イラクの自由作戦の酷さ 自衛隊はどうなる?
今日で連休もお終い、と思うと憂鬱になる。
月曜の朝になると、さらに憂鬱は深まる。
休み明けブルー。マンデーブルー。
なにも、もっと遊びたいわけでも休みたいわけでもない。
休みが明けると、国会が動き始めるからだ。
連休でなくとも、金曜日は緊張する。
この時何事もないと、
土曜日はほっと安堵のため息をつく。
けれど日曜日は、翌日の国会のことを考えて、憂鬱になる。
まあ、なにも私一人が背負うことなど全然ないのだけれど、行きがかり上諸状況を知ってしまったから、黙ってもいられなくなったし、憂鬱になるほど私たちの国は危うい状況だ。
おまけに近郊の朝市に出かけると、あべこべ総理と並んで誇らしげな笑顔を見せる漁業組合関係者と思しき人物のポスターが会場に貼ってあり、とたんに興ざめ。不快極まりない。
さて、先週金曜日にイラクに駐留する米陸軍兵士と海兵隊員1767名を対象にした精神衛生調査の結果が米国防総省から発表された。
前89ページにわたるこの報告書については、アルジャジーラが比較的詳しく報じている。私はNHKラジオの午前のニュースでこの報告のことを知ったのだが、同日夜にはasahiを初めとするネット上のニュースの多くはすでにリンクが切れている(キャッシュの表示がなかったので削除されたのだろう)。
唯一残っていた毎日のものもいつ切れるか分からないので、魚拓をとる。
今朝も念のために検索すると、「イラク米兵にPTSD拡大 長期、複数回派遣で増加 ― 東京新聞 22時間前」とあるのだが、すでに読めない。
こんなところにまで、規制が働いたのだろうか?
張本人の米国の調査報告書はちゃんとネット上で読めるというのに。
Mental Health Advisory Team(MHAT) IV Operation Iraqi Freedom 05-o7 FINAL REPORT がそれ。
当事者が堂々と公表していて、日本では隠されたというのはどいうことだ?
毎日とアルジャジーラから拾った調査結果等は、次のようになっている。
・仲間の兵士が無実のイラク人を死傷させたことを報告するのは、調査対象となった陸軍兵士・海兵隊員の半数に満たない。
・怒りの激しい兵士たちは、激しい戦闘を経験した、あるいは陽性の精神症状を隠してきたなどして、非戦闘員を虐待すると思われる率が倍増する。
・もっともよく見られる虐待は、非戦闘員に対する言葉による侮辱である。
・派遣期間が延長されたり派遣回数が多いほど、問題が増大する。
具体的には、
・目の前で非戦闘員を侮辱、もしくは悪態をついた。
海兵隊員 30%
陸軍兵士 28%
・必要に迫られていないのにイラク人の財産に損害を与えた、もしくは破壊した。
海兵隊員 12%
陸軍兵士 9%
・必要に迫られていないのに非戦闘員を殴る、あるいは蹴り上げた。
海兵隊員 7%
陸軍兵士 4%
そしてもっと怖ろしいのは、拷問を容認する、というより拷問をさせてくれ、という声が強いこと。
調査対象となった1,320人の陸軍兵と447人の海兵隊員の3分の1以上が、仲間の兵士や海兵隊員の命を救うために拷問が認められるべきだとし、38%近くが、「暴徒についての重要情報」を集めるために拷問が認められるべきだと答えた。
そしてこの報告書の発表をしたポラック陸軍少将(女性)は、男・女に関わりなく、「負傷した仲間を見続けてきて、そうした考えを持つことは当たり前だと思う」。でもみな、「そうした考えに従って行動しているわけではない。みな、拷問はしていない」と語った。
「非戦闘員には敬意をもって接しなければならない」と考えているのは陸軍兵で47%、海兵隊員で38%にすぎない。
米軍のイラクにおける軍事行動は、2004年のアブグレイブ刑務所での虐待と2005年11月19日のハディーサにおける海兵隊によるイラク民間人24名の殺害報告も含め、イラク人拘留者や民間人を虐待していると批判されてきた。
不安、抑鬱、急性ストレスをみせる割合が、派遣期間半年未満の陸軍兵では15%、半年以上では22%に上っている。
イラクの自由作戦に参加した兵士に関して10万人につき1年で平均16.1名の自殺者を記録した。
全体として陸軍兵の約20%、海兵隊の15%に、不安、抑鬱、急性ストレス等の精神症状が見られた。
陸軍兵士の間では精神面で何らかの症状を示しているのは、初回の派遣で17%だが、派遣2回目以上では27%に上昇。
陸軍兵のモラルは海兵隊よりもひどいが、これは海兵隊の派遣期間が6ヵ月と陸軍よりも短いせいとも考えられる。
そして最後にこのレポートは、1年におよぶ陸軍のイラク派遣期間を短縮するか、再度派遣するときは18ヵ月から36ヵ月の間を開けて兵士の回復を待つように勧告した。
ところがだ、ゲーツ国防長官は先月、陸軍部隊のイラク・アフガニスタン駐留期間を現在の1年から最長1年3カ月に延ばす新方針を発表している。
戦闘員・非戦闘員にかかわらず、相手国イラン・アフガニスタンの人びとの人間性を無視するのと同時に、自国の兵士も男・女関わらず、人間性を無視・否定されている。
それも「自由作戦」の名の下にだ!
なんだか、このまま自公政権の目指すままに進んでいったあかつきの、自衛隊員の姿を見せつけられるようではないか。
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