日本をダメにした張本人あれこれ
本棚をあさるうち、ちょっとけったいな本を見つけました。
なつかし〜い、22年前の『広告批評』です。
特集が、当時ときめいていた中曽根康弘首相。
いろいろな意味でコイズミ純一郎氏の先輩にあたる人で、日本を駄目にした総理大臣として、まず筆頭にあげられるかもしれません。
ロン-ヤス関係で米国との蜜月を演じたのもブッシュ-コイズミ関係の先輩格ですし、当時、日本は米国の浮沈空母になろう、とかなんとか発言して物議をかもしたのですが、22年経ち、ほんとうに、米国の楯か、はたまた浮沈空母か、ということになりそうです。
「浮沈総理の人気の秘密」と題した特集記事は、
1.中曽根サンは顔がカヤマしている。
で始まります。
加山雄三と中曽根康弘の顔に共通する特徴は、明るい楽天家、根拠もなく自信がある、人づきあいがいい、ということらしい。ちなみにミスターこと長島茂雄さんもこの部類らしい。
でも楽天的自信家のこの人相の裏では、「世界平和研究所」なるものを作って、えげつないことをしています。なんでもその研究所の2年間の研究成果が「全条文よりなる『世界平和研究所 憲法改正試案』」だそうです。
“世界の平和”を研究するところが平和に反する憲法試案/私案! コイズミ政権下でも本来の意味とはまったく反対の意味で言葉が使われていましたが、その先例がこの方だったのです。
なお、この「カヤマしている」人相の反対の代表例は伊吹ブンメー氏だと、個人的には思ってます。
2.中曽根サンは公告精神に富んでいる。

若い方でも、サミット記念写真の構図の話しは知っているのではないでしょうか。
はじめは隅っこの方にいても、撮影間際になるとスルスルと中央のレーガン横にいつの間にか立って何食わぬ顔をしています。
3.中曽根サンはフジテレビよりカルチャーっぽい。

フジテレビを引き合いに出したところがいいですが、今ではフジテレビに限らず、およそすべてのテレビがあてはまるかもしれません。NHKは時にドキュメントでいいものもやりますが。
で、そのカルチャーっぽい中曽根サンが作る俳句は、
寒鯉は沈みたるまま動かざる
女子学生 スカートまぶし浜の風
ぬか雨や 会議倦みたるシャンデリア
等々らしい。
うーん、フジテレビともその他のテレビとも、いい勝負。なるほど、芸術とはいわずに“カルチャーっぽい”というのがあたってますね。
恥ずかしげもなくこうした句を晒すところが、もっとすごいし、はずかしい。
それにしても安っぽい、感性のかの字も感じられない句ですね。
コイズミ純一郎氏のオペラ好きと同じくらいいかがわしい。。。
百人一首の「天津風……」で知られた僧正遍昭は、「乙女になんの用がある」と江戸時代の川柳でからかわれていますが、中曽根サンはさしずめ「ナカソネは女子学生になんの用がある」というところでしょう。
4.中曽根サンはかわゆいブリジジである。

波打ち際を素足で歩くこの写真を見て、女子高生が、ブリッコしていて「かわゆーい」といったそうです。
このあたりの女子高生の感覚がコイズミ人気を盛り立てていたのでしょうか。
5.中曽根サンは“脱・石炭時代”の政治家である。

↑ 鏡を覗くナカソネさん。政治タレントの面目躍如。
1986年6月21日、東京は品川での街頭演説で、ナカソネさんはこう言っていたそうです。
「野党は権力政治だとか、独裁者だとか言ってるが、サッチャーをごらんなさい。みんな自分でやっているじゃないですか。レーガンをごらんなさい。みんなやっている。現代文明は高度情報社会です。大衆文明の時代です。先手先手でやらないと政治は追いつかない。むかしのような永田町の政治をやっていたのでは間にあいっこない」
これを「中曽根サンのひとりよがりが随所にあるし、『大衆文明の時代』というのもよくわからない」と揶揄したうえで「最後の一句には石炭時代から脱しようとする中曽根サンの強い意志が、痛いように感じ取れるではないか」と、たっぷり皮肉味の香辛料がふりかけてありました。
なお、「大衆文明の時代」というわけ分からない文言と双璧をなすか、それ以上に分からない台詞も書きとどめられていたので記しておきます。
靖国神社参拝についての記者団からの質問に対する答えです。
「総理大臣としての中曽根でなく、総理大臣たる中曽根として参拝した」
う〜む、さすが、人生イロイロ、会社もイロイロとか、その他数々の迷言を吐いたコイズミ純一郎氏の先輩。
靖国奉じ隊ともいうべき稲田朋美議員は、尊敬する人として「西郷隆盛」と堂々とオフィシャル・サイトに明記しています。
靖国神社には“逆臣”西郷隆盛は祀られていないのに、いったいこの方は何を考えて、檄を飛ばし、百人斬り裁判とか『沖縄ノート』裁判とかを戦ってきたのか、まったくわけ分かりません。
この稲田氏と同じぐらい回路がショートしたような中曽根サンの言葉ですね。
6.中曽根サンはマスコミが作ったヒット商品である。
コイズミ純一郎、橋下徹、そのまんま東等々、後世マスコミが作り出したヒット商品のはしりというか、さきがけだったのですね。
死んだふり、新国家主義への暴走、えっ憲法改正もできるって? 世論眺め右翼的国家作り、危ない……等々、いろいろと警戒警報が発令された中曽根サンですが、それだからかえって、「じつはそれほどでもないんだけどね」という感じが生まれて、「まさか」という感じが強くなったそうです。
中には中曽根人気のヒミツはあのハゲにあり、と言った人(鴻上尚史)もあったのだとか。
で、「ハゲもあれだけからかわれると、みんなでかばってやりたいという気分になってくる」らしい。
う〜む、それならば、私も戦術変更しないといけないかしら?
政治家の“ヘア”と人気はどうも相関関係にあるらしい。それも世界各国共通の。
コイズミ純一郎氏のライオンヘアもありましたね。
ヘアもプロデュース次第で人気に大きく影響するのであれば、野党の方々も頑張って欲しい(ってどんなものでしょ?)
それにしても20年経って、このナカソネさんの毒が見事に日本という国の体中に回ってきたことはどうでしょう!
最後、
7.中曽根サンは“中流日本”の象徴である。

当時80年代半ば、「いつの時代にも欲求不満のカタマリである若者でさえ、総務庁の調べによると十人に八人が『今の生活に満足している』と答えている」とあります。アメリカ、イギリス、フランスでも若者の満足度は40%前後というのに対して際立つ満足度数値。
で、このナカソネさんという御仁、日の丸の小旗を沿道で振っている小さな子どもたちを見ると胸がジーンと熱くなって、「あの子たちをけっして戦場にやってはならない」と思うそうだ、とエピソードを披露しています。
知れば知るほど、このナカソネさんは演技派だと感じ入ります。
10人に9人は自分の生活が中流だと思った当時の日本国民から見ると、中曽根サンは、「自分たちの現状に見合った“中流の総理大臣”ということになるハズだ」と広告批評は断言。
今はどれくらいの人々が自らの生活を「中流」と考えているでしょうか。9割にはとても届かないのは確実でしょうが。
このナカソネに始まりコイズミがよく踏襲した演技派政治タレントぶりは、現在、東、橋下両知事に受け継がれたようです。
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なつかし〜い、22年前の『広告批評』です。
特集が、当時ときめいていた中曽根康弘首相。
いろいろな意味でコイズミ純一郎氏の先輩にあたる人で、日本を駄目にした総理大臣として、まず筆頭にあげられるかもしれません。
ロン-ヤス関係で米国との蜜月を演じたのもブッシュ-コイズミ関係の先輩格ですし、当時、日本は米国の浮沈空母になろう、とかなんとか発言して物議をかもしたのですが、22年経ち、ほんとうに、米国の楯か、はたまた浮沈空母か、ということになりそうです。
「浮沈総理の人気の秘密」と題した特集記事は、
1.中曽根サンは顔がカヤマしている。
で始まります。
加山雄三と中曽根康弘の顔に共通する特徴は、明るい楽天家、根拠もなく自信がある、人づきあいがいい、ということらしい。ちなみにミスターこと長島茂雄さんもこの部類らしい。
でも楽天的自信家のこの人相の裏では、「世界平和研究所」なるものを作って、えげつないことをしています。なんでもその研究所の2年間の研究成果が「全条文よりなる『世界平和研究所 憲法改正試案』」だそうです。
“世界の平和”を研究するところが平和に反する憲法試案/私案! コイズミ政権下でも本来の意味とはまったく反対の意味で言葉が使われていましたが、その先例がこの方だったのです。
なお、この「カヤマしている」人相の反対の代表例は伊吹ブンメー氏だと、個人的には思ってます。
2.中曽根サンは公告精神に富んでいる。

若い方でも、サミット記念写真の構図の話しは知っているのではないでしょうか。
はじめは隅っこの方にいても、撮影間際になるとスルスルと中央のレーガン横にいつの間にか立って何食わぬ顔をしています。
3.中曽根サンはフジテレビよりカルチャーっぽい。

フジテレビを引き合いに出したところがいいですが、今ではフジテレビに限らず、およそすべてのテレビがあてはまるかもしれません。NHKは時にドキュメントでいいものもやりますが。
で、そのカルチャーっぽい中曽根サンが作る俳句は、
寒鯉は沈みたるまま動かざる
女子学生 スカートまぶし浜の風
ぬか雨や 会議倦みたるシャンデリア
等々らしい。
うーん、フジテレビともその他のテレビとも、いい勝負。なるほど、芸術とはいわずに“カルチャーっぽい”というのがあたってますね。
恥ずかしげもなくこうした句を晒すところが、もっとすごいし、はずかしい。
それにしても安っぽい、感性のかの字も感じられない句ですね。
コイズミ純一郎氏のオペラ好きと同じくらいいかがわしい。。。
百人一首の「天津風……」で知られた僧正遍昭は、「乙女になんの用がある」と江戸時代の川柳でからかわれていますが、中曽根サンはさしずめ「ナカソネは女子学生になんの用がある」というところでしょう。
4.中曽根サンはかわゆいブリジジである。

波打ち際を素足で歩くこの写真を見て、女子高生が、ブリッコしていて「かわゆーい」といったそうです。
このあたりの女子高生の感覚がコイズミ人気を盛り立てていたのでしょうか。
5.中曽根サンは“脱・石炭時代”の政治家である。

↑ 鏡を覗くナカソネさん。政治タレントの面目躍如。
1986年6月21日、東京は品川での街頭演説で、ナカソネさんはこう言っていたそうです。
「野党は権力政治だとか、独裁者だとか言ってるが、サッチャーをごらんなさい。みんな自分でやっているじゃないですか。レーガンをごらんなさい。みんなやっている。現代文明は高度情報社会です。大衆文明の時代です。先手先手でやらないと政治は追いつかない。むかしのような永田町の政治をやっていたのでは間にあいっこない」
これを「中曽根サンのひとりよがりが随所にあるし、『大衆文明の時代』というのもよくわからない」と揶揄したうえで「最後の一句には石炭時代から脱しようとする中曽根サンの強い意志が、痛いように感じ取れるではないか」と、たっぷり皮肉味の香辛料がふりかけてありました。
なお、「大衆文明の時代」というわけ分からない文言と双璧をなすか、それ以上に分からない台詞も書きとどめられていたので記しておきます。
靖国神社参拝についての記者団からの質問に対する答えです。
「総理大臣としての中曽根でなく、総理大臣たる中曽根として参拝した」
う〜む、さすが、人生イロイロ、会社もイロイロとか、その他数々の迷言を吐いたコイズミ純一郎氏の先輩。
靖国奉じ隊ともいうべき稲田朋美議員は、尊敬する人として「西郷隆盛」と堂々とオフィシャル・サイトに明記しています。
靖国神社には“逆臣”西郷隆盛は祀られていないのに、いったいこの方は何を考えて、檄を飛ばし、百人斬り裁判とか『沖縄ノート』裁判とかを戦ってきたのか、まったくわけ分かりません。
この稲田氏と同じぐらい回路がショートしたような中曽根サンの言葉ですね。
6.中曽根サンはマスコミが作ったヒット商品である。
コイズミ純一郎、橋下徹、そのまんま東等々、後世マスコミが作り出したヒット商品のはしりというか、さきがけだったのですね。
死んだふり、新国家主義への暴走、えっ憲法改正もできるって? 世論眺め右翼的国家作り、危ない……等々、いろいろと警戒警報が発令された中曽根サンですが、それだからかえって、「じつはそれほどでもないんだけどね」という感じが生まれて、「まさか」という感じが強くなったそうです。
中には中曽根人気のヒミツはあのハゲにあり、と言った人(鴻上尚史)もあったのだとか。
で、「ハゲもあれだけからかわれると、みんなでかばってやりたいという気分になってくる」らしい。
う〜む、それならば、私も戦術変更しないといけないかしら?
政治家の“ヘア”と人気はどうも相関関係にあるらしい。それも世界各国共通の。
コイズミ純一郎氏のライオンヘアもありましたね。
ヘアもプロデュース次第で人気に大きく影響するのであれば、野党の方々も頑張って欲しい(ってどんなものでしょ?)
それにしても20年経って、このナカソネさんの毒が見事に日本という国の体中に回ってきたことはどうでしょう!
最後、
7.中曽根サンは“中流日本”の象徴である。

当時80年代半ば、「いつの時代にも欲求不満のカタマリである若者でさえ、総務庁の調べによると十人に八人が『今の生活に満足している』と答えている」とあります。アメリカ、イギリス、フランスでも若者の満足度は40%前後というのに対して際立つ満足度数値。
で、このナカソネさんという御仁、日の丸の小旗を沿道で振っている小さな子どもたちを見ると胸がジーンと熱くなって、「あの子たちをけっして戦場にやってはならない」と思うそうだ、とエピソードを披露しています。
知れば知るほど、このナカソネさんは演技派だと感じ入ります。
10人に9人は自分の生活が中流だと思った当時の日本国民から見ると、中曽根サンは、「自分たちの現状に見合った“中流の総理大臣”ということになるハズだ」と広告批評は断言。
今はどれくらいの人々が自らの生活を「中流」と考えているでしょうか。9割にはとても届かないのは確実でしょうが。
このナカソネに始まりコイズミがよく踏襲した演技派政治タレントぶりは、現在、東、橋下両知事に受け継がれたようです。
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