだ、と語るアルバイトでぎりぎりの生活を送る青年の言葉に胸を突かれます。

 再チャレンジの場が戦争なんて、冗談でしょう!

 それにしても昨今の俗悪番組があふれるテレビを見て、今頃件の奥さまはどう考えているのかな? やはり俗悪番組は追放すべきだ、と考えているのかな。
 だとしたら、真っ先になくしてほしいのは、みのもんたの朝ズバッなんだけれどな、私は。今や俗悪番組は子ども番組とは限らないぞ、なんて呟いてみる。


↓ ランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします。

  人気blogランキングへ 


スポンサーサイト

ワーキングプア、偽装請負

午前中、家事をしていると国会中継の音声が聞こえてきました。参議院予算委員会、委員長は尾辻氏。質疑者は、この時は共産党市田氏。ワーキングプアの問題を追及していました。いつものこととはいえ、政府側はまともに答弁をしていません。  備忘録のつもりで記しておきます。  

 給与所得300万以下の労働者は1,700万人。

アベ総理:若者を中心として非正規雇用が増加していることは将来の格差拡大に繋がっていくので十分に注意が必要と認識している。2010年までにフリーター25万の雇用化プランで、フリーターをピーク時の8割にまでしたい。ハローワークで正社員としての就職支援をし、法的整備を含めて検討している。

財務副大臣の説明:年収300万の労働者数          
 平成12年 1507万人               
  〃 17年 1692万人

続きを読む

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア

なかのひと
twitter
    follow me on Twitter
    カレンダー

    tokura_203-52.gif

    最近の記事
    カレンダー
    06 | 2017/07 | 08
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -
    最近のトラックバック

    smilelink_203-52.gif

    月別アーカイブ
    カテゴリー

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    プロフィール

    とむ丸

    Author:とむ丸

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。