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日本史必修は何を企むの?

松沢某が知事を務める神奈川県で、2013年度をめどに日本史を必修にするというニュースが報じられたのは、先週のことでした。

 自国の歴史を学ぶというのはけっして悪いことではない、とはいえ、このニュースに不安をかき立てられたのは、教えられる日本史の中味に不安を覚えるからです。

 それは根拠のないことではありません。

 私たちの国は、19世紀の末からつい60数年前まで、日本は神である天皇を中心として国造りをしてきた。日本は神の国であるする皇国史観が子供たちに教え込まれてきたからです。

 歴史はそのときどきの為政者の都合で、つまりその座の正当性と権力の源泉を主張するために、脚色されたり歪曲されたりしてきた、といっても言いすぎではありません。

 古事記・日本書紀が描きだす神々の世界、記紀神話は、お話として楽しめばそれなりにおもしろい。ロマンもありますし、個々のエピソードの中には当時の人々の感性が息づいています。
 
 ですがそのファンタジーの世界を歴史的事実として子どもたちに教え込んできたのが近代日本でした。

 一昔前まで、ちょっと年配の人であれば、神武に始まる歴代天皇名をすらすらと暗唱できました。
 もちろん、フランス革命などというものが世界に起こったことなど知るよしもなく、10歳になるかならないかの子供たちは、歴史の勉強と言えば、天皇名を懸命に覚えることだったのでしょう。

 そうして神の国の日本が負けるはずない、と信じ込み、長じて男は戦場にかり出され、女は銃後の守りを言いつかる。

 敗戦を経験したその世代が鬼籍に入り世代交代が進む中でも、戦前の統治がよほど己の利益と気分にあっていたか、天皇を中心とする神の国神話を政治・社会上の理念として掲げ、継承を目論む一団がありましたし、それを今に伝えようとする試みがなされてきたわけです。

 そうしてできあがった一つが、あまりにお粗末な成立エピソードを持つ「つくる会」の教科書でしょう。

 いつも面白いなあ、と思うのは、こうした戦前回帰・復古主義を唱える人ばかりでなく、共鳴する人までもが、それぞれ、自分は特別な存在であると考えていて、自分を統治する側に置くこと。
 明らかに、あなたは統治をされる側でしょう、と思われる人でもそうは考えません。

 一種の選民意識でしょうか、高揚感に浸り、自信がみなぎり、神の国を讃美して、自分たちに共鳴できない人はバカ呼ばわりします。
 この国を愛し、この国の伝統を 愛でるのは自分だけだぁ、といい気分に浸って、酔っているのかなぁ、とよく思います。
 こうなると宗教の域に入りこんでいる、といえるかもしれません。

 エリートが、エリートをもくろむ人たちから非エリートの人たちまでをも巻き込んで、みなエリートと思わせる手法が効いています。

 統治される側の人までもが統治している側にいると錯覚するのは階層構造があるからでしょうから、戦前回帰・復古主義に染まると、自分たちの下に、何か別の集団なり階層なりを想定するのかもしれません。
 上見るな、下見て暮らせ、のような。 
 女性も戦前は参政権もなく、家制度の下では妻は禁治産者扱いでした。

 常に見下せる誰かが自分の下にいる、という社会構造はネズミ講のようなもの。どこかで破綻が来るのではないかしら。
 でも、いつになっても、これに惹かれる人が後を絶たないですね。

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教育再生会議 親学 モラロジー

世の中に蚊ほどうるさきもはなし りんりりんりと夜も寝られず、という狂歌がありました。

 享保の改革だったか、寛政の改革だったか、とにかく改革断行で綱紀粛正が叫ばれていた時代を皮肉ったものでした。いや、蚊ですから、りんりではなくぶんぶ、ぶんぶ→文武だったかな?

 いずれにしても、今日は、りんりのお話。

 晴天とら日和さんも取り上げていますが、教育再生会議「親学11の提言」について。
 
 この提言には、

・子守歌を聞かせ、母乳で育児
・授乳中はテレビをつけない
・5歳からはテレビ、ビデオを長時間見せない
・親子で演劇など芸術を鑑賞
・早寝早起き朝ごはん
・父親もPTAに参加
・自治体で親学講座を実施
思春期からは自尊心が低下しないように努める

 等々、ずらーっとあるそうです。

 どんな経緯でそんなものが出てきたのか確かめて分かったのは、4月16日の「第9回規範意識・家族・地域教育再生分科会(第2分科会)」での親学会副会長で明星大学教授の高橋史郎氏が震源のようだということ。
 
 高橋史郎氏は「新しい歴史教科書をつくる会」結成当初からの理事です。現在は副会長を辞任していて、上田知事の下、埼玉県教育委員として働いているようですが、この会の公民教科書を作るのにも深く関わった人でもあります。

 この方がヒアリングで述べていることを資料から抜粋すると以下の通り。(読みやすいように段落替えをしています)。

 資料6の文科省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討委員会報告」や、日本小児学会の「こどもの生活環境改善委員会」報告など、普遍的な提言が出されているが、母親に届いていない。

 子どもの発達段階に応じた徳育についてのご提案、あるいは携帯やゲームなどの影響、早寝早起き朝ご飯の効果や、日本の伝統文化に根ざす子育ての知恵なども盛り込んだ提言ができると良い。

 母乳についても、ユニセフ、WHOによる母乳育児応援の赤ちゃんにやさしい病院(ベビーフレンドリーホスピタル)認定施設は日本に43産院しかない。命をいかに捉えるかの視点もある。私は、子守歌や民話、神話、郷土の偉人伝などをよみがえらせる国会議員連盟の幹事長をやっているが、子守歌を聞かせようと呼びかけても、最近のお母さんは子守歌を知らない。

 市町村合併の影響から、全国で5000程度あるといわれる子守歌の資料も失われつつある。故郷の子守歌を、6ヵ月検診などの機会で集まる際に歌うことなども含め、母性、父性を育て社会を変えるようなメッセージを発信したらどうだろう。

(引用終わり)

 この高橋氏の意見に浅利慶太氏が大賛成し、池田守男(資生堂相談役)座長代理がとりまとめを検討する、と言い、その結果がこの11の提言なのでしょう。

 怖いのは、この高橋史郎氏といっしょに呼ばれてたお二人が、〈子どもの発達と脳科学〉の専門家らしきこと。

 安彦早稲田大教授が「子どもの成長・発達の吟味検討 ――脳科学基礎を中心に」というタイトルで、また津本忠治理化学研究所脳科学総合研究センターユニットリーダーが、「子どものこころの問題を脳科学的に理解し、解決法を見いだせる可能性の出現」等を話したもようです。

 脳科学の知識は私にはありません。
 でも、高橋史郎氏の提唱する「親学」は、こうした「科学」の装飾を施すことで、いかにももっともらしい体裁を繕っているのではないか。科学の衣をまとった現代の修身教育ではないか、という疑いが消えません。米国のインテリジェント・デザインを思い起こさせます。

 「親学のすすめ」などという本も、この高橋史郎氏の監修で出されていますが、出版元は前エントリーでもふれたモラロジー研究所。日本会議を支える団体のひとつです。

 日本会議に関係する人たちの中で、一体どれだけの人員が、アベ内閣のつくる有識者会議に動員されているのか、考えるとこわいものがあります。

 この11の提言を大きなお世話、と一蹴したいところですが、大きなお世話は善意から出ているのに対して、これは善意どころか極めて悪意で意図的に出されたものだ、といっても言いすぎではないような気がします。

 「倫理道徳の研究と心の生涯学習を推進する」というモラロジー研究所の「モラロジー生涯学習セミナー」、題して「心がつくる人生」は全国各地で開かれていて、文部科学省も後援しているのには驚きです。

 11の提言のひとつ、「自治体で親学講座を実施」する場合は、このモラロジー研究所が請け負う可能性も十分考えられますね。
 
 概して心のセミナーというのは人の心を壊す場合があることが知られています。
 私ならまず行きませんが、義務として課されたらどうしますか?
 言下に否定できないところが、今の世の中かもしれません。

 その他「朝起き会」や「倫理」と呼ばれる団体が似たような主張と活動をしています。それぞれ「社団法人 実践倫理宏正会」と「社団法人 倫理研究所」の主宰です。

 この倫理研究所も日本会議傘下の組織の一つですが、「扶桑教 ひとのみち教団」の幹部のひとりが戦後設立したとwikipediaにはあります。
 実践倫理宏正会はこの倫理研究所からの分派です。

 昔、知り合いがこのどちらかに参加していました。
 毎月機関誌を買わされて人に配るようにいわれるけれど、人様にそんなもの配れない。結局自分が何冊も買い取って、人にただで配った。馬鹿らしいからそのうちやめた、とその人は言語ってました。とても現実的な人だったので、それで終わって良かったようなものです。
 また、朝起き会については、夫に三つ指ついて挨拶しろ、というところだと、奥様方の噂にもなっていました。

 ちなみに機関誌の『倫理』今月号の「実証研究」は、「家の継承における夫婦・親子の倫理」とか。
「”心を豊かに生きる” をキャッチフレーズに人間関係・教育・健康・家庭の諸問題の原因を解明し、幸福への的確な実践を提示します」と謳う他の機関誌もあります。

 アベ内閣になり、いつのまにか政策の中に、密かに、また着実に紛れ込むようになったのが、宗教色の強いこうした倫理観。日本の政治に深い影を落としています。


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アベ総理 岸信介 モラロジー研究所

アベ内閣は重要政策と人気取り政策を使い分け、この二つは同時進行中。

 昨年の防衛庁省昇格・教育基本法改悪に続いて、現在も憲法改悪の手続きを定める国民投票法案、教育関連法案、社会保険庁改革法案など、たてつづけに成立を強行しそうですし、公務員改革と称して、「あっせん禁止を柱とした公務員制度改革関連法案は24日、与党や中央省庁の抵抗を受けながらも安倍晋三首相の強い意向で閣議決定にこぎつけた」と伝えられています(4月25日毎日)。

 そして発足以降下がり続けていた支持率が上昇して、さらには3ヵ月ぶりに支持が不支持を上まわり、「政府・与党は夏の参院選に向けた『反転攻勢』の足がかりを得たと受け止めている。首相の指導力や政策への期待も高まっており、政権運営に一定の追い風となるとみられる」という声まで出る始末。
 AFPには外交や積極的な国内の地方視察などにより「顔が見える」ようになったことが評価されたとあります。

 でも、外交の成果が分かるのはまだこれからでしょ。
 大体、内と外で使い分けている舌のせいでいかにも成果を挙げたように見せかけている今度の訪米にも、美爾さんとらちゃんの所でいろいろと疑問が投げかけられているというのに。

 人気取り政策で見せている顔なんて信じちゃ駄目! 
 
 とどこかで怒っている声が聞こえます。

 1泊2日の米国行きでは、拉致問題解決への協力を求めてどうにか格好をつけましたが、よくよく聞いてみれば、「変わらぬ支持の表明を確約」しても、大統領は北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に拉致問題を考慮する求めについては明言を避けた(28日毎日)、といいます。

 なんだか、かなり無理をして支持を取り付けた感じですね。
 
 それに、
「変わらぬ支持の表明」って、なあに?
拉致問題を解決しようとする日本の努力を支持するということ?
で、どんな努力をアベ氏はしてきたの?
これまで米国の支持で、拉致問題に何か進展でもあった?

と、これまた、たたみかけるような怒りの声。

《国民的人気》を後ろ盾に首相の座に就いた人だけれど、自身が口にするのは《妖怪》にして祖父でもある岸信介のことばかり。

 華氏さんによると、自民党が24日に開催した「新憲法制定推進の集い」では、「改憲は祖父の岸信介元首相が果たせなかった宿願だった。私たちの時代に宿題を果たさなければならない」とも述べたらしい。

 おじいさんの果たせなかった夢を実現するために、一族の期待をになって首相になったことをうかがわせるような言動は、これまでもたびたびありました。

 支持率が40%を超えるというのがほんとうならば、《名門》という砂糖衣にくるんで大衆の前に差し出された岸信介の孫の毒に気づかない国民が40%以上にのぼるということ。ちょっと信じがたいですね。

 1987年に90歳で亡くなった岸を知る人は、もうあまりいないかもしれません。
 かくいう私も岸が首相にあった頃はまだ子どもで、暴漢に襲われた写真が新聞に大きく載ったことや安保改定や国会批准時の怪異な容貌ぐらいしか頭に残っていません。で、概して世間は否定的な評価だったような印象があります。

 それが、偶然見つけたサイトで「
「日本を独立国としての矜持をもつ国家にしようとした宰相、大衆迎合主義に陥らなかった真の政治家」と紹介されていたのですから、びっくりしました。
が、以前から耳にしていたモラロジー研究所とかのセミナーで話されたというので、ちょっと納得。同時に日本会議に連なる団体として謎めいていたこの集団の中味を覗いたような気分です。

 誰が日本を独立国としての矜持をもつ国家にしようとした宰相ですって!?
 大衆迎合主義に陥らなかった真の政治家ですって!
 孫も国民の迷惑を顧みずに自説・持論を言い立てて走り抜く覚悟のようですが、そのくせ大衆人気を獲得しようと、パフォーマンスに余念がないというのに。

 といよいよもって怒りの声。

 真の政治家として岸を紹介したのは、自由主義史観研究会理事上原卓氏。
 元教員のこの人の本は、モラロジー研究所(広池学園事業部)から刊行されています。

 広池学園とは正しくは学校法人廣池学園といい、幼稚園から大学までを擁した総合学園で、おまけにゴルフ場まで経営。
 学校名は麗澤。「道徳科学『モラロジー』に基づく知徳一体の教育」を基本理念とする、と謳われています。学園のあゆみを見れば、昭和10年に道徳科学専攻塾としてスタートしたということで、モラロジー研究所の由来が分かります。

 やっぱり、倫理とか道徳を言いつのるところには、なにやら危険な匂いが。

 怖いもの見たさでサイトを覗いてしまいましたが、リンクはしません。そんな気にはなりません。『新しい私を育てる』なんて言われたら、逃げて帰ります。
 
「 豊かな時代なのに、充実感が持てない。人間関係や自己不信に悩んでいる…。自分にとって大切な価値を見つけるには…。実りのある人間関係を、自分から積極的に築き上げましょう」と囁いてくるのですから。

 これが歴史修正主義を受け入れる心でしょうか。


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日本会議 世俗権力 方便としての宗教

内部をよく知る人の分析によると、日本会議を組織するグループは3つに分けられるといいます。

1.保守系文化人グループ
  『諸君』『正論』産経新聞などでおなじみの、いわゆる論客たち。

2.一般会員
  善意の人たち。
  日本会議は社会福祉事業団体か、はたまた老人の居場所づくりをしているのか、と分析する平田氏は自嘲気味に語っています。

3.椛嶋有三氏のグループ。
  日本会議を実際に取り仕切っている。
 
 で、この1.グループと3.グループが重なる部分もあるとか。

 椛嶋有三は現日本会議事務総長で、生長の家学生連盟と日本青年協議会のトップを務めていた人。
 そして今は、「青年」をとった「日本協議会」の会長におさまり、各地に支部を作っているそうです。

 この椛嶋グループの若者のことを、

「男は去勢されたごとくであり、元気・覇気ばかりかとにかく知性がない。その上、こっけいなくらい傲慢である。傲慢とは、話が出来ない、という意味である。外部に対する興味がない、と言い換えてもいい」
「一人ひとりに人格を感じない。決められたことだけを見、聞き、語るだけ。たまに話を聞いているように見えるときは、情報収集。人の努力の成果を剽窃して、適当にまとめて、例えば『日本時事評論』に送る」と、平田氏は形容しています。

 日本会議の給料はとても安いらしい。「まともに暮らしていけない額」とか。そこで椛嶋グループの若者が30人とか40人とか働いているらしい。
 そんな若者たちは、講演会の手伝いをしてもその後の懇親会に出席することは皆無で、その理由に平田氏があげているのが「洗脳が解けては困る」こと。

 さらには、

 人格の消滅と交換(これを洗脳というが、国レベルでやられたのが、占領政策)・金銭と人間関係から組織に全面依存せざるを得ない状況に陥らせること(社会からの囲い込み、隔離)。組織がこのような構成員からなっているとき、その組織はカルトとして分類されよう。


日本会議を取り仕切っているのは、「カルト集団」なのである。


  とまで断言しています。


 椛嶋グループの、生長の家で洗脳された若者たちは、「日本会議の講演会で配る資料の袋詰めと、来賓に花の色や大きさを間違えずに花をつけ」たり、講演会で機関誌『祖国と青年』や日本会議の出版物を売ったり、《愛国寄席》で店を出したりしているらしい。


 なるほどなあと、以前からそれとなくうかがわれていたことが、より具体的な形で教えられました。


 私は、日本会議に集う人たち共通のイデオロギー、天皇中心の国家の樹立がどうしても理解できませんでした。なぜ、今更そんな前近代的なことを唱えるのか不思議で、どこでどうして天皇中心の国家が理想として登場してくるのか? と理解に苦しみました。


 おもしろいのが、このイデオロギーを奉じる集団には、盲目的なカルト集団が従属していること。


 そして極めつけは、「陛下の大御心(おおみごころ)」という言葉。
 これは魔法の言葉のようです。
 この言葉で、リーダー達の命ずるところはすべて正当化されます。まるで天皇の心の仲介者がそのリーダーであるかのように。


 そこにあるのは、虚構としての天皇という存在。
 現実に皇居で生活をしている生身の天皇ではありません。いかに大仰な尊敬語で形容されても、拝められるものは貶められる、という皮肉をそこに感じます。


 リーダーは天皇の心を読み解く巫女のような存在でしょうか、ちょうどギリシア神話でいえば、トランス状態でデルフォイの神託を下した巫女たちのような。ただ、日本会議に集う巫女たちは、少なくともトランス状態には陥っていないように思います。


 冷徹な計算に基づいた確信犯。 
 自らの考えを「大御心」で正当化すれば、すべて許されたのが戦前の高級将校たち。
 この大御心の根拠が「万世一系」なのかもしれません。


 これは戦前の教育を受けたお年寄りを引きつけるのには十分なものだったでしょう。でも若い人はどうしてそう易々と、私の言葉で言えば《引っ掛かってしまった》のでしょう?
 自分探しの旅の途中で、たまたま出会ったものだったのでしょうか? 現代人の心のすきまに、虚に忍び込んだのでしょうか? ちょうどオウムのように。


 カルト集団に象徴されるように、「大御心」を唱えるリーダーたちとそれに従う「人格の消滅と交換」のみられる集団とは、絶対的な壁で仕切られています。それも透明な、目には見えない壁で仕切られているみたいです。 
 これは、三浦朱門氏の、才も力もない人間はただ実直に働くことを覚えてくれさえすればいい、というような言葉によく表れているかもしれません。


 多くの宗教団体がこの日本会議を支えていることを考えると、各団体の教祖自身が神託を一般信徒に伝える巫女なのでしょうが、なぜそうした宗教共同体の長が、また一方で天皇を中心とした国造り、という共同幻想を受け入れているのか、これも私には大きな疑問です。


 もしかしたら、精神界を支配するのに飽きたらずに世俗権力にも色目を使っているのかな、なんて……。
 一度権力を掌握してその味を覚えたら、容易には棄てられないものなのでしょうね。そんな意味でも、王国を捨てた釈尊はすごいけれど。


 ひょっとすると、上記の宗教共同体の中では、神・天皇・教祖の3つがひとつのものとして、つまり三位一体として捉えられているのではないかしら、などとモーソーを膨らましてしまいました。


 さらに、こうした集団と創価学会は明らかに相いれないと思うのに、なぜいっしょに与党を支えているのか、という疑問も湧いてきます。


 創価学会が露骨に政界での自らの居場所を主張しているのに対して、他の宗教集団はその宗教的存在を巧みに世間の目から隠して今日に至っています。


 この教義も手段もまったく異なる団体が、選挙になると同じ勢力によってかつがれた候補を応援しているのは、摩訶不思議。
 合従連衡ともいえますが、ことは宗教団体という、互いに非寛容的な集団の性格に反すると思うのです。


 結局、きっと宗教というのは方便なのだ。権力掌握のための隠れ蓑なのだ。だから節操がないのだ、という結論に達しましたが、みなさんはいかがでしょうか。


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abewoendodeabend27.gif
 ↑ 雑談日記さんからお借りしました。

日本の闇? 日本会議

先日のエントリー「表の日本会議・裏の怖い話し 九段下会議 」についてmaronhappyさんから質問がありましたので、私の知っている限りで(当たり前……)日本会議その他の勢力について、お伝えしておきます。


 まず九段下会議に出てきた名前、伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)という耳慣れぬ名前ですが、どうもこの方は元「生長の家」信者のようです。
 昭和41年につくられた保守系の学生運動組織、生長の家学生連盟(通称生学連)の中心人物でした。この生学連が大きく発展したのが日本青年協議会。この日本青年協議会が日本会議を実質的に動かしている、という人がいます。
「日本青年協議会」は大日本帝国憲法を原点とする政治体制に回帰し天皇を中心とする国をつくろうという理念を持つ団体です。

 現在の日本会議椛嶋有三事務総長は、この生学連と日本青年協議会のトップを務めた人。

 ちなみに、旧山口市長の合志栄一もこの生学連のメンバーでした。
 2005年9月11日の選挙で当選した井脇ノブ子、郵政民営化に造反して落選中の
衛藤晟一、民族派右翼の鈴木邦夫、明星大学の高橋史朗、といった人たちもこの生学連で華々しい? 活動をしていたようです。鈴木邦夫のブログの中の「痛快 井脇ノブ子物語」に出ていますよ。

 と、なんだか生長の家物語みたいになってしまいましたが、日本会議という仰々しい名前の団体を構成するメンバーが活動する舞台は、政界・財界・宗教界・法曹界・教育界等の多岐にわたっています。ちなみに執行部は以下の通り。

 会長 三好達(前最高裁判所長官)
 副会長 小堀圭一郎(皇室典範研究会長)
     石井公一郎(前ブリヂストン・サイクル社長)
     矢田部正巳(神社本庁総長)
     山本卓真(富士通名誉会長)
     小田村四郎(拓殖大学総長)
     安西愛子(前参議院議員)
 事務総長 椛島有三(前「日本青年協議会」委員長)
 国会議員懇談会会長 平沼赳夫
 国会議員懇談会会長代理 中川昭一

 そしてこの人たちを支援するのが、神社本庁総長、神宮代宮司、神社本庁総理、鶴岡八幡宮宮司、念法真教燈主、霊友会総務理事、崇教真光教え主、解脱会法主、熱海神宮宮司、黒柱教教主、明治神宮常任顧問、四天王寺前館長、比叡山延暦寺代表役員、靖国神社宮司。執行部や顧問団に入っています。

 さらに、生長の家(「大本教」系列)、国柱会(日蓮宗)、仏所護念会(日蓮宗)、念法真教(天台宗)、解脱会(真言宗)、モラロジー研究所(天理教)、霊友会〔日蓮宗)、崇教真光〔大本教)、大和
(おおわ)教団、倫理研究所〔御岳教)、黒住教、キリストの幕屋等の新興宗教団体が関係してきます。

 石原都知事を応援するのはこういった個人・団体であることは容易に想像つきます。彼等の票を黒川氏とどう分け合っているのか分かりませんが、せっかく手にした都政の専横権ですから、ぜったいに手離したくないと思っているのは確かでしょう。
 もしかしたら、石原慎太郎の都政私物化、ないしは都政私物化が暴かれて一番困惑しているのはこの人たちかもしれません。

 石原都知事があれほどまでに家族奉公をして公私混同をしなければ、ないしはそれがばれていなければ、次の4年間も楽々首都東京の政治を思うままにすることができたのですから。

 この日本会議の機関誌が『日本の伊吹』『日本の息吹』
 月刊誌ですが会員にのみ発送され、日本の右翼人士たちの違憲意見掲示板になっています。
 3月号の目次は以下の通り
 
グラビア 新春の歌会始
今月の言葉 シーレーンは誰が守るのか /北村 淳
[日本女性の会シンポジウム]家族の絆を守るために /櫻井よしこ、長谷川三千子、西川京子、山谷えり子
[インタビュー]今こそ、心と体をつくれ日本の教育 /大塚 貢
[インタビュー]サマワの自衛隊かく任務を完遂せり /山中敏弘第十イラク復興支援群群長
日本会議茨城教育奨励賞受賞校の現場から
[連載]女性のためのいきいき広場 子供たちに美しい日本語のしらべを③/土屋秀宇(日本漢字振興協會理事長)
[連載]地方議会から誇りある国づくりを 無検定の副読本は不要 /宍倉清蔵千葉市議
[連載]子育て支援塾 子宮の悲劇 /田下昌明
[連載]明治維新の群像 維新遂行に人を動かし、自らも動いた大器・西郷隆盛 /森友幸照
[連載]戦後世代のための戦後史講座 /勝岡寛次
[連載]世界の偉人たちの驚き日本発見記
 ウィリアム・アダムス(三浦按針) /波多野毅
                                〔以上)

 戦時中に大本営の参謀で旧ソ連で十年以上抑留生活をした後、戦後に伊藤忠商事の社長になった瀬島龍三は日本会議の顧問ですが、1999年に「日本戦略研究フォーラム」という団体を設立しています。

 この団体の執行部は、だいたい「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーと重なっています。

 顧問 山本卓真(日本会議副会長)
    田久保忠衛(「新歴会」監修者)
    岡崎久彦(「新歴会」監修、執筆者)
 評議員 小田村四郎(「日本会議」副会長・拓殖大学総長)
 政策提案委員 藤岡信勝(「新歴会」現副会長)
        高橋史朗(「新歴会」元副会長)
        八木秀次(「新歴会」前会長)
        西村真悟(元防衛庁次官)
        長谷川三千子(「日本会議」「新歴会」メンバー)

 ですから、こうした日本会議・新歴会・日本戦略研究フォーラム等の団体は、「ブドウの蔓のようにつながりあった、一つのかたまりになっている」という人も。

 日本会議国会議員懇談会は、この日本会議の意見を政治に反映させるための議員集団。ここに所属する議員は、また「みんなで靖国神社に参拝する会」の運動も進めています。
 
 この靖国神社参拝の推進、靖国に代わる別の追悼施設建設の反対運動を協力に展開するのが「英霊にこたえる会」。この会の傘下には「軍恩連盟」「郷友連盟」「全国戦友会連合会」などがあります。

 そして森喜朗元首相が「日本は神の国」という発言をしたのが、神道政治連盟国会議員懇談会の場でした。
 
 戦前の国家神道の解体後、これを受け継いで作られたのが宗教法人「神社本庁」で、「神道政治連盟」はこの「神社本庁」が作った団体。1969年に設立されて「世界に誇る日本の文化、伝統を後世に正しく伝えることを目的」とし、日本の「自信感と矜持を回復するために多様な国民運動を展開」するところらしい。

 2005年の9月11日、コイズミ・むちゃくちゃ選挙では「神道政治連盟」中央本部推薦候補者156名が当選した」そうです。

 1993年8月の細川政権発足に日本の右派勢力は驚愕し、1994年6月~1996年1月の村山政権でその危機感は最高潮に達したといいます。
 その結果1997年には、「新歴会」(一月三十日)、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会(現在は「若手」がとれています)」(二月二十七日)、「日本会議国会議員懇談会」(五月二十九日)、「日本会議」(五月三十日)という4つの団体が誕生しているわけです。

 日本会議は「日本を守る会(1974年結成)」と「日本を守る国民会議(1981年結成)」が合併してできたもの。
 この日本会議の最初の大きな仕事が、当時の橋本首相に教科書から従軍慰安婦の記述を削除するよう要求したことです。
 現在どの中高社会科教科書には従軍慰安婦の記述は消えているのではないでしょうか。

 藤岡信勝が「近現代史授業改革」運動を開始したのが1994年4月のことで、これが後に西尾幹二と出会って「新歴会」に発展していきました。

 こうした動きには先に述べた種々の宗教勢力が絡んでくるわけですが、これは日本人が知らない恐るべき真実さんによると、「アメリカが日本を”反共の砦”として利用した頃に遡る」ということです。
 それによると、

 岸信介や児玉誉士夫は、反共運動を目的として、日本の右翼とヤクザを統合しようとしました。その結果、山口組が肥大化し、日本のヤクザが海外へ進出することになります。1960年代の〔韓国)朴政権は軍事独裁政権だったので、日本のヤクザのようなものは存在できませんでした。韓国の裏社会は、KCIAと日本のヤクザによって形成されたといっても過言ではないでしょう。

 
正熙が新興勢力「統一協会」を取り込んで利用したように、岸信介も新興宗教「生長の家」に注目し、これを利用しました。反共活動では、右翼と「生長の家」信者が共に行動していたのです。その後、「生長の家」は、統一協会の加入戦術にあい、勝共連合に加わりました。ここにも日本会議と勝共連合のつながりを見ることができます。
                                         〔引用終わり)

 なるほど、こうして日本会議は統一協会とも関係してくるわけですね。さらに1999年の『週刊現代』で統一協会系の秘書を4人抱えていたことを指摘されている松岡利勝ら自民党議員の間に統一協会は報酬0の秘書を送り込みましたものね。
 
 ふー、この宗教勢力に深く汚染された日本の政界。
 日本社会の闇にも通じるような気がしませんか?

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表の日本会議・裏の怖い話し 九段下会議


 先日、コメントで教えていただいた九段下会議。 

 伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)
 遠藤浩一(拓殖大学客員教授)
 志方俊之(帝京大学教授)
 中西輝政(京都大学教授)
 西尾幹二(電気通信大学名誉教授)
 八木秀次(高崎経済大学助教授)

 といった諸氏が名を連ねていますが、2005年8月の時点では、九段下会議議員団代表は、衛藤晟一氏、事務局長が城内実氏です。なるほどなあ、こういうところで活動しているのだなあと、妙に納得。

 衛藤晟一といえば、10対7の票決で復党が決まった2005年の衆院選で落選した人。この人の復党決定で安部首相は、民主主義に則り復党が決まって良かった、というようなコメントを発していましたね。
 こうした詭弁的日本語の使い方は以前も見られましたが、コイズミ以降目立ってひどくなりました。

 これを『月刊現代』4月号の巻頭言「日本礼賛」で辺見庸氏は次のように述べています。1部引用します。

 戦後日本が最も進化・興隆せしめたのは、経済や軍事をのぞけば、「新語法」と「新思考法」であるという見方が永年の友好国オセアニアではつとに定着しており、最近では同国をはるかに凌駕しているのではないかという評価がもっぱらである。とりわけ瞠目しているのは、日本がオセアニアから導入した二重思考法を鋭意浸透、発展させ、一人の人間が相反する二つの信条を同時に持つことができるという、オセアニアの誇る思想を三重思考ないし多重思考に高め、ついにはめでたく無思考の水準まで揚棄しえたことだ。
                                                     (以上)
 
 話題を元に戻しますと、この九段下会議には、日本の右派の錚々とした顔ぶれが揃っています。

 西尾幹二氏は2004年に「国家解体阻止宣言」なるものを2月初旬に『Voice』3月号に掲示したようです。
 穏やかならぬタイトルですが、その内容は以下の通り。

※※※ 国家解体阻止宣言 ※※※

「平成の革命勢力」を打ち砕いて日本の大本を改めよ


≪≪≪ 九段下会議 ≫≫≫


伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)
遠藤浩一(拓殖大学客員教授)
志方俊之(帝京大学教授)
中西輝政(京都大学教授)
西尾幹二(電気通信大学名誉教授)
八木秀次(高崎経済大学助教授)


***** 緊急政策提言 *****


国家基本政策 //////////////////


1 憲法改正はまず9条2項の削除を
2 歴史認識の見直しは「村山首相談話」の撤廃から
3 8月15日の首相靖国神社参拝を慣例化せよ
4 国産技術の防衛と育成に国家戦略を
5 政府審議会から左翼リベラル勢力を一掃せよ


外交政策 ///////////////////////


1 対北朝鮮経済制裁の即時断行を
2 朝鮮半島の「中国化」を阻止する対中政策を確立せよ
3 インド・ASEAN・台湾重視へ対アジア外交政策を転換せよ
4 対米依存心理から脱却した日米関係の再構築を
5 竹島・尖閣をめぐる日本側主張を国の内外に向け鮮明にせよ


防衛政策 ////////////////////////


1 専守防衛体制から「防衛の開国」へ
 A 敵ミサイル基地への攻撃を含めた対ミサイル防衛態勢の整備
 B 自衛隊による「領域警備体制」の確立
  C 自衛隊武器使用基準の見直し
  D 自立的な情報機関の確立
2 集団的自衛権の行使の意志確立を


教育政策 ////////////////////////


1 教育基本法の改正は愛国心書き込みだけに留めるな
2 教育責任の不在を生む「教育委員会制度」を廃止せよ
3 ゆとり教育は「見直し」ではなく「全廃」へ
4 国語教育の総点検を
5 教科書問題は「教科書法」制定から
6 「子供の権利条約」の弊害是正を
7 文部科学省の「日教組化」を阻止せよ


社会政策 /////////////////////////
1一連の「家族つぶし政策」を見直せ
 A夫婦別姓の阻止
 B少子化対策の見直し
 C税制・年金における改悪の再検討
2ジェンダーフリー政策の駆逐を
 A男女共同参画基本法の廃止
 B過激な性教育の一掃
 C男女共同参画の予算の大幅削減
3ヒステリカルな政教分離要求にまどわされぬ伝統・慣習の擁護政策を
                                     (以上)

  この宣言がなされてから丸3年。
 どの項目が実現されて、これからはどの項目が焦点になっていくのかもよくわかりますね。こうしたヒステリカルな主張の中にはすでに実現されてものがあることに背筋が寒くなるのを覚えませんか。実現されたり、声高に、キイキイ叫ばれていたり。特に社会政策にはカルトキリストの幕屋等の新興宗教団体のニオイがぷんぷんしています。

 憲法改正はまず9条2項の削除を、と最初に謳っているところを見ると、「9条2項の削除」は単なる突破口に過ぎず、九段下会議・日本会議勢力はさらなる改憲を狙っているのでしょうね。

 外からはアメリカの「年次改革要望書」、内からはこの宣言。
 このふたつの圧力があり、内閣・行政はこの狭間で右往左往しているのでしょうが、防衛政策のように共有されている部分や互いに利害関係が相反しない部分、つまり親米部分はより実現が簡単で、実行されているものもあります。

 ただし、この後「つくる会」の内紛等で西尾氏、八木氏らは決裂していろいろ怪文書も乱れ飛んだようですから、九段下会議がその後どうなったのかは私も分かりませんし、調べる気にもなりません。

 でも、たとえ会を構成するメンバーが仲違いしたとか、離合集散をくり返したとしても、一人ひとりのメンバーの考えが変わるわけではありませんし、この種のグループに共通して流れる通奏低音ともいうべき「天皇を中心とした神の国をつくろう」という考えは一致しています。
 
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