しっかりしてください。野党、とりわけ民主党は

国民が一人当たり250円負担している政党助成金は当初政党のシンクタンク機能を拡充するためと説明されていた。それが議員たちに山分けされてしまってい る。

  とは、こちらの記事の一節。


* 追記があります。


 おお、この国でも議会人のためのシンクタンクが考えられていたのか、とちょっとばかりうれしくなりましたがそれも今では、共産党を除く各政党間で山分け状態ですか! たしかに。


 米国議会調査局CRSは、ベトナム戦争に敗れた教訓から行政府とは別に立法府自らが情報収集機能を持つためにつくられた800人を擁するシンクタンクだったとは初めて知りました。
「国防省とCIAの情報を鵜呑みにして戦争突入を認めてしまった苦い思い」を抱える議会の一つの結論が、このシンクタンク創設だったのですね。


 CRSについては、私も「米国議会に、慰安婦問題はどう報告されたか」「米国議会に、慰安婦問題はどう報告されたか――【結論】部分全訳」等のエントリーで触れていますが、日本での動きをかなり正確に把握している点に感心したものです。


 もっともイラク戦開戦については、「大量破壊兵器がある」という情宣活動と大統領側の何が何でも戦争に持ち込もうという意思の方が強かったとはいえ、結果として無力に終わったのはなぜ? という疑問が消えませんから、このシステムが完璧とは、あるいは十分に機能していたとはいえないだろう、ということぐらい分かりますが。


(いずれにせよ、米国自身が頭に血が上った状態から少しでも冷静になって、なぜ9.11の報復としてアフガニスタン侵攻を、さらには大量破壊兵器に対する予防的措置を口実にイラク侵攻を決行してしまったのか、今後よーく考えてもらいたいものです。
 この米国の決定にただ盲従すること以外に選択肢を見せなかった私たちの国の政府と与党もですが)。
 

 それでも、シンクタンクを我々もつくろう、という姿勢を見せながらも見せかけだけで終わって、シャンシャンで山分けとは、いくら何でも酷すぎるというもの。

 

 後期高齢者を対象にした医療制度改革法を成立させた小泉チルドレンの一人は、官僚が作文した法案に「よく分からなかった」ままで賛成したことを明らかにしていますが、内容がよく分からずに党に言われるがままの採決行動をとり、またこれからもとるであろう議員はもっともと多いはず。


 まあ、法案内容もよく分からない上に、法が施行されるとき有権者/納税者がどれほど怒るかが予測できなかったのだ、と考えていますが。それほど現在の議員、ことに与党議員は想像力が欠如しているとしか思えません。
 あるいは想像力はあっても、それ以上に既得権益を手離すことがこわかったのかもしれません。有権者/納税者はごまかせる、とこれまでの政治で与党議員たちは学んできたのでしょう。


 結局、実質的に政策を決定するのは官僚で、党議拘束の厳しい中でその他大勢の議員は単なる頭数が問題になるだけ、という情けない状態が現在の日本の立法府。


 コイズミ以来、怒濤の如く次々に悪法が成立してきたのは、そもそも官僚の政策決定が悪かったのか、それとも安易に賛成した議員たちが悪いのか、できの悪い法案に疑問を呈さずに国会に提出した内閣がだめなのか、と考えると、きっとその全部が悪いのだと答えそう。
 なんだか機能不全に陥っているような私たちの国の政治ですが、それはよくメディアでいわれる「ねじれ国会」のせいじゃない。

                                                                  

 自民党はだめだけれど民主党もだめだ。だって、野党は反対だけしてその先の展望が見えてないじゃないか、とはよく耳にする言葉。
 政治への不信は同時に政党への不信に通じています。


 議員はもっと勉強して仕事をしてください。官僚から自立する意味でも。
 日本のように党議拘束が厳しい状況では、議員個人よりも各政党がもっと充実した政策を提言できるように、政党助成金(政党交付金のこと)の本来の趣旨を生かしてください。


 しっかりしてくださいよ。野党、とりわけ民主党は。
 いくら無党派でも、選挙の時には政党のどれかを支持しなければなりません。 
 ガソリン税暫定税率復活の決議を衆議院でした直後の世論調査で、朝日、毎日、日経、共同通信では政党支持率が軒並み自民と民主で逆転して、民主党が高くなっています。


 去年の参院選前でも、こちらの調査では民主党への支持が自民党へのそれを上まわってます。 
 と同時に、

  

民主党のこの「どちらとも言えない」評価は、嫌われていないという点からは強みだが、強固な支持層を持たず、ちょっとした「風」で支持や得票が上下すると いう同党の脆弱な立場を示すものでもある。また、政党リーダーに比較して政党の評価が先行しているのも民主党の特徴である。

     

 と もいわれています。この評は現在にもあてはまりそうですね。


    リーダーに比較して政党の評価が先行しているというのも、悪政を重ねる自民・公明に対抗できる政党としての期待の表れのような気がします。
 具体的な民主党を引っ張っていく人物の政治的スタンスよりも、あって欲しい政党のイメージを民主党に重ねているのかもしれません。


  しっかりしてください、民主党さん。
 鳩山由起夫さん、  30日は会場に入るのをじゃましてごめんなさい、なんて河野議長に謝っている場合じゃありませんよ。
 むしろ河野議長には、議長になるとなぜわざわざ党籍を離脱するのか、本来の趣旨に立ちかえって欲しい。                                                                               

                    

     
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* 追記;

 メールで、民主党にはすでに「公共政策プラットホーム」という名のシンクタンクがあることを教えていただきました。チャタロウさん、どうもありがとうございました。


 2005年11月に設立されたようですから、あの9.11選挙で大敗を記してからということになりますね。そこでシンクタンクを創設ということになるのは前向きな姿勢がうかがわれて好感が持てます。


 問題は、やはりその充実具合、ということになるのでしょう。


 結果を見る限りでは、アメリカ議会のシンクタンクが、誤った口実で戦争を仕掛けるブッシュ大統領の決断を阻む力になり得なかったわけですから、民主党のそれも、どれだけ充実したものになるかというのはこれからの課題であるのだろうと推察します。


 なかなか良い仕事をしている議員さんたちがいても、私が民主党支持と断言できない理由の一つに、議員の方々の中には歴史認識に不安を覚えるような人がいることがあげられます。

 これはあくまでも傾向で、もちろん個人差はあるのでしょうが、たとえば、日本の近現代史、ことに戦中の出来事に対する見方が如実に表れる活動をされて、自民党議員の方々といっしょにワシントンポストに広告を出したようなこともありましたよね。
 そんな歴史認識の問題についても、是非、論文なり資料なりで
客観的な情報を議員さんたちに提供して欲しいと思います。
 

 

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