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おばさんたちの話しにも耳を傾けて

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「会期延長しても混乱を防止できないなら、延長の意味がない」

 と、昨日29日の朝、とうとう扇千景参院議長が自民党の国対委員長に述べたとか。

 目の前で常にどたばたバタと強行採決を繰り広げられているのを見れば、普通の良識を持った人ならひと言でもふた言でも言いたくなりますよね。おまけに引退も決めたことですし。

 強行採決で成立した法律は無効、とでもできないものでしょうか。

 これが「未来に責任を持つ政治」だというのであれば、どんな「未来」を考えているのか、公明党に一度訊いてみたい。
 
 今日、土曜日の朝、玄関チャイムを鳴らしたのは「朝起き会」の女性でした。
 近所に住むものですが~、と丁重な物言いで話し始めようとするところを、インターホン越しに断りました。近所にそんな人知りません。

 昼前にほんもののご近所さんたちと井戸端会議。

 社宅にも早起き会の人いたわよ。エホバも、創価学会もね、という話から始まりました。
 夫の知らないうちに妻が創価学会に入ってしまった家庭、子供が事故で指を落としながらも、輸血ができなかったエホバの証人の家族の話し等々。

「ちょっと前まで学会員というと隠していたのだけれど、大手を振って歩くようになったのは公明党が与党になってからよね」と、まゆをひそめて語る人も。

 なるほど、この説からすると、ひたすら公明党のために動き回る学会員のなかには怨念さえあってもおかしくないわけです。つまり、肩身の狭い思いをしてきた身から表舞台に引っぱり出されてうれしくもあるけれど、これまで忍んできた分だけ恨み辛みもある、というところでしょうか。

 そういえば、「闘った」とか「闘うんだ」とか、日本人の宗教観にそぐわない言葉を何度か聞いた覚えがあります。耳にしたこちらは労働運動でもあるまいし、と面食らっていたのですが、口にした学会員本人はいたって本気でした。

 その他大勢の非信心者の感覚と「闘う」宗教の信者たちとのこの心の隔たりが、信者たちを余計戦闘的にさせるのかもしれません。 
 心の鎧で身を固めた人たちの集まりに支えられた政党が野党ではなくあくまで与党にこだわる理由は、そんなところにもあるのでしょうか。いつまでも強い方についていたい、強いものでありたい、という意味で。
 
「(早起き会の人が)家族のため、子供のため、と言いながら、お腹空いてる子供を脇に置いておいて朝早くから集会に出ているのよ、あれはどうしても分からなかった」と言ったのは、現実的なバランス感覚にすぐれているご近所さんです。

 考えてみたら、ご近所でも友人たちでも周囲にいるおばさまたちは、まじめにこつこつ家庭を営み子育てをしてきた人ばかりです。格別ぜいたくはできないけれど家族や友人を大切にして、堅実に慎ましく、“それなりに”人付き合いを楽しむ人たちです。

 一人ひとりの話しを聞いていると、みな生活哲学的なものを感じさせます。

 2年前の総選挙の時、純ちゃ~ん、と黄色い声を張りあげて狂喜した人はいませんし、韓流スターの追っかけをした人もパチンコにうつつを抜かす人もいません(パチンコ好きな方、申し訳ありません。麻雀とパチンコの音がどうも苦手なとむ丸です。なにしろ子供時代遊びに行ったところでお手洗いに入り、初めて聞く麻雀の音が怖くて出られなくなった、という経験の持ち主です。(>_<))。

 ちょっと保守的で健全な中間階層、といったところでしょうか。

 誰だ、「B層」などと勝手に呼んだのは?! とひと言文句を言ってみたいほどです。

 そんな女性たちが、このごろ変だよね、と異口同音に言います。

 公安調査庁の元長官の逮捕だってわけが分からない。きっと裏がある。
 年金はもう使われてしまったけれど、政治家に行ってるに決まってる。

 そう、ごく普通の専業主婦が言うのです。

 使われてしまった年金はきっと政治家のところにも行っていると明言する、上からの目線で見たらB層と分類される人たちの感覚の良さと政治不信の声を、永田町の住人たちは肌で感じて、よく耳を「かっぽじて」聞いて欲しい。

 きっとそれが怖いから、メディアを規制しワイドショーやニュースで世論誘導を試み、テレビでお笑いを垂れ流すように仕向けているのだ、と嫌でも考えたくなります。

 それで大概のおばさまたちは、まさか時の官房長官だったアベ氏が統一協会の合同結婚式に祝電を打った、なんてこと知りません。そして多分そのときの花嫁さんたちは海を渡ってどこかに行ってしまったのだ、ということも知りませんでした。
 それでも、ほら、岸信介の勝共連合繋がりなのよ、というとたいていのおばさま達は了解してくれます。50代以上の人なら勝共連合のことは知っていますからね。

 昨年から続く強行採決と無茶苦茶な国会運営。
 内政にばかり強い人を演じる、内弁慶でお山の大将。
 狂信的な強引さは「強い」とはいえません。

 リーダーは強いと同時に賢くもないといけません。
 それに謙虚さを備えていたらいうことなし、というところですが、そんな人はいませんか?!

  
 
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怒りすぎて今日はふて寝

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 強行につぐ強行の国会採決に、見るだけでくたびれてます。
 もしかしたら、こうやって国民を疲労困憊させるのもアベ氏の作戦? なんてことないですよね(←希望的観測)。

  この国会の惨状をあと1週間も見せつけられるのに耐えなければならないなんて、大した試練だ、と毒づきたくなるような日が続きますね。
 
 この国の民主主義が世界で第20位なんて、誰が言った?! と八つ当たりしたくなります。
 
 この状態では、とても民主主義の発達した国とはいえないでしょっ。
 不完全な民主主義か、それともハイブリッド、つまり混同型か、独裁か、と考えると、かなり独裁の色が濃くなってきています。

 で、なにがなんでも国会を通せ、というのが官邸の意向だという話しですが、それに手を貸している与党、自民党・公明党の議員さんたちは“官邸の意向” で言い訳していい訳ないでしょっ、と下手な駄洒落も言ってみたくなるような、やけのやんぱち気分。

 一人ひとりの議員は、与党であろうと野党であろうと、自分の手で材料を揃えて自分の頭で考えて判断しなくてはいけないでしょっ!

 おまけに一人ひとりが私たち有権者の声を代表しているのですから、人の声にも耳を傾けないといけないでしょっ!

 すべて官邸の意向で片づけてしまうのは責任逃れですよね。
 こんなことなら代議士はいらない。

 上が上なら下も下。

「政治的には私が一番大きな責任を負っている」というアベ氏。
で、なにがしかの金銭を国庫に返納して責任を取ったつもりなんでしょ。

 明日からでもアベ氏共々再教育が必要なのは、強行採決に参加した代議士たちですね。

 要は、自分もアベ氏といっしょに甘い汁を味わいたい。これまで吸ってきた甘い汁のことはないしょにしたい、ということでしょう?

 政権を盗ってとっているといかに美味しい利権にあずかることができるか、よく分かりますね。

 そんなこと考えてると、精神衛生上とても悪い。気分が悪くなります。
  
 ○?××!+#+#*●◎バッテン△□#◇▽バッテンabe××の2乗jimin×koumei×バッテン?●baka▽…… etc……

 今日はうーんと怒ったので、怒りにまかせてふて寝して、明日からまた元気に怒ります。

 
 
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国民の手に政治を取りもどす

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 今日の朝刊によると、在日米軍再編に伴う空母艦載機の岩国基地移転に絡んだ今年度予算案(総額660億円)が市議かで再否決された岩国市ですが、29日に臨時議会を招集して修正予算案を提案することに決めた、ということです。

 どの点を修正したかというと、

 新庁舎建設補助金約35億円分を、合併特例債から国庫支出金(補助金)に組み替えた点です。
 
 これで予算案を2度にわたって否決した移転容認の保守会派市議の大半は、修正案に賛成すると見られているそうです。

 井原市長にとっては、まさに「苦渋の決断」だったでしょうね……。

 また岩国新市庁舎募金の会“風”のHPを見て驚いたこと。

 移転容認派は「岩国の未来を拓く会」という名称で署名活動をして、結果を市長に手渡したようです。どのような文面だったか分かりませんが、察するに、先の住民投票の結果に反するようなものだったのでしょう。

「信頼している知人から国病が県外に移転する事を反対する署名だと聞いて本文も読まずに署名しました。
その場所には、何名かいらして他の方も署名されていました。順番に署名したのです。
そこにいた方々も、勿論わたしも私の家族も艦載機受け入れには反対しています。
住民投票から民意が変わったと、仰る市議の方もおられるようですが、私や私の周りは今も変わらず反対です。
国の対応にも、大変立腹しています」

 と、間違って署名してしまったことを悔やみながら憤っていらっしゃるのが痛いように分かります。

 紛らわしい名称で人を騙すように署名を集め、市民の間の信頼関係はズタズタにされたかもしれません。 

 また、26日の午後の記者会見で塩崎官房長官は、社保庁全職員にボーナス返納を求めたことに関連して、返納に応じない職員に対しては、社保庁廃止後の二〇一〇年に新設される「日本年金機構」への再雇用を拒否する可能性を示唆したそうですね。

 岩国市の補助金受け入れ、そしてこの社保庁職員のボーナス《自主》返納。

 どちらも、もとはといえば、国の言うことをきくかどうかということ。

 踏み絵を突きつけるも同然のこの国のやり方は一貫していますね。
 踏めばアメをやろう、というもの。

 こうした場の設定をして、踏むも踏まぬもあなたの自由ですよ、お手並み拝見とばかりに横目で見ている根性の汚さ。
 こんな人間性を貶めるやり方で、よくも教育再生などといえるものだ、と厚顔無恥に呆れます。
 アベ氏といい久間氏といい、やっぱり、掴んではいけない人たちが権力を握ってしまった、と唇を噛みしめる、そんな気持。

 さてさて、はなゆーさんから教えてもらいましたが、26日、田原総一郎氏がアベ氏と1時間ほどにわたって会食したようです。

 27日の東京新聞にもありました。

【首相の一日】

 【午後】0時3分、ジャーナリストの田原総一朗氏と昼食。2時、全国銀行協会の奥正之、畔柳信雄新旧会長。29分、年金記録確認中央第三者委員会の梶谷剛 委員長。3時42分、自民党本部。44分、茂木敏充自民党筆頭副幹事長。5時24分、官邸。6時4分、ガイアナのジャグデオ大統領と首脳会談。53分、日 本ガイアナ共同声明署名式。56分、共同記者発表。7時12分、公邸。 

 あれあれ、サンデープロジェクトを使っての参院選対策相談でしょうか? 
 私の友人の中にもサンデープロジェクトを支持している人がいましたものね。

 でもアベ氏は、「正攻法」で「愚直」にやるのではなかったかしら!? それとも早くも馬脚を現したのかな。 

 いい歳して簡単に権力に籠絡される田原氏とは何者なのだ? というと、ことの発端は5年前に遡ります。

 2002(平成14)年の8月18日、サンデープロジェクトで靖国神社の参拝問題などをとりあげた時、「満州 事変以後の戦争は、(日本の)セキュリティーのための戦争だ』と発言したゲストの高市早苗に対して田原が、「あれは侵略戦争。そんな無知が国会議員をやってるなんてお かしい」と批判し、さらに「無知で下品な人間だ」と言い放ったことが始まりのようです。

 高市議員のバックには右翼団体日本連合がついていて、以後連日のように街宣車の出動にみまわれてテレビ朝日はとう とう降参。

 その後、東京九段会館の一室で、「どうしてもカタギに見えない」150名、つまり日本連合(総裁:朝堂院大覚、本名松浦良右まつうら りょうすけ)や日本青年社の構成員を前に、田原総一郎は謝罪したそうです。
 
「無知で下品な人間だ」という発言は当時でもかなり問題になった記憶がありますが、高市氏への好き嫌いは別にして、確かに暴言だと思います。
 こんなことでつけいる隙を与えたというのはいかにもまずい。傲慢さから出た無神経さでしょう。

 けれどそれにもまして嫌なのは、日本の政治やメディアはこんなところからも操作されている、ということです。

 高市早苗という人は、こわい人たちが後ろ盾にいるんですね。
 
 朝堂院大覚氏は格闘家で、さまざまな事件の陰でフィクサーとも国士ともいわれているらしいです。
 1989年世界空手道団体連合を設立、総裁に就任。2001年日本連合を創設、総裁に就任。さらに全アジア政治連盟名誉会長、 医療政治連盟名誉会長、日本議員連盟名誉会長、世界格闘技団体連合総裁、日本経営者同友会名誉会長、 日本中小企業団体連合会名誉会長、全アジア条約機構推進委員会委員長等々の経歴の持ち主です。
 
 
なお、気になりました「日本経営者同友会」は、品川正治さんが終身幹事を務める「経済同友会」とはまったく異なる組織ですね。会長は93年以来石原慎太郎氏のようです。

……ふーむ、色々ありますね……

 やっぱり、魑魅魍魎の跋扈する世界ですか!?

 それでもなおかつ、国民の手に政治と取りもどしたい、とそっと呟いてみる。

 
 
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国が絡むとダメになる

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岩国の井原市長が窮地に陥っています。

 毎日、昨日の夕刊には、

「在日米軍再編に伴う厚木基地(神奈川県)の空母艦載機移転問題に絡み、山口県岩国市議会(定数34)は26日、本会議で今年度一般会計当初予算案を3月議会に続いて否決した。移転反対の井原勝介市長に容認派の保守系市議が方針転換を迫っていたが、市長が姿勢を崩さなかったために反対した。当初予算案が2度にわたって否決される異常事態となった」とあります。

 採決は反対17、賛成15、無効1。

 否決の直接原因は、国の新庁舎建設補助金が打ち切られたことらしい。

「もともとこの補助金は、沖縄の負担軽減を目指したSACO合意(97年)で、岩国基地への普天間飛行場の空中給油機移転を受け容れた見返りに交付が決まった」という経緯があります。

 それを国は、

「SACO関連から再編関連に補助金の位置づけを変更した」として、岩国を「兵糧攻め」にしています。

 口先三寸で、平気で約束破りをする。

 ここでもあべこべ総理の名を遺憾なく発揮。
 
 これでなにが徳育だ! なにが美しい国だ!! 

 恥を知れ!!

 と、いつになく怒りのあまり興奮してしまった……。

 基地の町にとどろき渡る戦闘機の音をご存じでしょうか?

 明日の命を保証されない海兵隊員ら米軍兵士が、刹那的な快楽を求めて彷徨する街の雰囲気は?

 そんなの嫌だ! と思うのが、ごく当たり前の感覚ではありませんか。

 昨春の岩国の住民投票は、そうした市民たち一人ひとりの思いが数字になって現れたのです。

  確か岩国基地機能強化に関する住民投票では、投票率58.68%、
 賛成したのは、投票資格者の6.34%、投票者の10.80%、
 反対したのは、投票資格者の51.30%、投票者の87.42% 

 でした。

 もう一度、岩国がんばれ!

 ここのところ、やたらとカンパしなければならないところが増えました。

 岩国にもしなくては。フー。

 税金でしなければいけないことを行政・政府がしなくて、なんでまた、市民がお金を持ち寄らなければならないんだあ、とまた怒りがフツフツ。

 と、ここで朝刊を見ると、

「岩国市予算 市長が修正検討」の見出しが第1面に。

 米軍機移転容認派の要望に沿って、

「新庁舎建設費を、合併特例債から国庫補助金に変更修正すれば、予算成立に応じる」

 と、移転容認派の市議らは言っています。

 なにが正攻法だ! なにが愚直だ!

 おまけに新聞には、「残念だ。市民の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と述べる井原市長は「進退への言及は避けた」とあります。

 おかしいですね。住民投票でも、また合併後の市長選でも市民の支持を得たのは現市長の井原さんでしょう?

 進退を考えるのは逆ではないでしょうか? ったく、あべこべです。

 怒り心頭。
 
 岩国市新庁舎募金の会“風” のHPもご覧下さい。


 怒りの日々が続きますが、うれしいお知らせもあります。

 岡山県和気町議会も9条の明文改憲、解釈改憲に反対する意見書を全会一致で採択したようです。

 
 知らせてくれた方は、前々日のエントリー「市議会が全員一致で憲法9条堅持を求める」について、
 
 国のトップはおかしいけれど市民により近い立場の市議会では議員の意識は健全だと知ってうれしいです。

 と言われています。

 どうも国が絡むと「ろくなもんじゃねえ」、ということになりそうです。

 

 
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アベ氏パフォーマンスにうんざり 改革にもうんざり

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 年金問題で、社会保険庁はトップから末端まで全職員が賞与返上に加え、アベ氏、柳沢厚労相、塩崎官房長官も首相、閣僚としての受領分を全額返上するという。

 アベ氏は234万の内161万は行政改革に取り組む姿勢を示すために、そして残り73万は今回の年金問題の責任を取ってのことだといいます。

 アベ氏たちにとって、2、300万くらい痛くも痒くもないんだろうな、政権維持したらそれ以上のものが転がり込むだろうし、などといい加減、パフォーマンスにうんざりしているところに、行政改革とやらをまだするつもりだったのか、とあらためてうんざり……。

 もともと議院内閣制は、植草氏の言によると「内閣総理大臣が権限をフル活用すると三権の頂点に君臨する存在になる。議院内閣制は絶対権力を創出する「ポテンシャリティー」を持つ仕組みなんです」という話です。

 とにかく行政改革あるいはコイズミ改革以前は、「どこかで『自己抑制』が働いて、曲がりなりにも『三権分立』を保ってきた」わけです。
 けれど昨年の就任以来強行採決をくり返す与党に見られるように、「自己抑制」などという紳士協定的なものを受け入れるほどの器量はアベ氏にはありません。
 
 強行採決は常に首相の意を汲んだ自民・公明という与党の暴走でした。

 ちなみに昨年のこの国会は、コイズミ首相(当時)の鶴の一声で、延長しませんでした。

 で、アベ氏のやり残している行政改革とは何なのか、自民党のHPから見ると、政策(四)「行財政改革を断行する」に挙げられているものでしょう。

 財政改革は、

 1 歳出・歳入一体の財政構造改革
 2 国家公務員の総人件費改革
 5 国有財産の売却・有効活用による財政健全化への貢献と地域の活性化
14 地域間・地方自治体間の財政力格差の縮小 

 行政改革としては、

 3 中央省庁改革の推進
 4 公共サービスの改革(市場化テスト)の推進
 6 電子政府・電子自治体の推進
 7 独立行政法人改革の徹底
 8 公益法人改革の促進
 9 時代のニーズにこたえる新郵政事業の展開を支援
10 地方行革の推進
11 公務員制度改革
12 道州制導入を推進する
13 地方分権改革の推進

 と盛りだくさんです。

 どれもこれも、巨額のお金が出たり入ったりする裏でさまざまなグループが蠢き、政商と云われる人たちが虎視眈々と狙っていることをうかがわせるものばかり。

「財政健全化への貢献と地域の活性化」などといいますが、一度国有財産を切り売りしてしまったら、国民みんなの財産は2度と元には戻らない、と気になるのですが。

 道州制も、国家の地方支配の強化のために行われるものだ、といわれています。
 まあ、政権がすることに対して何でも疑ってかかるのはいかがなものか、といわれてしまいそうですが、疑ってかかった方が、確実に当たる確率が高い、そんな政権、というか、そんな政府ではないでしょうか。

 政商といえばオリックスの宮内義彦氏が名高いですが、私など単純に、規制緩和とか規制改革の委員会や会議のメンバーに名を連ね、ひたすら規制緩和に突き進むことに賛同した企業人はみな政商ではないか、と思ってしまいますが、さてどうなのでしょう。

 そうした理解は乱暴だといえば乱暴ですが、昨今の露骨な政府のやり方を見れば、間違いだとも言い切れないのではないか、とも思ってますが。

 ちなみに、規制緩和の出発点ともいえる、93年、いわゆる「平岩レポート」をまとめるとき、「安全や健康、環境を守るための規制も『必要最小限とする』という表現を入れるかどうか、激論が交わされ」、「結局、緩和推進派の中谷巌一橋大教授、大田弘子大阪大客員助教授(いずれも当時)らが慎重派の省庁OBを押し切り、盛り込まれた」(毎日「格差の源流に迫る/ブレーキなき規制緩和より」)らしい

 大田弘子氏といえば、現内閣の内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)。
 規制緩和に関わって、少なくとも、もう13年以上になるんですね。これも、正直言ってうんざりです。

 なお、上記リンク先、毎日「格差の源流に迫る」は、昨年2~4月の連載記事ですが、今日の格差社会の現状と政府のとってきた政策について分かりやすく書かれていてお薦めです。

 
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市議会が全員一致で憲法9条堅持を求める

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 福岡県中間市をご存じでしょうか。

 北九州市の西隣に位置する人口47,274人(4月現在)の小さな住宅都市です。平成の大合併では隣の北九州市との合併話しが進みましたが、結局市議会で否決され現在に至っています。

 おもしろいことに、ここの市議会(定数19)が、21日、憲法9条の堅持を求める意見書案を全会一致で可決したのです。

 市議会勢力図は公明3,共産2,無所属14人で、無所属の多くは保守系。
 それでも保守系議員の1人は、

「憲法改正については、もう少し慎重に議論を進めるべきではないか」

 と話しているそうです。
 
 意見書は9条第1項(戦争の放棄)、第2項(戦力の不支持・交戦権の否定)の堅持を求める内容で、共産市議の原案を修正した上で他の議員も同調し、全議員の共同提案になった、と22日の毎日にあります。

 共産市議の1人は「正直びっくりした」と述べているとか。

 市民の目線から見ると、多分こういうことになるのでしょう。
 戦争をしたくない、というのは市民レベルでは保守も革新も関係ない。

 「保守」とはもともと、ものごとの急激な変化を好まないことを指しますから、私たちの国では圧倒的に保守が多かったと思います。

 ただし、戦前レジームを引きずる保守と、戦前レジームを知らない保守があり、戦前レジームを引きずる人の中にも、善意の人とそうでない人たちがいます。
 この善意の人たちが再び戦争を望んでいるとは考えにくい。
 憲法を変えて戦争をしたがってているのは、善意の人たちではありません。

 また現行憲法の下で育ってきた戦前レジームを知らない人にとって、本来ならば、ものごとを急激に変えることでもある改憲には大きな抵抗があるはずです。

 その抵抗という垣根を越えて改憲を実現するために、実にさまざまな手だてが加えられて大義名分をうち立てることが図られました。そのあたりの理屈は、保守といわれる団体や政治家のサイトに溢れています。

 こうした大義名分を立てる手だてのひとつが“伝統” 。

 戦前レジームを知り戦後の急激な社会と習俗の変化にとまどう人たちの心に、巧みに“伝統”で訴えかけて自分たちの主張を正当化してきたのが、「保守」を標榜する勢力でしたが、同時に戦前レジームを知らない世代に対しては、“伝統”でナショナリズムを煽りました。

 その成果の一つが、「元号表記」のみに統一されている公的記録。
 いちいち西暦に置き換えなければ、世界の動きとつながりを持たせることができません
 これを見るたびに、せめて元号と西暦を併記してくれ! と叫びたい気持ちに駆られます。

 外交でも環境問題でも矛盾した政策を掲げてきた政権担当者たちですが、ここでもまた、「国際化」を主張しながらも一向に「国際化されない」政治の一端を垣間見ることができます。
 
 奈良・平安の昔から、祝い事や天変地異等が続いて元号が改められる時代が長く続き、1世1元制が定められたのは、たかだか139年前の明治維新の時にすぎません。それが敗戦後法的根拠がなくなり、再度法制化されたのが79年。戦前に生を受け戦争を生き抜いてきた人たちの記憶にあるのは、確かに1世1元制ですから、そこに訴えかけたわけです。

 そして国民には強制しないが公務員には強制される、ということから、公文書はすべて元号で統一されているのでしょう。
 これがまた教育界で問題になりましたが、成立の経緯についてはこちらが詳しい。
 それによると、政府が元号法制化を決めたのが福田内閣で、このときの官房長官が晋三氏の父、晋太郎氏です。 

“伝統”でごまかそうとする人たちにとっては“伝統”は単なる道具に過ぎないのですが、善意の人たちは、感傷も手伝い、その道具にいとも簡単に騙されます。

「そこまであなたが戦争に反対していたなら、なぜマイクの前に立ち、その旨を宣言しなかったのか」(というマッカーサーの問いに昭和天皇はこう答えた) 「歴代の天皇で、側近の意見に反して行動した者はいません。1941年の時点で、もし私がそんな行動を取れば、間違いなく首をかき切られていました」 (47年1月22日)

 という天皇の言葉
英国機密文書にあるということですが、この天皇の認識が正しければ、天皇制も一つの道具、舞台装置に過ぎなかった、といえそうです。

 自覚するにせよしないにせよ、戦時中にあって皆が塗炭の苦しみを味わっていたとき、ひたすら私財蓄積に熱心だった人もおりました。それが開戦に賛成した動機か、それとも開戦の結果かは知りませんが。
 アベ氏の祖父岸信介は、そのとき確かに権力の中枢におりました。

 今日、民間軍事会社PMCを含めた軍需産業が、世界各地の紛争で莫大な利益を上げているのは事実でしょう。
 経団連も9条を変えたいと公言して憚りませんから、
どんな理由をつけようとも、戦争によって得られる利益を求めているのだ、と考えるのは当然のこと。

 さらにいえば、日本会議等には「手始めが9条だ」と明言する人もいるわけですから、9条を突破口にして私たちを臣民化する計画も進行中なのかな? と考えるのもあながち杞憂ともいえません。

 小さな地方都市の議会を構成する全メンバー19名が示した憲法9条堅持の意思。
 これはごく当たり前の市民の感覚ではないでしょうか。

 

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「正攻法で」「愚直に」とは誰の言葉か

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 外出中の車の中で聞いた日曜討論。

 「正攻法で」「愚直に」ことに処していくことを訴えるアベ氏の声が聞こえる。

 問題が山積みし、逆風の中での対応を訊かれたのだろうぐらい想像が付く(追記
: 月曜の朝刊によると、参院選に向けた抱負を訊かれての答えだという)。

 とにかくこの人の話には修飾語がやたらと多い。
 そして、この人ほど、使われた語が実際の言動とはまったく異なる政治家がこれまでいただろうか。
 
「水清ければ魚すまず」の故事どころか、「汚水かヘドロの海でないと代議士はやってられない」ような政治風土に、利権まみれの汚い政治屋がとりわけ与党にゴロゴロしています。

 でも、「プリンス」などと持ち上げられて自ら出自を誇り、ちっとも爽やかでない風貌を爽やかとほめそやされ(ヤラセ?)、ここまで美辞麗句を連ねながら中味が空っぽな人はいなかったように思う。 

 もう、いい加減にしてくれないか! というのが正直な気持ち。

 私が育った昭和30年代は、やたらとまがい物が世に溢れていた。

 ジュースは色つき砂糖水だったし、苺ジャムは本物の苺などこれっぽっちも入っていない色つき砂糖水をゆるめにかためたもので、砂糖だって使っていないでサッカリンだったかもしれない。
 マーガリンも今のようにバターもどきの上品な味はしていなかった。油臭さいべたべたした代物だった。
 給食のミルクはときどき焦げた味がしていた。

 また見栄えや保存を良くするため市販の食品にやたらと添加物が入れられるようになったのが、昭和30年代からではなかったか。

 アベ氏の政治は、喩えてみれば、そんな添加物で成りたっていたジュースとジャムとマーガリンと給食のミルクを一度に口の中に放り込まれ流し込まれたようなものだ。

 高度経済成長を経て、ほんもののオレンジジュース(ミカンジュースではない)もバターも味わい、苺ジャムは自分で作るようになった。食品添加物については、昭和40~50年代、世の人びとはずいぶん気をつかうようになった(その後状況がどれだけ改善されたかは分からないが)。

 でも、ほんものの政治家にはついぞ出会うことがなかった私たちの国で、コイズミ純一郎、アベ晋三は、特にまがい度が高いようだ。

 そのことを、コイズミの方はアベに比べると少しは自覚していたのかもしれない。
 アベ氏は自覚なし。
 むしろ自分を本物の政治家と思い込んでいるのかもしれない。テレビ画面を通じてカメラ目線のアベ氏と対峙するときの言いようのない違和感、気味悪さはそのためかもしれない。

 周りにすべてお膳立てされてやってきたのだろうか。坊ちゃん育ちだから。
 そのため、しゃべる言葉に中身が伴わないのか。
 しかしそれでも、最後の決裁をし、責任を取るのはアベ氏自身だ。

 帰宅して新聞を見ると、社会面には「首相の言葉 実態とは正反対」という見出しが見える。

 沖縄慰霊の日の23日、追悼式に参列したアベ氏が、

 沖縄の基地負担を「確実に軽減していかなければならない。沖縄県民の切実な声に耳を傾け、在日米軍の再編を着実に推進する」

 と述べたらしい。
 
 また4月の参院補選でも同様の言葉を繰り出していたというのだが、実際にやっていることはまったく逆、というわけだ。

「仲井真知事の声をしっかりとうかがい、地元の切実な声に耳を傾けながら着実に進めることを約束する」

 といいながら、やったことは移設に先立つ現況調査への自衛隊投入で、問答無用の姿勢を
見せただけだった。

 ここまで言葉と実態が相反する人がリーダーで、私たちの国はどうなってしまうのだろう。
 駄々をこねられても、お引き取りを願うより仕方ない。

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誰のための改革か とくらさん、がんばれ!

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 人気blogランキングへ を貼り忘れていました。1日が終わる頃になってやっと気づくとは、とほほです。


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電車を乗り継いで、とくらさんの街宣を応援がてら聴きに行ってきました。           

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   ちょっと遠くて、いつも行けるわけではないのが残念。 


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加藤県議の紳士的なお話の後、田名部まさよさん、とくらさんと続きました。

 3人の話しが終わった後も、年輩の男性が何人もとくらさんを囲んで質問をしていた姿が印象的でした。

 徹夜で作ったというビラは、とてもよくできています。

みんなで変える、日本のかたち」「とくらたかこは行動します」以外にも、

 “改革” を問いなおす。
 誰のための改革か。

 といいながら、02年の雇用保険料引き上げに始まるさまざまな保険料引き上げ・増税で、この6月まで、いつの間にか14万7,005円の負担増になっていることが書かれています。

02年10月 雇用保険料引き上げ                  4,434円
03年 4月 政府管掌 健康保険料引き上げ           20,820円
03年 5月 酒税(ワイン・発泡酒)増税                3.650円
03年 7月 たばこ税の増税                      7,300円    
04年 1月 配偶者控除 上乗せ部分の廃止(所得税)     30,400円 
04年 3月 介護保険料の引き上げ(政管健保加入者分)    4,719円
04年10月 厚生年金・共済年金 保険料引き上げ        7,593円 
05年 3月 介護保険料の引き上げ(政管健保加入者分)    3,003円
05年 4月 雇用保険料引き上げ                   4,050円
05年 6月 配偶者控除 上乗せ部分の廃止(住民税)     14,000円 
05年 6月 住民税均等割の増税                    500円
05年 9月 厚生年金・共済年金 保険料引き上げ         7,593円
06年 1月 定率減税の縮減(所得税)                6,500円
06年 6月 定率減税の縮減(住民税)                3,700円  
06年 7月 たばこ税の増税                      10,950円
06年 9月 厚生年金・共済年金 保険料引き上げ         7,593円
07年 1月 定率減税の廃止(所得税)                 6,500円
07年 6月 定率減税の廃止(住民税)                                           3,700円

   (コイズミ内閣が決定した、モデル家庭負担増)

 こうして列挙されているものを見ると、すさまじさにびっくりしますね。

 02~05年までの5年間で雇用保険料は2度、厚生年金・共済年金は実に3度引き上げられています。
 
 税金は取りやすい所から取る、ということでしょうか。

 ほんとうに、誰のための改革だったのでしょうか。

 改革で、日本と日本人を、どこへ連れて行こうというのでしょうか?

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         よくTBを下さるZAKIさんも頑張って

「同じ思いを胸にそれぞれの思いをそれぞれの議員に託して一票を投じる。結果選ばれた野党議員が結託し、護憲のために尽力して頂く・・そしてそのときにこそ護憲派議員さんのフォローを私たちがすること・・これが共闘ではないのかなあ……」

 というお玉おばさんに賛成。

外交の嘘 二枚舌

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「覚えてろ! ただじゃすまさんからな!」とか「月夜の晩だけじゃないぞ!」とか、凄みを見せる言葉を吐く人がいたり……田中真紀子さんに「ピーナツを食べろ」と迫った人もいたりする、アベシを総裁に戴く政党。

「政権維持のためなら、ありとあらゆる策を講じるのが自民党という集団だ」といわれます。

 この「ありとあらゆる策」の中には嘘もあるようで、内政のみならず外交の一断面を切り取るだけで、ぼろぼろと嘘が出てきます。先日お話しした国連分担金の滞納もそうでしたが、いったい何のために内向けと外向けの言葉を意図的に変えるのでしょうか。

 「うさちゃん騎士団SC」さんに以前から国際刑事裁判所ICCの記事をTBしていただいております。

 このICCの問題で政府がどんな嘘をついてきたのか、 河辺一郎さんの『日本の外交は国民に何を隠しているか』にもとずいて、時系列に沿って見ていきましょう。 

1948年: 国連総会が作った最初の人権条約、ジェノサイド条約が作られる。
       ここで、ICCの設立が予定されていた。

 が、米ソ対立の冷戦構造確立から、その後の進展はなし。

 89年12月: 冷戦が終わる。
 93年: クリントン政権の成立で、ICC設立へ向けた動きが加速。
      総会がICCについての決議を採択。
     12月: 総会がアドホック委員会の設置を決定。

 *アドホック(ad hoc)とは、ラテン語で「この問題に限って」、「特別の目的のため」、「即応的な」などの意味があり、そのような求めに応じて設置される委員会のことを指す。

 94年4月: アドホック委員会活動開始。アメリカ10名、日本7名の代表団派遣。
        日本は報告者と副議長を務めた。

 *この時日本は、「国際刑事法廷を設立する際に確保されなければならない3つの点」として、

「遵法原則、裁判の公正さ、人権の保護を含む刑法の原則の尊重」
「法廷活動の実効性の確保」
「法廷は、現存の機構を補完する現実的で柔軟な機関でなければならない」

 ということを挙げた。

 いかにももっともらしい言葉が続きますが、あくまでもこれは日本政府の考えを官僚的に表現したものであることに注意! 

 ICCの設立によって安保理の立場が弱まることを懸念した保守派によって激しく批判された米国は意見書を提出し、日本はその米国を支持しています。
 
「ICCが発足すると米軍の行為が裁かれる、つまり米軍の最高司令官たる米国大統領が被告になる可能性が」あり、これが「米国の軍事活動に制約を課」し、「国連においては唯一強制行動をとる権限を持つ安保理の力を弱めることになる」ことを米国が心配したわけです。

 そこで日本はICCを、「現存の機構を補完する」ような、「安保理の権限を脅かさないようなもの」にすべきだ、と主張したのです。

 1998年6月にローマで「国際刑事裁判所設立に関する国連全権外交会議」で米国が受け入れられるようなICCにすべきだと演説したのは当時の国連大使、小和田恒氏でした。

 ただしクリントン大統領は保守派の反対にあいながらもICC推進を試みた。

 2000年12月: 政権を去る直前にクリントンはICC規程に署名。

 2002年5月: このクリントンの署名をブッシュは撤回。

 英国、フランス、ノルウェー、アイルランドはICCを支持。

 米国はICCに批准していない国の国連平和維持活動PKO要員に対する訴追を1年間猶予する決議を採択して妥協を図る。

 その後米国は、米兵らをICCに引き渡さないことを定めた2国間協定を各国と締結するのを推し進め、さらに03年に訴追猶予決議はさらに1年延期された。

 04年: アブグレイブ刑務所での虐待が明らかになる中で、その訴追猶予の延期を米国は断念。

 この米国の一連の動きは、ICCに批准していないのだから、米軍の好き勝手にさせろ、ということであり、米軍の捕虜虐待が明らかになるにつれて、国際世論が米国の身勝手さを許さなくなった、ということでしょう。

 そして2003・04年の安保理会合では、各国の発言もICCに集中。

 日本はこの時オブザーバーとして参加したが、03年9月当時で138カ国が署名、92カ国が批准していた中で批准どころか署名すらしていない日本は例外的だった。

 *国連加盟国のICC締約国マップ(2007年6月現在)

 その上日本は、ICCに反対する米国の要望に添うようにすべきだと演説をした。

 04年、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所、ルワンダ国際刑事裁判所、シエラレオネ特別法廷等を例に挙げて、安保理が紛争後の対応に国際法廷を設置してきたことを理由にICCに否定的な見解を述べたのが日本と米国だけだった。

 安保理では国際法廷の設置について拒否権が通用します。

 つまり、安保理で拒否権を持つ米国は、自国が裁かれると思ったら拒否権を使って国際法廷を設置させなければいいわけです。
 が、ICCではそうはいかない。
 そこで、ICCをつくるのは嫌だ、と米国、というよりブッシュ政権が言い、その米国の身勝手さを許して応援したのが私たちの国、ということです。

 ところが政府は国内に向けては、

「我が国は一貫して国際刑事裁判所の設立を支持して、その実現に努力してまいったわけでございますが、私はもう非常に誇るべきことだと思います」

 と杉浦正健外務副大臣(当時)が国会で語り、ICC規程が発効された際も川口外相(当時)は、

「わが国は、ICCの設立を一貫して支持し、その実現に向けて努力してきており……設立に向けた作業に積極的に関与してきている」とする談話を発表した……

 政府は、国民がICCの設立を歓迎するだろう、と予測するからこそ、実は国際政治の舞台では一貫して設立にブレーキをかけるような言動をしてきたことを話せない。
 いや、むしろ、国民の考えを承知した上で、それに反するような方針をかかげてICC設立の動きに対応している、というべきでしょうか。

 wikipediaによると、今年10月にも私たちの国はICCに加盟する見通しだそうです。

 それにしても、なぜこうも米国に追従するという選択しかしないのか、不可解です。

 ちなみに日本が安保理常任理事国入りに失敗したのは、安保理に米国は二つも要らない、ということなのだ、と英国在住の人から聞き、やはり日本は米国の属国と見なされているのか、と妙な納得をした覚えがあります。

 そのことを有権者には徹頭徹尾隠して、いってみれば情報鎖国の状態に国民を置いている。

 これから、日本と日本人を、どこへ連れて行こうというのでしょうか?

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怒っても怒っても、怒りたりない

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独立系メディア 今日のコラム」から知りました。

 民主党参議院議員、福山哲郎氏の「テツロー日記」。

 6月20日(水)の分は「連日の暴挙、続く…」のタイトルで自民党・公明党の数のごり押しによって、“良識の府” が、良識もへったくれもない“言論封殺” の場になっていることを伝えています。
 もちろん「暴挙」は自民党と公明党。

 でもそんなのはまだ序の口。

 もっと驚いたのは、19日(火)の「ホントにおかしいかも…安部内閣」です。

 一部引用させていただきます。

参議院では、外交防衛委員会、文教科学委員会ともに、
与党は事前の理事会合意がないのに、またもや強行採決に打って出ました。
文教科学委員会などは委員長がためらっているのにムリヤリ強行し、
果ては自民党の職員が国会内に入り込み、委員長席のうしろから指示を出すという
とんでもないことが起こりました。
さすがに小生も怒り心頭。
「この職員は一体何の権利があって国会内に入り込んでいるのか!」と
怒鳴ってしまいました。

よく野党が審議拒否することに批判が及びますが、現在は全く違います。
与党は審議をすればするほど年金のようにボロが出るので
ムリヤリ審議を打ち切っているのです。
つまり、審議を拒否しているのは与党です。


*** 引用おわり***
 
 ほんとうに、なんで、なんで、自民党の職員が委員会の採決に飛び出してきて、おまけに委員長席の後ろから指示をするんでしょう?!

 小熊英二さんの『民主と愛国』に出ている60年の岸内閣下での新安保条約採決を彷彿とさせるものです。

 カマヤンさんの所からちょっとお借りします。 


1956年の教育委員会法案も、警官隊を導入して強行採決が行なわれたが、新安保条約の採決はそれ以上に暴力的なものであった。この5月19日に、岸を中心とした自民党主流派は、議員秘書のうち女性や老人を青年名義にとりかえ、総勢六百名近い「秘書団」を編成した。社会党側はこの日の午後、本会議場の外交官専用傍聴席に、自民党が雇った「ヤクザ風の男」たちが集結していることに気づいた。〔略〕


自民党主流派は「秘書団」に加えて警官隊を導入し、社会党議員団を排除しにかかった。最初は遠慮ぎみだった警官も、自民党側からおこる「思いきりやっちまえ」「遠慮すんなよお」といった声にうながされ、抵抗する社会党議員たちを引き離しにかかった。 

*** 引用おわり***


 後は小熊さんの著書かカマヤンさんの記事をお読み下さい。


 この岸信介の手法に怒ったのは野党だけではありませんでした。


 病気療養中の石橋湛山の他にも、平野三郎ら自民党議員27名が欠席し、三木武夫、河野一郎らは退席。


 この岸の手法を、孫のシンゾーがまた踏襲している……。


 それにしても、今の自民党には、こうしたアベ氏の手法に異議を唱える議員はいないのかあ?! と、またまた怒りがこみ上がります。


 21日の昨晩遅いNHKニュースではアベ氏が例のカメラ目線で登場して、改正改悪教育3法」とイラク派遣を2年間延長するイラク米国支援特別措置法」の強行採決について言い訳していました。

 もっとも「強行採決」の語は使いませんでしたが。

国民のために」に成立させたそうです。

 イラク駐留の各国がつぎつぎに撤退していく中で、これからも2年間居座り続けるとは、もう米国と日本とは一蓮托生ということでしょうか。

 イラクの人々に加えて日本とアメリカの若者たちの人身御供の陰では
ボロ儲けに笑いの止まらない人たちがいることを忘れないでおきましょう!

 今の
日本の政治に風穴の開くことを願って、天木さんを応援します。

 夜回り先生こと水谷先生も応援されていますね。
 何年か前、覚醒剤に溺れた女子学生のことを知りながらほとんど何もできなかった私ですから、水谷先生のされてきたことがいかにすごいか、実感しています。

 
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民営化神話をぶち壊そう 井戸端政治論議はいかが

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 こっちを見ても、またこちらを見ても、近年犯罪率は上昇しているらしい。

 でも、日本人のほとんどは、善意の人たちです。
 不正に憤り、悲しい出来事に涙する人たちです。

 そんな人たちがまだ騙されている、と知って愕然としたつい数日前。

 老人介護も経験し、コムスンとも関わり、介護ビジネスのおかしさを知っているはずなのに、年金は民営化すればいいと思う、と知人が言いました。

 この人まで民営化のカラクリを知らなかった! とショック。

 気持ちをしずめ、コムスンでも分かるように福祉関連は民営化に馴染まないと思うよ、と自分の考えを伝えました。

 なぜ民営化が良い、と彼女が考えるのかというと、民営化=効率化であり、民営化すると無駄がなくなる、と思い込んでいるためです。

 民営化でなくなる無駄とは何を指すのか?
 効率化とは、具体的にどうすることか?

 現在の民営化が、けっして仕事内容そのものの質を向上させるものでないことは、これまで私たちの社会で起こってきた事を考えればわかるのですが、民営化の結果と個々の出来事がうまく結びついていないのです。

 すっかり定着したかに見える「ワーキングプア」の語ですが、ひたすら民営化路線を目指す経済政策がワーキングプアを生んでいることに、どれだけの人が気づいているのでしょうか。

「改革、改革」と唱えられた経済政策とワーキングプアの出現が結びついていないのです。

 民営化するとは利潤追求が第1の目的になることが忘れられて、民営化は正義の実現だというイメージが頭の中に植え付けられているのです。

「お役所仕事」はあざけりの対象であり、縦割り行政は非効率の象徴です。

 でも考えて欲しい。行政は、何よりも時の与党のあり方に左右をされることを。まして戦後60年以上にわたって、私たちの国はごく短期間を除いて、自民党の一党独裁だったのですから。
 縦割り行政を放置したのも、何よりも与党を利するものだったのではないか、と疑いを持ってもぜんぜんおかしくないのでは?

 そんなこと、かんかんがくがく、互いに言い合っていればあぶり出されていくことでもあるのですが、ことに女性の場合、井戸端政治論議お茶飲み政治話は考えにくいのが現状です。

 なにかおかしい、と思っても、それがみのもんた流に解説されて合点してしまったら本当のところは分かりませんし、疑問も持たなくなります。

いきおい、ネガティブキャンペーンだけに反応するような有権者ができあがり、衆愚政治の一丁あがり、というところでしょうか。

 ワーキングプアの問題でも、自分の身に迫ってこないと、分からないかもしれません。いや、心優しい善良な人たちは、自分の至らなさのせいにして、我と我が身を責めるか、諦めてしまうかもしれません。
 
 隣のお姉さんもお向かいのおばさまも、向こうのおばあちゃんも、みんなでワイワイ政治を語るのが、私の夢(笑)。

 きっとそうしたら、有権者の監視の目が行き届き、与党の意を汲む官僚もおちおちしていられず、日本の政治は今より良くなります。

 江戸期のみならず、近代化を遂げたという明治以降も政治は強権で運営され、政治を考えたり語ったりすることは“あぶない”ことだ、というイメージが植え付けられています。
“お上に逆らうな” というのが、庶民の処世訓。
 それが今でも生きているのかもしれませんね。

 さまざまな事象やコンセプトがあちらこちらにバラバラになって、無視されています。

 それをもう一度集めて、整理し直し、みんなの目に分かりやすい形で見せねばなりません。
 それこそ、政党や立候補者たちの仕事だと思うのですが、もうあまり時間はありませんね。それでも、できるだけのことはしてほしい、と願っています。

 人に理解してもらいたいと思えば、相手を問いつめてはいけない。
 どれだけ自分の言葉が相手の心に響いているかキャッチしながら、あせらずに相手の話も聞いて、自分の考えを伝えなければなりません。

 民営化神話を信じているこの知人とは、いろいろな話しをしました。

 9.11選挙の結果に衝撃を受けて、迷いながらも私がブログを始めたこと。

 つい先頃まで、保険会社の不払いが問題になっていたこと。
 民営化して誰が一番儲けたか、ということ。
 
「B層」についても、この人は何も知りませんでした。
それで、スリード社と竹中平蔵氏の関係から、「B層」という言葉を使った企画書も国会で問題になったことまで、み~んな話しました。

 私の話に耳を傾けてくれたのも、この頃なんだか世の中おかしい、おかしくない?? という庶民の直観があったからです。

 そんな日本の政治に風穴の開くことを願って、天木さんを応援します。

 夜回り先生こと水谷先生も応援されていますね。
 何年か前、覚醒剤に溺れた女子学生のことを知りながらほとんど何もできなかった私ですから、水谷先生のされてきたことがいかにすごいか、実感しています。

 
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都合の悪い情報は締め出せ

朝刊を開けば、「首相の執念」「安部主導」の見出しが躍る。

 アベ・カラーをはっきり出すために、つぎつぎに法案を強行採決し、それでも足りなくて国会を12日間延長する放心方針を政府・与党が堅持しているらしい。

 ひどいものです。

 NHKの朝のニュースでは、You Tubeが、日本語版サイトを作るとの同時に「フィンガープリント」とか呼ぶ著作権法の問題を識別する技術を開発する、という話し。

 衆院本会議では、NHK経営委員に富士フイルムの古森氏らの起用が決まる。

 これは、放送法第16条違反の恐れが濃厚。 

 なぜこれが問題にならないのでしょうか?
 これから、NHK内の富士フイルムに関わる放送用機器はすべて廃棄処分でもするのかしら?

 著作権法違反をあれだけしつこく主張して規制しようとするくせに、自分たちの違反には目をつぶり、採決マシーン化した非良識の府の住人、与党の国会議員たちは何も疑問を持たないのかしら?

 9.11選挙で異議を唱えたものに対する仕打ちを見せつけられているから、何も言えないのかしら?
 だとしたら、これはもう「選良」とはいえない。
 
 数を頼みの暴力集団ですよ。

 誰に対する暴力か? って、決まっているでしょ、国民への暴力です。

 教育3法は昨日参院文教科学委員会の数のごり押し採決で通過して、今日の本会議で成立予定とか。

 これについて、梶田副会長は、

「(改正教育基本法を含めて)土台ができ、中身を入れるのはこれからだ。太陽がさんさんと輝く中身の詰め方をしてもらわないといけない」

 と、よく分からないコメントをしていました。

「太陽がさんさんと輝く中身の詰め方」って、何でしょう?

 梶田副会長とは、中央教育審議会副会長の梶田叡一・兵庫教育大学長のことでしょう。
 兵庫教育大のHPには、いろいろ書いてありますが、どんな方かまったく知りません。
 
 これでいったい何を言いたかったのでしょうか?

「美しい国」などという言い方しかできない人に対しては、「太陽がさんさんと輝く中身」という言い方しかできなかったのでしょうか?

 中身のない美しい言葉

 これからの世の中は、意見を言おうと思えば、この修辞法を体得する必要があるかな? 
 アベ式修辞法
 
 それとも近い将来、ナチス支配下のドイツがそうだったように、「白紙のビラ」かな?
 いかようにも、お好きなようにおとり下さい、と暗に示して。
 戦時修辞法、もしくは大政翼賛修辞法。 

 試しに梶田氏の学長としての言葉を読んでみますと、
 
<確かな学力>の形成とは、その人の内面世界に即した学習がなされ、その人の 内面世界そのものが変容し、その人の内面世界の深いところに根差した形で知識や技能その他の諸能力が育っていき、そうした内面的な基盤が、その人の判断や 発言や行動の内的な枠組みとして育っていく、という方向のものと言ってよいであろう」

 うーん、内面世界に即した学習か……
 求道者のような言葉は、なおも続きます。

このためには、何よりもまず、教師の側に、一人ひとりの学習者の内面世界の深い洞察が求められる」
 一方、
「学習者の側に、教師の考えや周囲の意見に安易に同調するのでなく、自分が本当に納得できるかどうか、を頑固にまで考える習性が育つことである」。

 ええっ? 本当にこういう教育をしていたら、不適格教員と判定されてしまいそうな新たな立法措置ですが、教育基本法も教育3法も。
 
 ちなみに、学習者一人ひとりが己の内面世界への深い洞察へ導かれたのが、林竹二さんの授業。

 30年近く前、教育実践の“巡礼”を続けた氏の映画・講演会には私も行きましたが、今の人は知らないでしょうね。

 それにしても、幼少期から成長期に、岸信介という権力者の振るまいをつぶさに見て育ち、権力の妖怪を信奉するアベ氏は、やはり民主主義の国の指導者としてふさわしくない。

 きっと、祖父にとって都合の悪い情報は、すべて締め出して、つまりシャットアウトして育ったのでしょう。

 幼心に刻み込まれた情報から抜け出せないのではないか、とよく感じませんか?

 おじいちゃん岸信介は、アベ氏にとって“絶対善” の存在なのかもしれません。
 
 これはもう、国政を預かるリーダーとして、致命的でしょう。


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コムスン通信NO.10

 アベ氏が官房副長官時代にコムスン機関誌に登場したこの号は、HPから削除されているようですね。
 6月14・15日のエントリーに関わるので魚拓がとってあります。ご覧下さい。
(↑ こんなことできるのも、今のうちかもしれません。そのうち、著作権法違反、とかなんとか言われてしまうかも)。



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外交の嘘  メディアの劣化


米国大使館の「借地料滞納問題」を取り上げている喜八ログさんのエントリーを読んで、すぐさま国連分担金の滞納を思い出してしまいました。

*もっともこの国連分担金については、日本もそうそう威張れるものではありません。なぜって、日本はこれを慢性的に滞納しているからです。

 この間の事情を、河辺一郎『日本の外交は国民に何を隠しているか』から見てみます。

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 90年代以降では平均して6カ月半滞納し、特に2003年は14カ月の滞納。

 この日本の拠出の遅れは、どうも米国の軍事行動と連動しているようだ。

 また2004年秋に常任入り工作を活発化させてから初めての拠出である2005年分は4月中にすませている(国連の会計年度は1月1日に始まり、この30日以内に払うことになっている)。比較的短い滞納期日だった(かなり露骨で恥ずかしい、と思いませんか?)。

 議員がそのことを有権者に積極的に伝えているため、米国が滞納していることは、国民がよく知っている。

「例えば98年には、共和党の議会指導者が『国際的な人口計画の資金供与に関する政府と議会の間の対立が解決するまでは、滞納金を支払うための資金は提供しない』とアナン事務総長(当時)に述べた」。

「議員は選挙民・納税者の要望へのデモストレーションとして、(中絶を是認するような)醵出に反対していることを宣伝する必要がある」ために国連事務総長をもこうして利用し、有権者も自国の滞納をしっている。

 ところが日本の有権者は一般的にこの滞納について知らされず、それどころか「遅滞なく支払っている」と、間違って認識されている。

 外相(当時)川口順子氏でさえ、2003年5月7日の参議院決算委員会で「国連の分担金を誠実に、アメリカと違って誠実に払い続けているから我が国が国連の中で信頼を得て色々なことができている」と述べる始末だ。

 とにかく日米両国は、確信犯として、国連分担金を滞納しているわけで、ことに日本は先進国中で一番ひどい。

 経済大国として多くの分担金を負担しているとはいえ、そんなことをわざわざする理由は、圧力をかけるため。
 安保理入りについても、「もっと大きな発言権」を得るためではない。
 
 2003年5月の衆議院憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会で、佐藤行雄・前国連大使(当時)が、

「日本の発言権は大変大きい」
「予算面で日本とアメリカが非常に大きな力を持っております」

 と述べている。

 結局、日本が「滞納」という手段を使ってでも、さらには常任理事国入りして果たしたかったことは、「もっと大きな発言権」を得るためではなく、別の意図があったようです。

 こうしたことについて、私たち国民、というより有権者はほとんど何も知らされていません
 それどことか、耳障りの良い「国連重視」「国連中心主義」などという言葉を使って、いつもごまかされてきたのが実情でしょう。

 内向けの言い分を外向けとは使い分けて、世論を黙らせておく、というのがこれまでの日本の為政者がとってきたやり方です。

 事情に気づいたものはあくまでも少数者として多数の力で押さえ込む、というのが私たちの国の民主主義だったのかもしれません。

 おまけにメディアの方もその矛盾を追及できない。

 河辺さんは、日本の常任入りに問題に関する大新聞の不可解な社説を例にとり、その理由として3つの仮説を立てて考察しています。

1.論説委員である記者が、記事の内容をそのまま、文字通りに信じている。
2.     〃      が、政府の実態を承知していながら、その姿勢が変化することを期待して、または、野党の中でも意見が分かれているためにその分裂を促すことを恐れて、あえてこのような記事を書いている。
3.論説委員である記者自身が、政府のシンパである。

 そしてこの3つの仮説を検討し、

・記者が政府の主張を額面通りに受けとって論評記事を書くようなことはあってはならないし、あり得ない、として1.の仮説を否定。

・2.の仮説も、論点が混乱していることや世論のミスリードにつながることから、考えにくい、と否定。

・論説委員という立場と経験にふさわしい知性と判断力を持っているならば、第3の仮説が当てはまりそうだ。

 というところまで、論を進めますが、新聞社には日本外交に関して精通した記者が複数名いて、やはり3.の仮説も考えにくい、と前の仮説に戻ります。

 結局、

「当該分野に関する経験が豊かで、社説を担当する、政府の諮問委員などを務める記者らが、政治の実態を知らずに政府の説明を額面通りに受け取り、しかも政治的言動に対するごく基本的な政治感覚も持たずに記事を書くという、あり得ない事態が起きており、同僚記者も同様の状態にあるのではないか」

という結論にたどり着くのです。

「何をどの程度わかっているのかも、何をどうしたいのかも自らわきまえていない人びとが政府や審議会などに入り、憲法の行方を左右するような提言を行っているのならば」、

「恐るべき知性の劣化である」。

 こうした中で、急速な右傾化が私たちの国で起こってきたわけです。

 ポツダム宣言受諾、敗戦、新しい憲法成立で「国体護持」の道を断たれた人たちが、60年かけて、一度は否定された旧体制=国体を復活させようと目論んできた成果でしょうね。

 不幸に追い打ちのかけるのが、この旧体制復活の動きとともに新自由主義=新植民地主義がいっしょにやってきたこと。

「新しい衣」をまとったかに見える「旧体制」復活の動きと、新たな意味が含まれた「植民地主義」の現実が、どんどん私たちの社会を蝕んでいるような気がします。 

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 最後になりましたが、1998(平成10)年以来米国が大使館の借地料を滞納しているのには、何か理由があるはずです。

 日本側がいらない、当分の間徴収しない、といっているのか、それともアメリカ側に何か戦略上の理由があるのか。

 おそらくこの点に関しても、政府は本当のことを言っていないと思います。

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選民意識 イリュージョン

 ごくたまに思い出すことがある、一群の人たちがいます。

 小金持ちです。大金持ちを私は直接知ったことはないので、直に知っているといえば、小金持ちの方々ばかり。
 この方々は、とりあえずは事業で成功しています。ただし一部は不況でかなりの境遇変化を経験したようですが、これまたたまに耳に入ってくる話しは、相変わらずだったりします。まあ、それも虚勢を張っていると考えられないこともありません。

 傲慢です。
 ただし、傲慢さの表れ方は、人によりかなり差があります。
 なかには無邪気に、明からさまに、自分の境遇を自慢しまくる人もいますが、これはとても分かりやすい人です。

 この人たちは互いに知り合いで、一般の人びとから自分たちを区別して目に見えない壁を築いていますから、憲法第14条の【法の下の平等】を信じ切ったままに接すると、手ひどい反撃を喰らうこともあります。

 中央から地方の末端まで、階層式というより数学の「組み合わせ」でみるような「樹形図」状に、それぞれの上下関係が意識の上でできていると私は思っています。

 江戸・明治・大正・昭和の戦前の社会では、上を見るな、下を見て暮らせ、と教わり、自分よりまだ下層の人間がいると安心しました。が、この人たちは自らが築いた目に見えない壁の外側の人のことはほとんど斟酌しませんから、もっぱら上を見て暮らすことになります。

 こうした一群の人たちのことがたまに頭にのぼると、「選民意識」という言葉もいっしょに思い出して嫌な気分になるのですが、この「選民」の語を「灰色のベンチから」さんの中に見つけたときは、ちょっぴり我が意を得たりの気分になりました。
灰色のベンチさんの「ミリオン狂想ワルツ」の一節「グレースピアは綺麗に選民思想の神に命中した」です。

 そう、私の灰色の槍はまだしまわれたままですが、そろそろ準備して、今度の選挙で命中するといいな、なんて。

 小金持ちで傲慢で、目に見えない壁を作って上だけを見て暮らしている人たちに充満している選民意識を、初めて接したときは理解できませんでした。でもあれからもう数十年経ち、距離を置いて眺めると、ぴったりと形容するものとしてこの言葉が浮かび上がってきます。

 自分たちは壁の向こう側の人間から奉仕されて当然だ、とでもいうような感覚がなぜ生まれるのか、今だに不思議でしょうがないほど、この意識には根拠が希薄です。

 強いてあげれば、たまたま、現在、成功した身分であること、それぐらいでしょうね。

 中には延々と続く自慢話で違いを強調する人もいますが、そういう人に限って、子供の素行や学業でピエロを演じたりします。

 根拠がなくとも、この選民意識は頑強です。
 周囲でそれを支える人にも事欠きませんし。

 多分、優位に立っている己の地位を維持するにも、また己の行状を自ら肯定して納得するためにも、この意識や感覚が必要なのだと思います。

 選ばれているからこそ、他人に奉仕を要求できるわけです。

 そうした人が議員に選ばれれば、今度は合法的に奉仕を要求できます。
 すべては自分のために、自分たちのために。
 世の中は自分と仲間たちを中心に廻っている。

 この錯覚、このイリュージョンはしぶといです。
 自身の誇りの源泉ですから、容易には手離しません。

 アベ氏を取り巻き、彼を支える人たちの物言いがなぜああも高圧的で傲慢なのか、と考えるたび、このイリュージョンがちらちら見えてきます。

 ワシントン・ポストに掲載された妙な意見広告にも、このイリュージョンが見えませんか?
 

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コムスン通信NO.10

 アベ氏が官房副長官時代にコムスン機関誌に登場したこの号は、HPから削除されているようですね。
 6月14・15日のエントリーに関わるので魚拓がとってあります。


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安全地帯に居座る内閣

2003年4月、米軍は抵抗らしい抵抗を受けずにバグダッド攻略に成功し、5月1日にはブッシュ大統領が「戦争に勝った」と演説をしましたが、その後の泥沼化はご存じの通りです。

 あっけないほど簡単に勝利を収めたかに見えた米国は、武装抵抗勢力をサダム・フセインを支持してきた勢力と外国人テロリストだけだ、やつらを叩けばうまくいく、と楽観的な見通しを立て、それが悉く裏切られてきました。

 70年前、中国軍恐るるに足らずと信じ込んで対支一撃論を唱えた旧日本陸軍と同じ。

 もっとも希望的観測からか、予測を誤るからこそ、侵略戦争に踏み切ることができるのでしょうが。

 その後米軍は本拠地をチグリス川西岸の、かつてサダム・フセインが執務した共和国宮殿に置いて、テロ攻撃に備えて厳重な防衛体制を敷くことになったのです。

 つまり、巨大なコンクリート・ブロックを組み合わせた防御壁を幾重にもめぐらし、なんでも8つの検問所を通ってやっと新生イラクの統治の中枢、イラク暫定統治機構CPAに、現在はイラク正式政府にたどり着けるのだといわれています。
 
 壁の内側が「グリーンゾーン」、外側が「レッドゾーン」。
 
 このグリーンゾーンはイラク国内の至る所に見られ、米軍の発注で製造した馬鹿でかいコンクリート・ブロックは15万個にのぼる(パトリック・コバーン著『イラク占領』より)そうです。

 自爆攻撃を恐れる米英の当局者はこのグリーンゾーンの中に閉じこもりますが、それでもブレア英国首相のバクダッド到着直前に迫撃砲が撃ち込まれたように、必ずしも安全とはいえないようです。

 サダム・フセインの圧政からイラク国民を解放してイラクの民主化を進めるのだ、と意気込んで進駐した米軍の司令部はこのグリーンゾーン内で次々に見当違いの作戦を発令し、イラクの人心の離反を招いてきました。

 イラクの人々をつなぐ忠誠心を理解する意思も能力も、米軍指導部やブッシュ大統領にはなかったようです。

 かつて外国による占領を素直に受け容れたドイツや日本のように、イラクも、圧政から解放したわれわれを受け容れる、と米・英両国は錯覚をしたわけです。

『イラク占領』の中で、同国に留まって取材活動を続ける数少ないジャーナリスト、『インディペンデント』紙の特派員パトリック・コバーン氏は次のように断言します。

「ドイツ人も日本人も、第2次世界大戦ではその大半が自国政府を支持していたのである。彼等は必死で戦い、敗北へ突き進むなか、犠牲の山を築いて行った。彼らは、撃ちてし止んだ後、はじめて勝者による社会改造に喜んで同意したのである。

 しかし、2003年のイラク人たちは、まったく違っていた。イラク人はブッシュやブレアが倦むことなくくり返して叫んだように、サダムと一体化していなかった。サダムのために、すすんで戦ったものはいなかった」。

 こうしたアメリカの姿が、私にはアベ氏の姿と二重写しに見えてきます。

 戦前レジームの復活を唱え、前政権が獲得した国会での大量議席というグリーンゾーンに守られて、次から次へと、国民の求める施策を無視した政策で国会を強行突破。

 祖父の名誉回復と、その祖父が栄光の日々を生きた旧体制、戦前レジームの復活という幻しを見るあまり、私たちの求めるものが分からないし、理解できないのです。

 それに政権の防護壁は、与党議員の大量議席だけではありませんね。

 テレビを初めとするメディアとそこに登場する多くのコメンテーター達、
 仲間内で構成される諮問委員会とか有識者会議、
 アベ氏を取り巻く非公式の勉強会や懇親会、
 日本会議や怪しげな新興宗教団体、統一協会、暴○団……

 取り巻きの入れ知恵に左右されやすいのも、これまで本人があまりにも不勉強だったからか、とも考えられますね。

 そんな安全地帯グリーンゾーンにあっても、アベ氏は政治と金をめぐる数々の醜聞・疑惑に襲われ、最近では松岡大臣の死という迫撃砲が撃ち込まれ、決定打が年金問題。

 最近では『週刊ポスト』に暴かれた当時アベ氏の政策秘書だった飯塚洋氏の息子の問題、、つまり父親である飯塚氏自身の隣の部屋では、長男が13歳の少女を監禁暴行していたというとんでもない話しまで出てきました。

 アベ氏周辺で相次いできた数々の死のみならず、官房機密費で評論家たちを籠絡してきたという噂もあれば、アベ氏の意向に反した記事を書けば、どしどし法的措置をとって出版人たちを威嚇もしてきました。

 近いところでは週刊朝日への提訴がありましたが、それ以前にも週刊現代の記事をめぐって講談社に「通告書」、ファクタ出版に対しては「抗議書」を送らせ、選択出版には6つの記事をめぐる「執拗な訴訟」を仕掛けるという、俗に言う「ケツの穴の小さい」人物が、我が国の「最高権力者」のようです。

 こんなアブナイ政権がそもそも誕生したこと自体が現代日本の病理を象徴していますし、後継者指名をした前首相コイズミ氏と総裁に選んだ自民党に責任をとってもらいたい、と思います。

 どなたかが、こんな問題政権でも居座ろうとしたらいくらでも居座ることができるほど、総理大臣の力は強大なのだ、といってました。

 でも、議院内閣制の下で三権の頂点に君臨するような権限を内閣総理大臣に与えてしまったのが、橋本内閣で成立した中央省庁等改革基本法にみられるような行政改革だったことをもう一度確認しておきましょう。

 この時も、東京大学公共政策大学院の先生が「三権分立のドグマ」とかなんとか言って、官に対する政の優位を主張しながら、つまり省庁の縦割り構造を打破するために、内閣に、「究極的には国会で選出された内閣総理大臣」に「強力な調整権」を与えようと唱えて、政権与党の目論見を支えました。

 結果として、さまざまな人が嘆かれているような三権分立の崩れた現状が生まれたのではないでしょうか。

 そして今ふと思ったことが、こうした一カ所に権力が集中している事態は、やはり戦前レジーム復活の試みの一つだったのではないか、ということです。

 自民党一党独裁に貫かれた戦後日本で、用意周到に準備された戦前復帰のプログラムのひとつだったのではないでしょうか。


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戦前レジームの連続性

7月22日と考えられてきた参院選投票日が、ここにきて8月12日だ、とか8月下旬だとか、いろいろささやかれ始めましたね。

 7月22日で決定ではなかったわけですか?! と、私などは目を白黒させるばかりです。

 ゲリマンダー的手法でなにかと政権与党の都合のいいように決めごとをするのでは、有権者の政治不信は増すばかりです。
「ひとの噂も75日」に加えて、そこも政権のねらい目ですか? 有権者がいよいよ白けて、投票率が下がるとか?!

 一瞬、まさか、とは思いますが、これまでも「まさか!?」と思うようなメチャクチャなことをやってきたきたのがアベ内閣ですものね。用心、用心。

 さて、人びとの怒りに火を付けた年金問題ですが、厚生年金の前身である労働者年金保険ができたのが昭和17年3月のこと。日米開戦から5カ月も経たないうちに東京が初めて米軍機の空襲にみまわれた年です。

 この労働者年金保険の受給資格は醵出20年以上、拠出額(定期的な積立額のこと)が1000分の64。1944年には拠出額は1000分の110に増額されています。
 年金の名をかたっていても、老人問題対策ではなく戦費調達がその目的。
 
 従って、年金は誕生の時から国民に還元されることは考えられていなかった、ともいえます。

 なにしろ、

「赤ちゃんも米英相手の兵器が欲しい」から、出産の喜びを記念貯金に買えて20円奮発しろ、
戦地の苦労をしのんで遊興飲食費を控えて貯金をしろ、
温泉などでのうのうと遊んでいないで貯蓄をしろ、
果ては、
「この暮らしゆとりなくとも」「いささかの金」をためれば、鋼鉄の鑑となって南海の敵を撃つのだ、等々、貯蓄が奨励された時代のこと。

 20年後の支給のことなど、考えられるか! というところだったのでしょうね。

 こうした国家的規模の詐欺を思いつき実行に移すような官僚組織を擁した戦前レジームは戦後もしぶとく生き残り、民のことは考慮に値しない、とでもいうような社会保険庁の対応を招いたわけです。

 『週刊現代』6月23日号によると、1957年10月からの数年間のコンピュータ入力作業で対象とされなかった膨大な量の厚生年金納付記録が倉庫にうち捨てられたままだといいます。それも1億件以上あるという話し。

 しかも申し送りがなかったのか、ことの経緯を知らない最近の職員は、眠っているその記録の存在も、ましてや照合の仕方も知らないらしい。

 アベ氏の好きな戦前レジームの連続性、つまり戦後に至ってもなお連綿と続く戦前の官僚制のありようを、よく象徴している出来事ではないですか。


 ついでに、もう一つ気になったニュースをここに記しておきます。

14日のAFPで伝えられている2006年の世界の軍事支出では、日本は第5位。
 
 ダントツの1位はもちろん、米国    5287億ドル
        2         英国     592億ドル
        3         フランス   531億ドル
        4         中国     495億ドル
        5         日本     437億ドル(約5兆3000億円)

 以下、ドイツ、ロシア、イタリア、サウジアラビア、インド、韓国、オーストラリア、カナダ、ブラジル、スペイン と続きます。

 また同じくAFPで2005年の主要国の武器売り上げ総額も報じられて、日本はまたもや堂々の5位です。

 1位はもちろん米国    1825億ドル   
 2        英国     342億ドル
 3        フランス   199億ドル
 4        イタリア    109億ドル
 5        日本       62億ドル

 以下、ロシア、イスラエル、インド、スウェーデン、スペインと続きます。
 なお、比較可能なデータが存在しないため中国は含まれない、という但し書き。

 二つのニュースは共にストックホルム発ですから、このデータを発表したところは、ストックホルム国際平和研究所だと思われます。11日にちょうど年鑑SIPRI YEARBOOKが発表されていますから、これでしょう。
 
 で、驚いたのが我が日本の武器売り上げ総額です。
 武器製造業者は6社。売り上げは世界第5位。中国が入ったら6位になるかもしれませんが。
 
 またおもしろいのが、2002(平成14)年の日本標準産業分類の改訂で、「武器製造業」の位置づけが中分類から小分類にかわったこと。
 つまり中分類「武器製造業」は廃止され、中分類「その他の製造業」の中の小分類「武器製造業」になったわけです。

 同時に廃止された中分類が「金属鉱業」で、新設されたのが「情報通信機械器具製造業」「電子部品・デバイス製造業」「インターネット付随サービス業」ですから、なるほど「産業構造の変化」がうかがわれるといえばその通りなのですが、ちょっと引っ掛かるものを感じています。


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サイコパス企業 追記です

前エントリー「新自由主義が生んだサイコパス企業」の追記です。

 コムスンの実態について、不明なところや疑問点について、さらに詳しく話しを聞いてみて分かったこと。 

 早番: 7:30~16:30
 遅番: 9:00~19:30
 夜勤: 8:00~翌朝9:00

 早番・遅番の昼間の勤務は、ヘルパー2、3人体制だが、大体2人。
 夜勤が1人。

 夜勤には一応2時間の休憩が与えられているが、2時間の休憩をとったことはない。ごはんでさえゆっくり食べたことがない。

 ヘルパーの仕事では排泄関係が大きな割合を占め、その世話(排泄で汚れた人を風呂に入れることも含む)をしていると、特に夜勤のような1人体制では休む時間がない。
 
 夜勤明けでも、火災訓練だとか誕生会だとかがあると、そのまま午後まで勤務させられる。そんな時は24時間勤務みたいなものだ。
 残業手当は1、2時間分しかつかない。

 ひと月の間に夜勤は6~7回あったが、だいたい6回が多かった。

 入所者の食事もヘルパーが作った。
 朝ご飯は夜勤
 昼ご飯は早番
 夜ご飯は遅番

 食事の買い物もヘルパーがした。

 これだけ働いて、月収は15万ぐらい。そこからいろいろ差し引かれて、手取りは13万ぐらい。
 大学出の男性でもこの収入だった。

 年寄りの世話の大きな部分が排泄関係です。ときには大便を周りに塗りたくる人もいれば、衣服からベッドまで汚す人もいます。これについては次のように語っていました。

 自分の食事中もそうした音や匂いで喉を通らなくなることもあったけれど、それもある程度は慣れる。それに粗相をして申し訳なさそうに詫びたり、体をよじらせたり、涙を浮かべる人を見ると、けっして怒ったりなどできない。
そんなお年寄りを見ていると、「気にされなくていいんですよ」という言葉も自然に出てくる。

 そんなことよりも、とにかく勤務そのものが、とくに夜勤がきつかった。
 夜勤が終わって帰れると思ったら、イベントがあって準備をしろ、といわれるのも辛かった。
 不眠不休でひと晩働いた後だから、24時間勤務みたいなもの。

 食事も買い物から調理までヘルパーしなければならなかったが、計画的に献立を考えて買い出しに行く余裕もなかった。

 夜勤時の朝ご飯を作るときなど、材料がなくて困ったこともあり、一度は卵も何もなくて、仕方なくミンチをさらに細かく刻んで使ったことがある。
 この時、1人がお腹を壊して、結局、朝から肉を食べさせた、と叱責を受けることになった。

 そんな調子で、とにかく悪いのはすべてヘルパーのせいにさせられた。

 引き抜かれてホームにやってきた看護士さんは3カ月で辞めたとか、福祉関係の大学を出た若い男性も、この仕事のスケジュールと月収では結婚はおろか、遊びに行くことさえもできないとか、いろいろ話す中で、一度は福祉の道を志しながらも、今度は違う仕事がしたい、といって辞めていく人が後を絶たなかったようすもうかがわれました。

 使い捨て社会を省みて「もったいない」精神をもちあげながらも、人間の使い捨てが平気で行われているのか、と思わず嘆息してしまうのは私だけではないと思います。

 コムスン以外では給食の調理員が別にいたが、だからといってそちらが格別いい介護をしてヘルパーの待遇も格段にいいというわけでもなかった。やはり大同小異だと思う、と結論が出るのが、この国の介護の現場なのです。

 こうしてどんどん国民を使い捨てていき、最後にはよく言われるアジアからの出稼ぎや移民に頼ることになるのかもしれません。そして、そんな移民に対しては、もっと過酷な待遇で臨み、今フランスなどで問題になっていることに、早晩私たちの国も直面することになるのではないでしょうか。

 大学院教育まで無料だったり、子育てに対するさまざまな優遇策やその他の福祉策が用意されたりしているフランスでも暴動が起こってしまうほど、差別問題や矛盾が社会の底辺でとぐろを巻いています。
 これに対して子供の教育そのものがすでに社会的・経済的格差を大きく反映したものとなり、福祉政策も充実していないこの国で、いったいどんな世の中が姿を見せることになるのか、想像するのも怖い気がします。

 新自由主義は新植民地主義。

 *コムスン通信NO.10 
   削除されているようなので、魚拓をとっておきましたから、どうぞ。



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新自由主義が生んだサイコパス企業

・ タイムレコーダーを押してはいけない。

・ 朝の9時から翌朝の9時まで、不眠不休で働きなさい。

・ 残業代は1時間分だけ支払われる。それを超しても感知しない。

・ 8人の高齢のお客様を1人で看るのだ。走ってでも、誠心誠意尽くしなさい。

 とは、何カ月間かコムスンのグループホームで働いた、私のごく身近な知人の話。

 まあ、どういう言葉が使われたのであれ、こうした内容でヘルパーは指導されたわけです。

 特に酷いのは夜間だった、と彼女は言います。

 グループホームはお年寄りが1、2階それぞれに8人ずつ入所していた。それを各階たった1人ずつで介護していた。

 夜中に起き出す人、叫ぶ人等々、色々な人がいた。それこそ目の回る忙しさで、車いすに乗せてトイレ介助をしている最中に、他のお年寄りが起き出して転ぶことがあった。
 1人しか看るものがいないのだからどうしようもなかった。
 でもその責任を問われて、始末書を書かされた。

 コムスンで働き始めるときは何ともなかった体が、8カ月で辞めたときにはガタガタになっていた。
 ひどいのは足だ。
 走り回って介護をしているうち右足の指の付け根に痛みを覚えるようになり、ナースシューズからスニーカーにかえたが、それでもよくならなかった。辞めてもう1年以上経つが今でも痛むことがある。

 自分が働いている間も、いったいどれだけのヘルパーが辞めていったことか。

 ホーム長は看護士だったが、ノルマを課せられていて仕方なかった。
 自分が辞めたすぐ後に、そのホーム長も辞めた。

 だいたい、ヘルパーになる人は、それなりの志で仕事に意欲を持って臨んでくる人が大半です。
 簿記のできる彼女は、長いこと小さな会社で事務をとっていました。心優しいそこの経営者が亡くなって会社が解散した後、ヘルパーの資格を取ってコムスンで働こうと決めたのも、実母を6、7年介護した経験からです。

「私はお年寄りが好きなんです。心尽くしてお世話すれば、とても喜ばれる。それがうれしいんです」と彼女は言います。
 そんな人間の善意がコムスンで踏みにじられた、と彼女は感じています。

 おそらくどこかで人間的な優しさも感情も捨て去らないと、コムスンのような会社ではやっていけない。けれど、目の前にいる相手はまさに自分に世話をゆだねられた生身の人間である。

 感情を廃して組織の中で介護マシーンになりきるか、それができるか? というところまで、良心を持った人間なら自分自身を問いつめることになります。

 ところが、介護マシーンの選択はとりようがないのです。

 なぜって、あまりに過酷な労働条件ですから、ヘルパー自身の体が追いつかないのです。マシーンになる前に、生きたからだが壊れてしまうからです。

 イベントのあるときは、24時間ぶっ続けの勤務の後も残業を命じられた。嫌だとは言えなかった。

 代わりはいくらでもいる、そんな感じだった。

 と、悔しさをにじませて語ります。

 また、辞めた後もすぐには社員名簿から本人名を除くことはない、とも説明を受けたとか。
 やってもいない介護の料金請求のときは、名前を使われたかもしれませんねえ、と、この元社員は笑う。

 ついでにいいますと、入社時に提出する保証人に関する書類で、保証人の職業を書かせられたのは、コムスンが初めてだったそうです。
 大手企業に勤める知人は、今では面接でもそんなことは尋ねられない。ましてやそんな書類は提出させない、と言ってますが。

 ここでもう一度、映画『ザ・コーポレーション』で説明されるサイコパス企業の説明を見てみましょう。

 他人への思いやりがない
 人間関係を維持できない
 他人への配慮に無関心
 利益のために嘘を続ける
 罪の意識がない
 社会規範や法に従えない

 ここまでくると、急成長を遂げたコムスンを擁する
新興財閥グッドウィル・グループの総帥を「成金」と笑ってすますわけにはいかなくなります。

 アベ氏も、ゴミ拾いパフォーマンスなんか繰り広げていないで、
コムスンのようなサイコパス企業の現場で、せめてひと月でもボランティアをしていただきたい。

 もちろんその際は、
新自由主義政策を推進したコイズミ氏や、教育再生会議でボランティア云々を論じている委員の方々もごいっしょに! です。

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テレビの「ポルノ」キャンペーンとか

あんまり色々なことが多すぎて、備忘録のつもりで記しておきます。

 民主党に対するネガティブキャンペーンがいよいよひどくなってきましたね。

 朝、家人のつけたテレビから聞こえてくる言葉、一等書記官とか3党書記官とか……これは4月の統一地方選でトップ当選した世田谷区議の経歴詐称の件ですね。

 あれあれ、攻める方は慎重にも慎重を重ねて人から間違いの指摘を受けるようなことは極力避けなければいけないのですが、ちょっと見栄を張ってしまったのでしょうか、何をやっているんでしょうかね。 

 それにしても、常態化してしまったとはいえ、もっと他のことも報道もしてくれ~、と思わずテレビに向かってわめいてみる。

 ヘリオトロープさんに教わった原田武夫国際戦略情報研究所のブログでは、ハイリデンダム・サミットでは、したたかな欧米勢にアベ氏は煮え湯を飲まされたらしい。 

 ところが、アベ氏本人はその事態が分かっているのかいないのか、温暖化問題でイニシアチブをとれた、と喜んでいるようです……。
でも、どこのテレビもそんなことは伝えない。

 自民党は、よくこんな人をリーダーに選んでくれたものだ、と怒りを通り越して呆れてしまいます。

 米国で、アブグレイブ刑務所やグアンタナモ、アフガニスタン等の収容所での捕虜虐待問題が明からさまになったとき、元大統領ロナルド・レーガンの死去があり、メディアは葬式シーンやその思い出話を、延々と1週間に及んで報道する。結果、国民の関心を拷問問題から逸らすことに成功。

 この一連の報道を、さるジャーナリストが「レーガン・ポルノ」と呼びましたが、とにかくテレビの「ポルノ」報道はすさまじい。

 テレビが大々的にキャンペーンを張るときは、裏にきっと何かある、と思わざるをえません。

 コムスン問題でも、一番の問題は隠されているのではないか? と疑っても不思議ではないと思いませんか。
 コムスンのグループホームで半年働くかどうかして体をこわしてしまった知り合いが、ごく身近にいます。24時間勤務は、50歳を過ぎた体には酷かったと思います。若い人にとっても24時間はムチャです。

 そしてコムスンの老人ホーム事業等の譲渡先に真っ先に名乗りを上げたのが、居酒屋チェーンのワタミ。何か、違和感を覚えたのは私だけでしょうか。
 
 ワタミ社長の渡邉氏は立志伝中の人のような経歴をお持ちですが、アベ氏の諮問委員会、教育再生会議での委員も務めています。
 この方の胡散臭さは、花・髪切と思考の浮遊空間さんが書かれていますが、自身の経営する学校では成果主義を貫いているとか。

 この渡邉氏のような新興財閥?が、首相の私的諮問機関にうろうろしていたりするのが目に付きますね。
 何かあるのでしょうか?

 余談ですが、九州にはあんがうんざりするほどたっぷり入った「成金まんじゅう」というどら焼きがあります。 
 
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 コムスンの折口氏とかワタミの渡邉氏をみると、ついこの成金まんじゅうを思い出してしまいます。

 その他のニュースには、よど号犯と合流し、拉致にも関わったとされている赤木容疑者が20年ぶりに帰国したというものもありましたね。やっぱり、アベ氏は拉致か、と思った人も多いのでは?

 また毎日新聞第5面の片隅には、

 年金記録漏れで政府・自民党がコイズミ氏らの歴代厚相・厚労相の積任を追及をおこなうかまえであることについて、「基礎年金番号導入法案を成立されたのは小泉だが、問われているのは実務者の話。何の責任を取ればいいのか理解に苦しむ」

 と飯島氏の言葉が載っていました。

 実務レベルでの不手際はテレビでも盛んに吹聴していますが、そもそも私たちの国の年金システムを蝕んできたのはいったい何なのでしょうか。
「100年安心」と謳って2004年に強行に改正したのは何だったのでしょうか。

 次から次へと吹き出してくる問題には、正直、ついていけません。

 正木馨・元社会保険庁元長官と安倍首相夫妻との関係まで噂されるなんて、いったいこの国はどうなっているのでしょう。

             

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飢える自由はいらない

 ちょっとびっくりしましたね、フランスの国民議会選挙です。

 10日に実施された第1回の投票で、サルコジ大統領の与党、国民運動連合が39.54%、野党社会党24.73%の票を得て、17日の決戦投票後には、与党が7割の議席を占めることが予想されています。

 これでサルコジ氏の「経済改革」路線に弾みがつくのでしょうね。

 あらためて、新自由主義は新植民地主義である、という言葉を噛みしめています。

 新自由主義でアメリカ企業に富が集まるのを、フランスも指をくわえて見ているわけにはいかない、と有権者が判断したのでしょうか。
 フランスも小選挙区制ですから、得票率を大幅に上まわる議席を与党が得ることになったということで、より多数の有権者の意見が圧倒的に大きな力となって国政を動かしていく、ということになるのでしょうか。

 2年前のフランス旅行の折、ワインの産地を背後に控えたボルドーまで足を伸ばしました。

 旅装をといてガロンヌ川沿いを路面電車トランの線路づたいに歩いていくと、次第に雰囲気が異なってくることに気づきました。        

002_2


途中、トランの路面から一段と低い通路に行き当たりましたが、かまわずにPhoto_58 どんどん先へ進み八百屋さんの前を通ると、店先にはしわしわのカラーピーマンが箱に並んで売られています。おまけしわしわピーマンは、表面の薄皮が浮いています。

 あれ、こんなものが商品なのか? と不思議に思ってなおも行きますと、同様な商品を並べた八百屋にまたもやぶつかります。

 周辺には、ウィークデーの昼の最中というのに、あちらにもこちらにも、大の男が3人、4人、とかたまって、路上に突っ立っています。
 私たちは、いつの間にかアラブ人街に足を踏み入れていたのです。

 日本では見かけたことのない光景に私は思わずたじろぎ、強烈な印象として脳裏に刻まれました。

 旧フランス領北アフリカのマグレブ諸国からたどり着いた人たちなのだろうか?
 故国を捨ててこのフランスに上陸し、希望するものは手に入れたのだろうか? 多分ノンだ、などという考えが頭の中をかけめぐります。

 そしてこの年の秋、パリ郊外で警官に追跡された移民の若者が、逃げ込んだ変電所で感電死したことに端を発した暴動が全国に波及。

 ボルドーで見た、そこかしこに三々五々かたまりとなってたむろしていた人たちもこの暴動に加わったのだろうか、と嫌が応にも想像されます。
 今春、サルコジ氏の大統領就任が確実になったときにも、また暴動。

 そんなフランス社会の裏面をチラッと垣間見てしまったときの当惑。

 自身の体内に植民地を抱え込んだありさま。

 私たちの国ではこれほどはっきりとした区別はありませんが、かたまらず、バラバラな状態で点在しているような気がします。

 どちらにしても、新自由主義経済の進展と共に、ますます生きがたい世の中になるのではないか、という不安がたかまります。

 誰が名づけたのか、「新自由主義」。

 誰のための「自由」なのか。
 好きなだけ、植民地的収奪をする自由は、古くて新しい自由。
 こんな「自由」にNO! を突きつけたい。

 収奪される側に残されるのは、飢える自由だけ、なんてことにしないために、私たちに何ができるでしょうか。
 これからは、絶えずこれを自分自身に問いかけていかなければならない、そんな気がします。
 

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競争が絶対じゃないし、努力がすべて、というわけじゃない

ついこの間まで新聞紙面等をにぎわしていた(?)言葉「南北問題」がいつの間にか消えてしまいましたね。

 これはけっして問題が解決したからではなく、代わって登場してきたグローバリズムの陰で、むしろ問題が進化・深化して広がり、なんだか当たり前の光景に思わされているような気がします。

 つまり、北の国々の中にも南北問題が出現した、もしくは出現しつつある、と考えた方が良さそうです。
 グローバリズムの進展と共に南北問題はむしろ世界中に拡散した、ということです。

 前エントリーであげたベクテル社のように世界中にネットワークを持つ企業が空前の利益を上げるのを見て、日本も、最近ではサルコジ氏を選んだフランスでも、その前にはメルケルを選んだドイツでも、波に乗るのを遅れまじ、とばかりに官民タイアップで世界市場に焦点を当てて戦略を練っているのでしょうか。

 南には、イラクのように国単位でスクラップ・アンド・ビルドを仕掛けられて商売の対象にされる場合もあれば、相も変わらぬ奴隷並み労働に従事する人びとの怨嗟の声が聞こえるような国もあります。

003 ← ベルギー土産にもらったゴディバのチョコレート。

 この一粒の中に、アフリカの子供たちの汗と涙がどれだけ詰め込まれていることか、と考えると、3cm強四方の薄いチョコももったいなくて、手を出すことさえためらわれます。

 そう、売られたり騙されたりした子供たち、日本でいえば小中学生にあたるこどもたちが、カカオ農園で過酷な重労働に従事しているといいます。

 一方、豊かといわれる北側世界でも、競争の結果、自らの内に南の社会を抱え、南側の世界を舞台にして行われる戦争に駆り出されるのが、北側世界の中の南側に生きる若者たちのようです。

 ついこの間まで一億総中流意識に馴染んできた私たちは、まだ豊かな国の競争社会から生じる暴力的な格差に慣れていません。
 いわば、無邪気に、負ける方が悪いんだ、努力しなかった自分が悪いのだ、と自分に対しても他人に対しても断罪しがちです。

 競争原理が貫かれる教育で常にお尻を叩かれて育つ子供たちは、努力すれば報われる、という甘い言葉にどうも弱いようです。
 もちろん、努力が報われることは大切ですが、人と比べてより良い成績をとり、より良い地位を得る競争で努力が可能な子供もいるが、その努力が結果に反映されるには、努力以外の要素も大きいことはよく知られています。

 恵まれた環境の中にあっても挫折を味わう子供はいくらでもいるわけですし、むしろ挫折を知らない子供の方が珍しい。
 長い目で見れば、人間なんて挫折の連続だ、ともいえるのですが。
 
 そんな中で、努力をすれば報われるんだ、と自分に言いきかせて、努力が報われない怒りを抑える子どもたちがいます。なんだか逆説のようですが。
 
 努力は報われる、と思い込みながらなかなか報われないことに心の底では怒っている状態で、挫折をした自分を許せない。けれど、努力をすれば報われる、報われねばならない、という信仰にも似た想いは、意外にそうした努力が報われていない人たちに支持されたりします。
 怒りを抱えながら、新自由主義の競争社会を支持するわけです。

 そうした人に限って、たとえばエイズ患者の多い南の国々に、エイズ治療薬を安価に提供する必要はない、と言いきったりします。なぜって、莫大な経費と膨大な人の力を結集して特許を得たのだから、その努力に見合った対価を得て当然だ、というわけです。

 努力を要求されて育った子供は、人にも努力を要求するのでしょうか。
 努力は確かに「善」であると学んできましたが、努力一元主義の下では、一種の暴力として作用することがあるのではないでしょうか。 

 幻想の努力至上主義。
 
 ひとりで努力する、ひとりで頑張る、というのは結構つらいものがありますし、歳をとると、競争し続けるのも面倒です。
 
 必ずしも努力は否定しないけれど、努力から《適当に》解放される。
 自分にも人にも努力を課すことから、ちょっと距離を置く。

 そんないい加減な生き方がいいなあ、と思ったりしませんか。

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むき出しの資本主義の病理

6日、米通商代表部スーザン・シュワブ代表が、今秋に予定されている日本の郵政民営化について、「日本政府は公平な競争が促進されるように条件を整える必要がある」と述べ、「高度の透明性を確保し、市場への監視体制を整えねばならない」と語った、とAFPが伝えています。

 いよいよですね。
 それにしても、「高度の透明性」ですか……。

 全然透明でない日本の政治に、経済だけ透明性を求めるとどうなるのだろうか?
 というより、そもそも透明性を求めることが可能なのだろうか?
  透明性を求めれば、正義が実現するのだろうか?

 昨日のエントリー「新自由主義=新植民地主義の行き着く先  」に書いたナオミ・クラインさんの講演で言及されていた3社、ロッキード・マーチン社、ベクテル社、そしてブラックウォーター社の名前をみなさんはご存じだったでしょうか?

 私が知っていたのはブラックウォーターだけでした。といっても、直前に読んだ菅原出さんの『外注される戦争』に代表的な民間軍事会社PMCとして登場したおかげで知ったに過ぎないのですが。
 
 ロッキード・マーチン社は検索するとすぐに公式ページが分かりました。

 ベクテル社の公式ページはすぐには分かりませんでした。Googleの検索でもなかなか出てきません。

 で、とりあえずベクテル社に関する記事を覗いていくと、関西国際空港の建設に携わっています。
 また、ここによると、羽田西側旅客ターミナルビル建設工事(1989年受注)、東京湾横断道路川崎人工島東工事(1991年受注)、アジア太平洋トレードセンター建設工事(1991年受注)等にも関わっていますが、東京湾横断道路川崎人工島緩衝工調査設計では日本企業との共同企業体の形はとらずに、コンサルタントとして単独で受注(1989年)しています。

 もう18年前から日本にも触手を伸ばしていたわけです。

 そしてこのベクトル社の評判の悪いこと、驚くばかり。

巨利をむさぼる世界最大のゼネコン 『ベクテル』」にちょっと説明があります。

 さらには小さな記事ですが、ベクテル社の行動がよく表れている1文がありました。

ボリビア、コチャバン紛争~水道民営化を阻止した民衆運動」がそれです。

 1990年末、ボリビア第三の都市コチャバンバが世界銀行に債務軽減と開発援助と引き換えに公営水道の民営化を迫られ、1999年にとうとう水供給会社がベクテル社の子会社『ロンドン国際水供給会社」に売却されたそうです。

 このベクテルの子会社はその数週間後には大幅な料金の値上げを実施。
 これに対してボリビアの人たちは大規模な抗議行動を開始。
 そして、ベクテルの子会社は事業を撤退することになったとか。

 このときボリビア政府は戒厳令をしき、数千人の兵士と警官を配備したということですが、どちらの味方だったのでしょうかね、ボリビア政府は?

 ベクトル社は米国政府と太いパイプを持っていることで知られていますが、世界銀行とも繋がっていたわけです。って、こんなこと、世界の常識かもしれませんね。

 こうしたベクトル社に代表されるようなむき出しの資本主義が猛威をふるい始めたら、私たちはこのボリビアの人たちのように抗議行動に立ち上げることができるでしょうか?

 『国家そのものの露天掘り」とナオミ・クラインさんが表現したように、行政機能がどんどん民営化されて、水道事業まで儲け本位の企業に任される可能性も考えられるわけです。
 
 他人への思いやりがない
 人間関係を維持できない
 他人への配慮に無関心
 利益のために嘘を続ける
 罪の意識がない
 社会規範や法に従えない

 というサイコパスの病理を、こうした企業群にあてはめて考えた映画ができたようです。

 ザ・コーポレーションです。

 『希望の国、日本』を書いた日経連の御手洗会長の目は、当然、海を越えて、このベクテル社を初めとする多国籍企業を見つめ、それを手本にしていることでしょう。
 国際競争力をつける、世界に伍して戦う、つまり世界市場で競争するとは、そういうことでしょう。

 108年前、日清戦争後の列強の餌食になる中国大陸を目の前にして米国務長官ジョン・ヘイが門戸開放宣言をしたように、経団連も世界に向けて門戸開放宣言をしているつもりかもしれません。
 舞台は、日本はもちろんのこと、国境を越えて、海を越えて、さらなる利益を求めて。

 ガン細胞が増殖するようにサイコパス企業が肥え太り、日本、そして世界を、地球を浸蝕していくなんて、下手なオカルトよりずっと怖い。
 
 
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* 気づくのが遅れましたが、これまで拍手と共にいろいろ激励のコメントをいただいております。
 みなさま、ほんとうにありがとうございました。m(_ _)m

新自由主義=新植民地主義の行き着く先 

海舌さんがナオミ・クラインについて「 Naomi Klein氏のイラク観察は的確⇒三つの植民地主義の合体」を書かれています。

 私が読んだ彼女の講演録と同じようなものを海舌さんも読まれたようです。

 4月7日のエントリー「新植民地主義と国家の民営化 ワーキングプアにもなれない人たち」でナオミ・クラインさんの講演録の抄訳を載せていますので、再度ここでそれをとりあげます。

 ***** 以下、ナオミ・クラインの紹介とその講演録の抄訳(訳:とむ丸) *****

 新自由主義新植民地主義だ、と喝破するカナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインさんの話しを聞いてみましょう。
 著述家としてもジャーナリストとしても評価の高いナオミ・クラインさんは、先頃ニューヨークであった講演で「国家の民営化」について語っています。

 彼女は『ネーション』『ガーディアン』のコラムニストで、『貧困と不正を生む資本主義を潰せ――企業によるグローバル化の悪を糾弾する人びと』や国際的なベストセラーブランドなんかいらないの著者。
 この秋刊行予定の著書はThe Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism です。

 ではナオミ・クラインの講演から要約します。


 国家のあらゆる面を民営化しよう(完全民営化法人ユートピア)という動きは1973年のピノチェトがクーデターで政権を握ったチリに遡る。この時ピノチェト政権はミルトン・フリードマンの弟子にあたるシカゴ大出身の経済学者たちと手を組んだ(このことについては、花・髪切りと思考の浮遊空間さんも書かれています)。

 この時のプロジェクトは新自由主義と呼ばれるが、 従来の植民地主義とは異なる意味で「新植民地主義」といえる。

 新植民地主義の第1段階は、未加工資源の収奪、つまり未加工資源の輸出。

 第2段階が、大恐慌の後遺症の中と戦後好景気の時期に構築された医療保健制度・教育制度・道路・鉄道の収奪。
 つまり国家そのものの露天掘り

 アメリカにおいても、レーガン政権以来過去30年間にわたってこの民営化プロジェクトが推し進められてきた。
 タコの足でイメージされる国家の組織が、電話制度や道路サービスのように次々に民営化されて、まるで不要だとでもいうように足が切り落とされてきた。そして最後に残されたものは中心のコアと呼ばれるものだけ。

 ブッシュ政権は、 この最後に残ったコアを狙い、私たちが国家と考える本質的な部分、行政府そのもの・社会保障の管理・福祉・刑務所・軍隊の類を民営化してきた。

 2004年にイラクを訪れて目にしたものはハーパーズマガジンに寄稿した「バクダッド・ゼロ年」で述べたが、植民地主義と新植民地主義のこうした施策の積み重ね、収奪の追求だ。

 現在閣議は通ったが議会は通っていない新石油法では、この収奪が合法化されている。
 これはまさに、1950年代から70年代にかけてのアラブナショナリズムの波、資源の返還要求が出てきた状況であり、アラブ・ナショナリズムの旗印の下に築かれた産業・工場の収奪であり、90年代の旧ソ連で見られた矢継ぎ早に実施されたショック療法型露天掘り収奪であり、イラクの「プランA」だ。

 さらにポストモダンの時代は、イラクを侵略した米軍、米陸軍そのものが収奪された。これがポストモダンのイノベーションで、マクドナルド、タコベル、バーガーキング等のファーストフード産業を引き連れて戦争を遂行していくプロセスでの自己収奪といえる。

 イラクではありとあらゆることが大惨事になっている。
 確実にイラクの人々に惨禍がもたらされたが、同時に米国の納税者たちにも惨禍をもたらした。

 イラク情勢が悪化すればするほど、この戦争はますます民営化されるようになり、ロッキード・マーチン、ベクテル、ブラックウォーターといった会社がいよいよ儲かるようになる。

 イラクでは「任務の自然増殖mission creep」が固定化して終わりが見えず、多国籍軍に参加していた国々が撤退すればするほど、請負業者が潤う構造になっている。この間の事情を実証したのがジェレミー・スカヒルの本、Blackwater:The Rise of the Worlds Most Powerful Mercenary Army

 イラク、アフガニスタン、イラン、イスラエル、パレスティナ等での戦争や温暖化問題等の脅威、資源戦争の煽り、原油価格の高騰等を前にして、ダボス会議で唱えられた持続可能なグローバリゼーションは、もはや真実を映していない。
 
 the Guns-to-Caviar index (実際の訳語が分かりませんので、一応、「大砲vsキャビア指数」としておきます) は、戦闘機(大砲)とエグゼクティブの自家用ジェット(キャビア)それぞれに費やされる金額の間には反比例の関係がこの17年間、ずっと見られた。

 それがここにきて、突然、両方が共に上昇するという正比例の関係になった。

 これは、怖ろしく大量のキャビアを買えるほどの大砲が多量に売られていることを意味する。そしてこの経済活動の中心にいるのがブラックウォーターだ。

 戦争で暴利をむさぼるものと闘うためには、そうしたビジネスが成長する機会を取り除くこと。これは不安定な社会の空気や地政学的な要素をもっと平和的で安定したものに変えていくことだ。

***** 以上 *****

 ナオミ・クラインさんは、新自由主義をポストモダン時代の新植民地主義である、と喝破し、次のように新植民地主義を段階づけました。

第1段階:未加工資源の収奪

第2段階:行政機能の民営化。「国家そのものの露天掘り」

第3段階:戦争遂行プロセスでの「自己収奪

 天然資源に乏しい私たちの国では、第1段階は未加工資源の収奪ではなく、国鉄民営化に始まる一連の改革でしょうか。

 そしてコイズミ以来、第2段階に手をつけ始めています。

 防衛庁が防衛になって、第3段階が見え始めました。

 イラクでは「任務の自然増殖mission creep」が固定化して終わりが見えず、多国籍軍に参加していた国々が撤退すればするほど、請負業者が潤う構造になっている、という戦争遂行プロセスでの自己収奪を説明しましょう。

 この請負業者の一つが、以前のエントリー「奪われる背景」で書いたブラックウォーター等の民間軍事会社PMCで、『外注される戦争』にあげられているPMCはすべて、アメリカ、イギリス資本です。このあたりは、ブッシュのアメリカと同様に、ブレアのイギリスがイラク戦の深みにどんどんはまっていったことと関係あるかもしれません。

 兵站部門、つまり後方支援こそ、民営化の面目躍如、といったところ。

 イラクでは治安の確保が不十分なところで復興ビジネスが始まりましたが、軍隊以外の政府機関・民間企業・NGOの民間人をまもることは米軍のミッションには含まれていなかったのでPMCの安全サービスが必要でした。

 混乱に乗じて「ひと花咲かせよう」とイラク入りしたビジネスマンや元軍人たちは「安全ビジネス」市場に新規参入してきました。

 イラクの警察・軍・司法機関を育成するのもPMCが請け負っています。

 問題は、この軍事部門の民営化だけではありません。

 1990年以来米軍は、ソマリアでも、ハイチでも、アフガニスタンでも、イラクでも、民間企業と兵站支援契約をどんどん結んできました。

 そうした企業の一つは、イラクとクェートで5万人の従業員を抱え、60カ所で業務を展開し、米陸軍の基地の建設・管理運営、計20万人の連合軍兵士の食料・洗濯、上下水道、電力の供給、米軍向けガソリン・潤滑油、ガス、スペアパーツ、弾薬その他戦争遂行に必要なあらゆる物資の輸送を手がけています。
 イラクでこの会社と契約して働く民間人は約10万。

 そして増大する一方のイラクでのコストに音を上げた米軍は、基地の運営でコストを削減を目指します。

 人件費の安い、劣悪な環境でも文句を言わない第3世界から従業員を募るだけではなく、兵士の生活する基地の環境そのものを安上がりなものにし、さらには新鮮で栄養価の高い食事と清潔な食事環境を提供してきた企業との契約を打ち切り、食費のコスト・ダウンを図ります。
 当然、食事の楽しみを初めとする兵士たちの生活そのものの質が大幅に低下することなったでしょう。

(こうした事情は、すべて菅原出著『外注される戦争』に描かれたものからとりました)。
 
 イラクで活動する民間企業とその仕事は数限りなくあります。

 世界中のさまざまな地域の人が戦場と隣り合わせの職場で、安くこき使われ、米軍自体が商売の対象にされる一方で、特需に湧く民間の軍事会社や兵站支援を請け負った企業は莫大な利益を上げる、という構図。

 国土が戦場となったイラクの人々は、土地も生活も破壊されて、命を奪われる。

「安全保障のコンセプトが変わった」と菅原氏は言いますが、 軍隊関係者でも軍事研究家でもない私は、こんな世界、やっぱりおかしい、と言いたいです。

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*追記: ベクテル社Bechtel Corporationとは、

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世界トップクラスのエンジニアリング、建築、プロジェクト管理会社の1つ。サンフランシスコに本社を置き、世界中に60を 超える事務所を構え、約40,000人を雇用。Bechtel社は、140か国で20,000を超えるプロジェクトを完了し、現在、66か国で 1,100のプロジェクトに携わっている。


みんな、聞いてくれ これが軍隊だ!

お玉さん大津留さんが書かれている防衛相の直轄部隊「情報保全隊」の市民団体や野党議員の動向、でも参加者の写真、記者の取材内容等の情報収集について、久間章生防衛相は「問題ない」という認識を示したそうですね。

 *情報保全隊についての毎日のニュースは、をご覧下さい。

 ずいぶん前から機能不全に陥った私たちの国の国会と政府ですが、いつものことながら、自分たちの行動は「問題ない」、反対するものたちは「問題ある」の簡単でかつ安易な「問題ある・ない識別法」に頼った大臣の認識でした。

 つじつま合わせだけに心を砕いているようすには、国の行く末を考える知性が感じられません(と、なるべく穏やかに言ってみますが、内心は怒りでグラグラ)。

「政府の方は、軍隊や自衛隊関係のことについて、よく「ピース・キーピング=平和維持活動」「平和維持軍」という言葉を好んで使いたがります」。

 でも、

「入隊初日で叩き込まれ、思い知らされること。それは『無駄口をきくな!』『命令だけが絶対だ』……海兵隊では頭を使うことはない。いや、使ってはいけないのです。『考えるのは幹部がすることだ。お前たちは、命令に従うだけでよろしい!』と、こうなるわけです」。

 と語るのは、ベトナム戦争に従軍し、帰国後「自分との格闘」に15年以上費やしてなんとかPTSDから立ち直った元アメリカ海兵隊員のアレン・ネルソンさん。

 頭を使って命令する人間と、考えることは禁じられて、ひたすら命令に従うことが要求される人間、というよりマシーン。

 この人間2分法が、軍隊だけではなく社会の隅々までジワジワと浸透してきているのが私たちに突きつけられた社会の現実かもしれません。

 国会議員だって例外ではありません。

 あれだけの短時間、かつ、まともな答弁の得られない不毛な審議で、いったい先生方はどれだけ理解して採決に加わっているのだろうか、と不思議で仕方ありませんね。

 高級歳費でほっぺたを叩かれて、黙って僕についてこい! とシンゾー氏に命じられるままに賛成・反対を表示している採決マシーンの部品みたいですから。

 この2分法が子供たちの教育にも応用されて、将来幹部となって命令できるようにエリート意識を植え付けられるものと、命令に逆らわずにマシーンとなって人を殺せるようになるものが振り分けられるのが教育現場になるのかな? なんて。

「人を殺すたびに、心の中の大切なものが死んでゆく……」
「人ひとりを殺すことは耐えられない、本当に堪らないものです。思わず胃の中のものがこみ上げてきて、ゲロを吐いてしまいます」

 と、ネルソンさんは語ります。

「教官が前に立って質問します。『お前たちの仕事は何だ?』
 私たちは、かねてから言われるとおりに、『KILL(殺し)』と答えます。
『そんな声で聞こえんぞ!」とやられ、声を振り絞って、ありったけの声で『KILL! KILL!……』とやったあと、『ウォー』とライオンがうなり声を発するような訓練までするわけです」

 とも証言されています。

 こうやって戦場をはいずり回る戦士がつくりあげられていくのです。

(文中のアレン・ネルソン氏の言葉は、氏の講演録『そのとき、赤ん坊が私の手の中に ――みんな、聞いてくれ これが軍隊だ!』からとりました)。
 
         
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*追記: 次の方々も今回の問題についてエントリーをあげていらっしゃいます。一応TB頂いた方だけですが。

 美しい季節とは誰にも言わせまい

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競艇場から見た風景

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 みーぽんの社会科のお部屋

追いつめられるシングルマザー  コイズミ再登板

追いつめられる シングルマザー

 今朝のNHK生活ほっとモーニングのタイトルです。
 
 来年の4月から、シングルマザーに支給されている児童扶養手当が減額される問題を扱い、
朝の貴重な1時間でしたが、つい引き込まれるように見てしまいました。

 登場したのは地方在住の37歳シングルマザー。
 離婚後、中学生を先頭に4人の子どもを育てています。

 結婚生活の間にすでに300万の借金を背負う(離婚原因を聞き逃してしまいました)。
 離婚後に職安ハローワークに行くものの、仕事はないでしょうと窓口で切られることに愕然とした。

 短期の仕事しかないために、1日中働いてもなかなか楽になれない。

 家賃7万、食費5万に対して、収入は10万をちょっと超えるだけ。
 子ども4人分で52,720円の児童扶養手当が大きな支えになっている。

 現在保険会社で事務の仕事を午前9:00~午後4:30までして1日5,400円の収入。
 昼食はおにぎり1個。

 3つの派遣会社に登録して、1日も休まずに働き続ける。

 そんなシングルマザーの一番の支えは子どもたち。
 自分で選択した離婚で子どもたちが困らないように懸命に頑張る。

 正規雇用は働いているシングルマザーのうち4割にすぎず、その稼働所得(働いて得られる収入)は、平均で年164万8千円。

 日本のシングルマザーは83%が働いているが、これは先進国中最も高い。
 高いといわれるスエーデンでも、70%しか働いていない。

 女性の自立が離婚を促すような議論があるが、離婚の原因は夫の借金や精神的なものも含めて夫の暴力である。

 景気と離婚率は相関関係にあり、景気が悪くなると離婚率が上がる。
 
 来年の4月からは児童扶養手当が、

 5年を超えると最大5割減額される。
 ただし、8歳未満は対象外。

 これは厚労省が、

 専業主婦が離婚したとき、離婚直後にいっぱい支援する。
 時間が経てば生活が安定するだろう。

 と考えているため。

 が、登場したシングルマザーもそうだが、5年経てば生活が安定するだろう、というのは平均から持ち出された数字に過ぎない。

 それも子供たちが成長して支給停止されるまでの平均が5年だ、ということから導き出さされもの。

 そもそもこの制度を利用するのには所得制限があって、自然に打ち切られるので、5年と期限を区切る必要はないのだ。

 5年前にこの児童扶養手当の削減が決まった。

 改定の結果、これまで経済的支援を行ってきたが、来年4月からは、

 経済的支援
 就労支援
 子育てと生活支援
 養育費の確保

 の4本立てで支援が行われる。

 ということだそうですが、どれも実行と利用が難しい。

 就労支援プログラムには、高等技能訓練促進費事業もあるが、これは職種も限られ、そのうえ、最初の2年間の経済的支援がないために、なかなか利用できない。
  
 無利子の貸付金を利用しろ、と厚労省は言うが、これも借金である。

 これでは恵まれた人が利用しやすいだけである。 

 また就労支援プログラムのない自治体があるのに、一律に手当を減額するのはおかしい。

 養育費確保がまた難しい。

 度重なる夫の借金が原因で子ども2人を連れて離婚した女性は和菓子工場で働くが、子どもとなるべく接触するために残業はせず、1年ごとの契約社員の身分である。
 月収13万。

 離婚時、養育費を子ども1人あたり月4万、慰謝料月2万、計月10万を元夫から受けとることになっていた。が、去年の1月から支払いが始まったものの、順調に受けとったのは最初の3か月間だけで、その後は遅れるようになり、9月からは振り込みそのものがなくなった。

 毎月振り込みを催促する電話をかける自分がイヤになるし、催促するのも疲れる。

 給料を差し押さえる強制執行の制度もあるが、

 元夫の勤め先に事情が知られてしまう。
 たいていの人はそこで会社を辞めてしまう。

 ということから、この制度を自分が利用すると、男性を狂わすことになるのではないか、と女性は悩む。

 結局、弁護士に依頼すると費用がかかるため自分で1ヵ月かけて強制執行の手続をした。
 元夫が現在の会社を辞めないように祈るだけだ。

 そうこうしているうち女性は突発性難聴になる。現在も左耳はまったく聞こえない。原因はいろいろ考えられるが、それらがみな少しずつ積み重なり、思っていた以上のストレスがあったのだろう。

 日本では、
 離婚時に養育費の取り決めをするのは34%にすぎない。
 現在も養育費を受けとっているのは17%だけである。

 夫婦が別れても、元夫は父親である、という文化を育てていく必要がある。

 制度の整備も必要。
 (例:父親のカウンセリング、就労支援など)

(以上)

 根拠に値しない5年で減額の理由ですね。
 はじめに「削減ありき」。その後に、使える数字が編み出された、ということでしょうか。
 
 ちょうど、昨年の春から実施された、リハビリが発症後最長180日で打ち切られるようになったのと同じ。
 
 5年前に決まった、ということはコイズミ政権成立後の早い時期に決まった、ということですね。
 法案が提出されたのはその前でしょうから、コイズミ氏は政権獲得後ほどなくしてこうした一連の福祉切り捨て政策に手をつけた、ということでしょうね。

 松岡大臣の死で久々にメディアに登場した飯島氏がおそらく筆者であろうと噂をされている「山本恵子の政界夜話」は、アベ氏をメッタ斬りにして私たちの溜飲を下げさせていますが、ご用心、ご用心。
 
 政界通の「恵子」は、アベ氏率いる自民党と、小沢氏率いる民主党をあざけり笑いながら「無灯火で、闇夜を走るポンコツ車」と言っています。

 そしてコイズミ氏は、筋力が低下するという病身の川口順子参院議員のパーティで応援演説をしたという話し。川口氏が病気で職務を全うできなければ自分が代わってするとかしないとか、言っったとか。

 国会議員ってそんなことでもやっていけるんですね。
 国会議員代行で。
 相変わらずのコイズミ節。

 そして今日の恵子さん、ではなく多分、飯島氏は、「変人の子供」のタイトルでコイズミ純一郎の子供を2人育てた姉信子のことを称賛しています(と私は受けとりました)。

 芸能界に入った長男も、叔母が怖くて色恋沙汰やスキャンダルと無縁だとも。

 なあんだ、コータローはマザコンですか。

 また、質素倹約を旨とする小泉家に対して、アベ晋三は外車を乗り回し、パチンコ三昧の大学生活を送った、と暴露されています。

 まあ、アベ氏がろくな勉強をしていないのは想像が付きますが、コイズミ氏が退任間際に税金を散財して外遊し、米国ではプレスリー邸でお馬鹿なふるまいをして世界に恥をかいたのも、質素倹約の影響なのでしょうか。

 ご用心、ご用心。

 飯島氏は次なるコイズミ再登板のための準備をしつつあるようです。

        
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*追記: 書き忘れていましたが、コイズミ純一郎氏自身、アベ晋三氏の大学生活を笑えるほど、清廉潔白・学問精励・質素倹約の大学生活を送っていたとは信じがたいのですが。

 また次男進次郎氏の米国一流シンクタンク入社については「ナゼ?」というニュースもありました。

 これについては、thetheメディアリテラシー向上のためにさんが、

 進次郎氏が英語ができたとしても、この研究所(事実上のボスは、あのヘンリー・キッシンジャー博士)の仕事についていけるかは疑問です。おそらく 他の日本人職員がメンター(指導教授)につくと思いますが、彼が2008年までにどのような論文を発表するかなどに注目したいと思います。まあ借り (仮?)にできなくても、アメリカが仕込みを入れるために、入所させたと考えれば別に不思議ではありません。


 と書かれています。


 まあ、恵子さん、ではなくて飯島氏が自慢するほどのことではないのです。

強い子、良い子、明るい子。電球のように明るい日本、なんてまさか、首相が!

うわっ、なんじゃっこりゃ!!

 電球から日本を明るくしよう……。
 電球みたいに日本を明るくしよう、か?!  まさか……

(↓ クリックしてください)

Photo_53



「全ての人が日常のライフスタイルを見直し」「COの削減を目指しましょう」って、そんな……

 アベ氏に言われるまでもなく私たち庶民は、とっくの昔にやりくり算段で実践済み。

 いかに生活レベルを落とさずに必要経費を減らし、この住みにくい時代をなんとかやり過ごすか、懸命に知恵を絞っています。

 昔、我が家の子どもが通った幼稚園の標語が、「強い子、良い子、明るい子」でした。

 お誕生会で祝福された子供たちが、口々に「強い子になります」「良い子になります」「明るい子になります」と「お約束する」姿を見て、たちまち湧き上がった疑問を、子どもにぶつけてみました。

 強い子って、どんな子?
 犬とけんかしても負けない子じゃない?

 良い子って、どんな子?
 お母さんの言いつけを守る子。

 明るい子って、どんな子?
 電気みたいな子。

 (子どもは電球とは言わずに電気といいます)。

 まさか、首相までこんなことを言うとは思いませんでした……
 
 おまけに、新聞の1面全部を使ってまで……。
 これは限りなく自己PRに近い……成功・不成功に関わりなく。

 もしかしたら、教育再生会議って、強い子・良い子・明るい子をつくる会議だったとか?


Photo_54← そして、


毛利さんも動員されてしまいましたね(笑)。

「日本が扇動先導する環境政策を海外に理解してもらえるよう発信して欲しい」と言われています。

アベ・イニシアチブに命預けますか?」で書いたように、サミットに持っていくとかいう5月24日に発表した温室効果ガス排出量の数値目標「2050年までに、CO2 現状の50%の排出削減ですが、この「現状」がいつのことか不明なのです。

 見切り発車で発表してしまったから。
 とにかく点取り、つまり人気取り」や「成果獲得」を目指して、ろくろく審議しないで重要法案を強行採決するのと同じ構図です。

 落語なら「お粗末さま」ですむのですがねえ。。
 
 小池氏は、1億人が環境大臣になれ、クールビズを取り入れろ、外断熱や復層ガラス、太陽電池があるぞ。「もったいない」を叫び続けろ、と言いますが、一番の環境破壊はなんといっても戦争です。

 ちまちましたことを庶民に要求する前に、
 あなたたち政権が、イラク戦を支持して、荷担していることを忘れるな、

 と、いいたいですよね。

 環境破壊どころか人体破壊の凶器「クラスター爆弾」さえ「いらない!」と言えないのですから。

 
        
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「最高道徳」を、文科省・教育委員会は推奨したいのか?

脳科学の知識は私にはありません。
 でも、高橋史郎氏の提唱する「親学」は、こうした「科学」の装飾を施すことで、いかにももっともらしい体裁を繕っているのではないか。科学の衣をまとった現代の修身教育ではないか、という疑いが消えません。米国のインテリジェント・デザイン論を思い起こさせます。

 と、以前のエントリーで、教育再生会議のヒアリングに親学会副会長の明星大学教授の高橋史郎氏とともにふたりの《子どもの発達と脳科学》の専門家らしき人が呼ばれていたことをお話ししました。

 同時に、どこかいかがわしさ漂う親学のおかしさも伝えたのですが、保坂展人さんも「教育再生会議の『第2次報告』に隠された『親学』」で次のように言っておられます。

ここで見逃してならないのは「最後に書かれている脳科学」「科学的知見」と書かれている部分であり、「親学」論者の根拠となっている。この「脳科学の科 学的知見」なるものについて、親学の再浮上を狙う人々との間で、本当に人間の成長・発達を裏づけていく「子育て指針」の根拠とするだけの水準となっている のかどうか。しっかりした議論をしていく必要がある」。

  (以上)

 
さて、「新しい歴史教科書をつくる会」結成当初からの理事高橋史郎氏は「感性・脳科学教育研究会会長」。
 この研究会セミナーの主題が「脳科学を教育に活かす 『セロトニン欠乏脳』 ~キレる脳を鍛え直す」(2005年)、「アートセラピーと脳科学」(2006年)等々。

 で、↓ この高橋氏の近影

20070605104605

 


大時代的な風貌に思わず苦笑い。
 ヒゲが口ほどにものをいってるでしょう?

 この脳科学以外にも高橋氏が推し進めているのが道徳教育。

 親学の土台が脳科学と道徳ということなのかもしれません。

 この道徳を「研究」して社会に「普及」させようとしているところが、日本会議傘下のモラロジー研究所。ここは、文科省の後援を得て全国各地でセミナーを行っているようです。テーマは「心がつくる人生」だそうです。

 例の日本青年会議所が、アニメ「学の夏休み」やDVD「誇り」を使ったセミナーを全国各地で繰り広げているのと同じ。
 明らかに組織だった動きでしょう。
 同時進行で、日本会議を構成する団体が一斉に活動中。

 安部内閣伊吹文科大臣の下での、青少年改造計画。

「モラロジー」とは、「『最高道徳』の存在と内容を、科学的に説明した学問」だそうです。

 でもこの最高道徳の説明を読むと、やはり学問より宗教といったほうが良さそうです。

 最高道徳、という耳慣れぬ言葉。

 仲間内ではこの4文字の漢字だけですべてが通じ合うのでしょうが、外部のものにとっては、なんとも違和感と気味の悪さを感じる言葉です。
 
 この言葉、どこかで聞いたことがあるな、と思って記憶を辿ると、フランス革命時の恐怖政治下で唱えられた「最高存在」でした。

 1974年、6月8日、最高存在の祭典が、最高責任者をロベスピエールにしてテュイルリー宮殿で行われました。ロベスピエールは、いわずとしれた恐怖政治の指導者。
 彼が取り仕切る、新しい国家宗教の祭典が最高存在の祭典。

 そして、モラロジー研究所が1999年に全都道府県に設置したのがモラロジー協議会。

 ここでは、モラロジー協議会が窓口になって教育者に道徳研修会を行い、その後援・共催をしているのが文科省と各地の教育委員会だ、と言っています。
 この研修会の基礎講座を修了したものだけが、最高道徳の講座を受講できるシステムになっています。

 もうすでに何年も前から、文科省・教育委員会は、このモラロジー研究所とモラロジー協議会を通じてつながっているのでしょうね。

 科学の衣をまとった宗教。

 おかしいのは、最高道徳という言葉だけでは足りなかったらしく、「ニューモラル」という語がHP上に見られること。
 モラロジー研究所が発行する道徳の副読本の名が『ニューモラル』。
 昨年6月に発行された『ニューモラル』誌の内容は、

 家族愛を育てる「お父さんは偉い」/国を愛する心を育てる「ハンス少年、祖国を救う」/相手の立場を考える「自分も生かし相手も生かす」/人間の気高さを考える「一粒の涙」/自然との共生を目指す「植林をする漁師さん」/友情の尊さについて理解を深める「受験に失敗したT君」など計24編を収録

 だそうです。

 この表題を見る限りでは、普通の日本人にはそれほど問題とは思われないかもしれません。過激な言葉があるでもなく、宗教的表現が使われているわけでもありません。

 でも、きっと、

「ニューモラル」で育った子どもたちが、「最高道徳」を叩き込まれた教師によって指導されるとき、最大効果を発揮するように仕組まれているのではないか

 と、私など考えてしまいます。

 そんな意味では、きっと“科学的”。

        
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政治に疑問を持つ人が増えた

 昨日はSOSの電話で急ぎ車で30分の叔父の家まで飛んでいき、詐欺の疑いの濃い話しを断らせ、明日は入院する叔母に付き添って叔父といっしょに病院へ行く予定。みな、夫の方の親戚です。

 そして今日は夫の父親の25回忌。
 我が家では、こんな時はお店に任さずに自分で料理をしますから、前日の夜から大忙し。

 お刺身のイカは近くの漁港の朝市で買ってきた、生きた大きな水イカ。
 夫の趣味の成果キスは、揚げて良し、刺身にも良し、何でも良し。
 手製の鰹のたたきには、庭の畑の紫タマネギの薄切りを敷き、ついでに青ジソもとってきて、たっぷりとのせます。

 水イカの墨で作ったイカスミ・スパゲッティは意外に好評。

 毎回みなが楽しみにするデザートは、郊外の林で採ってきた草イチゴのアイスクリーム。 好きなだけ食べてね、全部食べてもいいよ、というと、実に気持ちよくきれいに平らげてくれます。

 今日は、いつも見慣れた顔ぶれの中には巣立った子供たちの姿がなく、中高年のみのちょっとさびしい親戚寄り、と思いきや、料理をつついて酒やお茶を飲みながら、にぎやかにしゃべる、しゃべる。

 気兼ねなく、午後中使って昼食・おやつ・晩ご飯と食べっぱなし、飲みっぱなしで、暗くなるまでしゃべりっぱなし。

 そんなおじさん、おばさん、おばあさん、おじいさんの集まりで、めずらしく、ごく自然に政治のことも話題にのぼりました。
 政治の話題が出るなんて、今までまずなかったのですが。

 好奇心豊かな妹はネットでいろいろ収集したのでしょうね。
 去年の野口さんの死から色々あるよね、おかしいよね、と言い、
 アベさんって、なんだか気持ち悪いね、といったのは叔母さんでした。
 もう一人の叔母は、アベ氏と暴力団の繋がりを聞いてびっくりしていましたが、あべさんって、なんだか厭な人だ、というのは一致。

 よく分からん、と言っている夫の従兄弟にとっては、とにかく魑魅魍魎の跋扈する政治の世界が印象に残ったようです。

 住民税があがったんだ、と市役所からの水色の封書を開けて静かに怒った、というのは、サラリーマンをリタイアした人。

 さらには、イラク帰還兵のPTSDから米国でのホームレスの問題にまで、話は飛びます。

 いずれにせよ、なにかおかしい、と騙されてきたことに気づく人は着実に増えている気がします。 

 先ずは、疑うことから始まる。

 そんなみなを前にして私は、一気に自分の知っていることや考えを押しつけては駄目、自重、自重、と胸の中で自分に言いきかせながら話しを聞きます。

 といっても、そんなに賢く振る舞えるわけではないのですが、数十年にわたってつき合ってきた内輪を知るもの同士。ちょっと思いが先走ったときも、適当に割り引いて受けとめてもらえるのはありがたいところ。

 こうした集まり以外、決して多くはないけれど、これまで生活の様々な場面で知り合い、交流を暖めてきた人たちの顔が思い浮かびます。
 今度会うときはどこまで話ができるかしら? 何と言おうかしら?

         
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なかよしなのね~

・ アベ氏と長勢甚遠法務大臣

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 28日の松岡元農水相の自殺直後のアベ氏の言葉について、6月1日の閣議後の記者会見で、「検察でコメントした範囲の話をなさったということで特に問題はない」という考えを示したらしい。

 つまり、「捜査当局から『松岡大臣や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行うという予定もない」というアベ発言は「指揮権発動」の疑いがある、という立花隆さんや白川勝彦さんの意見を「特に問題はない」と否定しているわけです。

そうですか、そうですか。。

 「指揮権発動のにおいが少しでもするような発言は、日本の政治世界では絶対の禁句なのである」とまで白川さんはいわれているのですが。
 
 東京地検が報道陣の質問に答えるかたちでコメントを出したことが法務省から官邸にも報告されていたと説明。「その範囲でのご発言になった」

 まあ、こんな理由はいくらでもつけられます。

 長勢大臣も、ソーリの尻ぬぐいに大変ですね。なかよしなのね~。

・アベ氏と蔦信彦

20070602183809.jpg

 カマヤンさんのメモから。元記事はどこかの掲示板のようです。

 31日のTBS「みのもんた朝ズバ!」年金時効撤廃法案強行採決を「早くやらなきゃいまもらえるはずの人を救済できない」という風に強行採決を弁護……で、ちょっと調べたら、こんなことだった。

首相動静】5月30日  産経新聞

【午前】9時5分、公邸発。6分、官邸着、執務室。33分から55分、 尾身幸次財務相。57分から10時32分、自民党の中川昭一鴨下一郎正副政調会長、公明党の斉藤鉄夫政調会長、福島豊政調会長代理。33分、ジャーナリストの嶌信彦氏が入った。11時9分、世耕弘成 首相補佐官が加わった。19分、嶌、世耕両氏が出た。20分から39分、 鈴木政二官房副長官


10時33分~11時19分まで、この間46分、蔦氏はアベ・尾身・中川(昭)・鴨下、それに世耕の各氏と何やらミーティングをしていたらしい。

 なるほど~。。なかよしなのね~。

・アベ氏と赤城新農水相

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 故松岡氏の後任に、元農水官僚の赤城徳彦氏が決まったとか。

 この方のおじいちゃんが、アベ氏のおじいちゃん、岸信介の内閣を支えた赤城宗徳氏とか。
 おじいちゃん同士のつながり。

 でも、この方のおじいちゃん赤城宗徳氏は、1960年の安保国会の最中、連日国会を取り巻くデモ隊と機動隊の衝突、樺美智子さんの死といった混乱状況を前にして、自衛隊の出動を要請する岸氏を諫めたという話しです。

「自衛隊を出動させることは国民の血を流すことです。同胞を撃つことはできません」と。
 
 この点では辺野古に自衛艦を送った久間氏よりはるかに筋が通っています。

 とかく無茶苦茶、見識も良識も、良心もあるかどうか疑問というソーリを、いざというときは諫めてください。

 それでこそ、おじいちゃん繋がりの同志、なかよし、というものです……

 でも、

「赤城氏は首相が提唱する「価値観外交」を支持する「価値観外交を推進する議員の会」に参加。小泉首相の靖国神社参拝を支持する自民党国会 議員でつくる「平和靖国議連」の会長代行も務め、思想的にも首相に近い」

 らしいですから、期待薄、というより期待してはいけないようです。

・アベ氏と、ご存じみのもんた
 
 この春のアベ氏に招待されて、初めて総理主催の観桜会に出席できたらしい。

  アベ氏とみのもんた氏、互いに下心ありあり、見え見えですね。

  これからもきっと、アベ氏ヨイショを続けることでしょう。

  2人とも互いに、利用できる間は、なかよしなのね~。

        
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追記: アベ氏と青山繁晴
 

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  忘れていました。まだ、いましたね。

 故松岡氏の柩を見送った後、アベ氏と1時間を超す対話をしたという人物がこの青山繁晴氏らしい。ここによると、ムーブというテレビ番組(大阪朝日放送)でそれを披露して、その映像がネットでも見れたらしいのですが、現在は削除されています。

 独立総合研究所社長という肩書きの青山氏。アベ氏となかよしなのかしら?

                  img325_070530-0title.jpg

 テリー伊藤とはどうなっているのか、知りません。

日本人の誇りって、そんなに軽いもんじゃない

嘘で化粧をしなければ持てないないほど、日本人の誇りって、軽いものだった?

 日本青年会議所JCI Japan作製のDVD「誇り」が子供たちの教育に使われようとしているのには、正直いってびっくりしました……そこまでやる?

 ところが、そこまでやるのが、今のアベJapan のようです。
 
 従軍慰安婦について教義の強制性はなかったとかなんとかいって米国に叩かれ、何度も何度も頭を下げて、いろいろたくさんお土産を持って行って、どうにかこうにか許してもらって、それで舌の先の乾かぬうちに、もうこれですものね。

 この日本青年会議所・DVD「誇り」・文科省「新教育システム開発プログラム」研究事業採択については、土佐高知の雑記帳さんが詳しく書かれています。
 
 戦死した青年が現代に現れて女子高生を靖国神社に誘い、愛する自分の国を守りたい、自衛のためだったとかなんとか教えているようです。なにか、そんなマンガがありましたね。

 そんなDVDとその他の青年会議所プログラムが、文科省「新教育システム開発プログラム」研究事業に採択された、とHPに謳われていたのが、今は削除されてしまったようです。

 がここで見られます。

 アメリカ側に指摘されて引っ込めた靖国神社遊就館の展示説明を、こっそりと国内で流布させよう、中高校生に教え込もう、という姑息なやり方に、開いた口がふさがらない、とはこのことです。

 2007年度、協同運動が、文部科学省「新教育システム開発プログラム」研究事業に採択

 とHPに載り、『学(まなぶ)の夏休み』とこの『誇り』が挙げられていました。

『学(まなぶ)の夏休み』とは、やはり日本青年会議所が作製して『愛・地球博」で上映されたアニメのようで、「道徳教育プログラム~伝えよう 日本の魂(こころ)~」という副題が付いています。

昨今の少年犯罪の低年齢化、凶悪化に見られる子どもたちの心の荒廃は子どもたちの道徳力の低下に原因があるのではないでしょうか」

 と言いながら、教育を学校だけにまかせずに、「地域教育から道徳教育推進運動に取り組んでおります」と主張。

 なんでもこの『学の夏休み』と『誇り』は、協働運動の一環だそうです。

 ああ、私たちの国が、ますます住みづらくなる……。

 大体、道徳を他人に押しつける人ほど、自身はモラルに関してかなり怪しい所がある、という法則があるかどうか知りませんが……。

 それにしてもこの「協働運動」って、ちょっと薄気味悪いですね。
 すぐに私は、「統一運動=原理運動」を唱える統一協会を連想してしまいました。
 本当に関係あるかどうかは知りませんが。

 この種の運動には自分たちの主張を教え込む目的もありますが、それ以上に怖いのは、史実を無視して人間の心の奥、情動に関わるような部分を鷲づかみにし、自分たちが他の問題でも人を操りやすいようにすることではないでしょうか。

 これだけ用意周到にコソコソ行うことが、善意から出たものとは、とても信じられません。
 ある悪意を持った意図的な企画ではないでしょうか。

 いったい、青年会議所は、何を目論んでいるのでしょうか?

        
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 追記: 土佐高知の雑記帳さんが、「JC会員の洗脳から始まるプログラム」「DVDだけではわからない洗脳プログラム」で、日本青年会議所でのセミナーの実態について伝えてくれています。

 土佐高知の雑記帳さんが「洗脳」という言葉を使われているように、このプログラムはまさに話しに聞くカルトプログラム、もしくはカルトプログラムにヒントを得たものではないでしょうか。

 時の政権がカルトに毅然とした態度をとるどころか、むしろ応援して、とうとうここまできてしまった! とそら恐ろしい気がします。

 
 

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