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今日は2月26日、そして「カモねぎ外交」

ああ、今日は2月26日。
 2.26事件から73年目の春。 

 73年前、1月10日に入営したばかりの二十歳の父は、翌月、2.26事件に反乱軍の一兵卒として遭遇。
 父がどの連隊に所属していたのか最後まで聞くことはありませんでしたが、当時の徴兵区から考えると、第一師団歩兵第三連隊のいずれかの中隊でしょう。
 
 *****から*****までは、以前に書いた記事から。

   *****

 歩兵第3連隊は蹶起軍1,558名のうち937名という最大多数を擁し、「入隊後は訓練と内務に明け暮れ、毎日が追い立てられるような忙しさ」の中で、2月26日を迎えています。

 2月26日、午前1時、あるいは3時、あるいは4時というように、突如非常呼集されてゆり起こされた時刻は中隊によって異なるようです。そして軍服着用。軍装の整ったところで待機。

 明治神宮参拝、あるいは昭和維新の断行、暴動鎮圧、尊皇討奸、靖国神社参拝、といったように、真偽にかかわらず、一応目的を告げられたところもありましたが、どこへ行くのか、目的が何なのか、まったく知らされずに黙々と営門を出ていったところも。

 各所の襲撃は、午前5時を期して一斉に行われました。

 下士官や2年兵の中には、事件前の連隊の雰囲気、また教育進度の速いことに疑念を抱いた人たちもいたようですが。

 上官の命令は絶対でしたから非常呼集で出動したときも何ら疑わずに従っていき、29日に撒布されたビラをみて、上等兵でさえ、「これほど驚いたことはない」というほどでした。ビラでは、命令に服従したのが誤りであったと説明されていたためです。

 そこには、命令には2通りあって、服従しなくとも良い場合があるのか、と悩む姿がありました。

「今思うと2.26事件の参加は軍隊の裏面を見せられたようなもので、命令による行動にも服従する側にとっては正従か盲従かをよく弁えねばならぬことを教示された気がする。こんな馬鹿げた話しは他にはない。命令は朕の命令しかないはずである。

 反乱軍とみなされて鎮圧軍と対峙するも戦闘を交えずに原隊復帰。1ヵ月のあいだ監禁状態に置かれ、父親である私の祖父も面会を許されていません。 そうして4月下旬に監視付の上で帰郷。自宅に帰れる者もいれば、小学校での集団面会しか許されなかった者もいます。その間たったの数時間。

   *****

 父の弟である当時小学生の叔父は、学校で軍装のままの父と集団で対面したそうです。

 また決起軍に参加した1500名の将兵のうちほぼ半数は埼玉県出身で、さらには鎮圧軍としても多くの同県出身者が出動したことから、郷里には衝撃が走りました。

それが、

「村をあげての軍隊批判にまで進展し、その様相は特筆に値すべきものであった」

 と、埼玉県編纂の『二・二六事件と郷土兵』には書かれています。

 旧制中学の時代、陸軍幼年学校に行くべきかどうか迷い、結局中学を選んだ父の選択をちょっとうれしく思いながらも、戦争の時代を生きざるをえなかったことに怒りとも悲しみともつかないため息を覚えます。

 渡満後のチチハルでは、反乱軍の汚名をそげ、と言われ、死ね、死ね、と言われ続けた兵士たち。「終始無理な戦闘やるので激戦にならざるを得ない」と証言しています。

 

 さて、60年前、70年前、若ものがこうして戦争へと駆り出されていたわけですが、今でも米国、その他では現実ですよね。もちろん、戦場となっているイラク、アフガニスタンでは、もっともっと酷い現実がありますが。

 先日「自動戦闘ロボット」の記事で、イラク帰還兵の自殺が1日18人、PTSD・フラッシュバックに悩むもの30万人、脳損傷32万人にまでのぼることを伝えましたが、こちらにはさらに以下のことが。

・この4年間、自殺者の30%が兵役中に、35%が退役直後に命を絶っている。複数の作戦に従事した兵士におけるPTSD発症率は、初めての兵役についた兵士よりもはるかに高い。

・帰還兵の家庭で、家庭内暴力と離婚率の増加が見られる。兵役についた女性の3分の1が、セクシャル・ハラスメントの被害にあったと告発し、家庭内暴力の50%のケースで、少なくとも一方は軍隊の経験がある。

 この10年間で、家庭内暴力により約90人の女性が殺されている。

 

 こうした状態を賢明なオバマ大統領が知らないわけはないと思うのですが、1万7000人のアフガニスタンへの増派を認め、イラクから撤退するとはいうものの一向に戦争をやめる気がないのは、やはり軍産複合体の存在の大きさでしょうか。

 いかにもしたたかそうなオバマ氏に会いに、満面の笑みを浮かべて出かけていった麻生首相。

 それをジャーナリストの上杉さんは「片思い外交」と呼びましたが、私は「カモねぎ外交」とでも呼んでおこうかしら。

 

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