投稿日:2006-11-03 Fri
(時々、記事のカテゴリ分けに迷います。社会の問題にしても政治の反映だという思いがあるからです。今日の話しも一応社会のカテゴリに入れましたが、やはり政治が深く関わっている、そんな問題のひとつです)。11月1日の朝のNHKテレビで、多重債務者問題が取り上げられていました。偶然目にしたところで内容が気になってそのまま前半を見てみました。
昨年の自殺者数は、およそ3万2千人、8年連続で3万人台。業績不振から多重債務に悩む中小企業の経営者や消費者金融にお金を借りて返済に行き詰まったサラリーマンが、誰にも相談できず自殺へと追い込まれていってる、ということでした。
コメンテーターはNPO自殺対策支援センター ライフリンク代表清水康之さんと、金子勝さんおふたり。
この2人が異口同音に言われたのが、多重債務の問題は構造的な問題である、ということでした。
要旨のみを記すと以下のようになります。
高金利にもかかわらずに利用せざるを得ない人は弱い立場にある人で、いったん借りると一気に多重債務に陥るが、その根っこには構造問題がある。
世に景気回復がいわれていても、毎年3万人の自殺者が出ている。再チャレンジ云々といわれていても、ますます格差社会が広がるばかりで、この多重債務者問題は格差社会の象徴といえる。
貸出金利は相手となる企業によって異なる。つまり大企業、中小企業、零細企業、また中小でも優良企業によって異なる。
ギャンブルや買い物等による多重債務がクローズアップされているが、実際は、事業の失敗、収入減を原因にするものが圧倒的に多い。
なぜか?
苦しい人に低金利で借りられるものがないからだ。
3年以上黒字が続かないと、低金利での融資は受けられない。
また金融保証会社を利用したところで、金利とは別に、7〜8%の保証金を取られる。
アンケート調査によると、借金苦に悩む人の6割が自殺を考え、4、50代の働き盛りに自殺者が多い。
一般に自殺は他人事のように受けとめられているが、これは情報を知らされていないからだ。いつ、誰が多重債務に陥ってもおかしくはないほどの深刻な問題だ。
と、ここでも、一般の人への情報の広がりが決定的なくらい不足している現実があることを痛感します。「景気回復」の言葉は、これまでもメディアを通して幾度となく聞いてもきましたし、見てもきました。でも、この「景気回復」の言葉と矛盾するような、経済苦・多重債務を背負って自ら命を絶っていく人の多さには目をつぶっての景気回復宣言だったのでしょうか。
番組にも出てきたように、この問題に取り組んでいるのは、どうも民間の個人や団体のようです。
公的機関では裁判所で行われる特定調停もあり、かかる費用も少額ですが、そうした制度のあること自体があまり知られていません。
1930年前後の不況で疲弊した農村を象徴的に表すものとして、「娘をうる前に」の看板を立てた相談所風景が昭和史によく登場します。
昭和11年(1936年)1月に入営して2.26事件に参加した一中隊の兵士身上調書を見ると、出身家庭の生計状況の悪さ、高等小学校卒という学歴がほとんどであることに驚きます。
事件当時、近衛師団の少尉であった人は、「元来、近衛師団の歩兵連隊に入隊する壮丁は、各都道府県知事の推薦によって選ばれた人々であった……裕福な家庭に育った青年ばかりであると想像していたが、身上調書ができあがるにつれて、家庭の事情欄には、小作農、生活貧困が多く……当時の社会記録をひもとくまでもなく小作農の生活は悲惨そのものであった」と証言しています。
そして平成の不況の象徴は多重債務者問題。
ソーリではありませんが、後世の歴史家はこれをどう評価するでしょうか。
先日は私のブログへコメントありがとうございました。とむ丸さんの記事は、私には内容が難しくて、どうコメントしたものかと考えているうちに次のエントリーが更新されてしまい・・・の繰り返しなのです(^_^;)。
この記事も難しいですが、我が家も経済的には綱渡りのような生活なので他人事とは思えずコメントしたくなりました。多重債務に陥る前に他の制度を利用できないものでしょうか。自己破産するとか生活保護を受けるとか・・・。
ところで、年間3万人もの自殺者がいることを「知らなかった〜」と笑い飛ばした宗教者がいます。ボランティアを援助乞食と言う人がいますが、こういう宗教者こそ信者の献金に依存する献金乞食ではないかと思いました。どの宗教の何派とまでは言いませんが・・・。
この記事も難しいですが、我が家も経済的には綱渡りのような生活なので他人事とは思えずコメントしたくなりました。多重債務に陥る前に他の制度を利用できないものでしょうか。自己破産するとか生活保護を受けるとか・・・。
ところで、年間3万人もの自殺者がいることを「知らなかった〜」と笑い飛ばした宗教者がいます。ボランティアを援助乞食と言う人がいますが、こういう宗教者こそ信者の献金に依存する献金乞食ではないかと思いました。どの宗教の何派とまでは言いませんが・・・。
2006-11-03 金 23:25:16 |
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PFC
[編集]
こんばんわ。
私も多重債務や借金苦による自殺は重要な問題と考えています。
景気が好くなる程、自殺者が増加する奇妙な社会になりつつありますね。
恐ろしい社会が建設されようとしています!
Vo¥oV ・・・・
私も多重債務や借金苦による自殺は重要な問題と考えています。
景気が好くなる程、自殺者が増加する奇妙な社会になりつつありますね。
恐ろしい社会が建設されようとしています!
Vo¥oV ・・・・
今回のとむ丸さんの記事は問題を大きく捉えすぎて,核心がぼけているような気がしてなりません。
例えば,多重債務の問題で言うならば,「なぜ人はカネを借りたときに利子を払う必要があるのか」とか「なぜ借りたカネを帳消しにする,不良債権が裁判を経ないと個人に当てはまらないのか」という根本的な命題がすっとんでいるような気がしてならないのです。
一つ,反面教師として,サラ金の取り立て屋の側から見た本を紹介します。富久山与志雄+山口宏『債権取り立ての法律学』(2000, 洋泉社新書) この本に書いてあることをそのまま鵜呑みにすると,皆さんはサラ金の側の目で人を見るようになり,新自由主義を肯定するようになります(笑) つまり,この本に真っ向として対立する哲学を打ち立てなければ,皆さんは殺される側に回るだけなのです。ちょっと古本屋さんで探されてみて下さい。(^_^)/
例えば,多重債務の問題で言うならば,「なぜ人はカネを借りたときに利子を払う必要があるのか」とか「なぜ借りたカネを帳消しにする,不良債権が裁判を経ないと個人に当てはまらないのか」という根本的な命題がすっとんでいるような気がしてならないのです。
一つ,反面教師として,サラ金の取り立て屋の側から見た本を紹介します。富久山与志雄+山口宏『債権取り立ての法律学』(2000, 洋泉社新書) この本に書いてあることをそのまま鵜呑みにすると,皆さんはサラ金の側の目で人を見るようになり,新自由主義を肯定するようになります(笑) つまり,この本に真っ向として対立する哲学を打ち立てなければ,皆さんは殺される側に回るだけなのです。ちょっと古本屋さんで探されてみて下さい。(^_^)/
PFCさん、ITS下田 さん、kaetzchenさん、お返事遅くなりました。
11月に入ってすぐに旅に出て、昨日帰ってきたばかりです。帰宅してみれば猫のとむ丸のお陰で家の中はわやくちゃ。私の頭の中も少々わやくちゃの旅ボケモードです。
そろそろ頭も切り換えなくてはね。
入ってくるものより出ていくものの方が多いので借金をするわけですが、たとえば特定調停などで利息制限法に基づいて金利計算のやり直しをすると債務が大幅に減り、中にはすでに返還が終えている場合も出てくるようです。
こうした結果が出てくる元となる、いわゆる「グレーゾーン金利」がなぜ生じたのか、立法した人たちの意思が気になるところです。つまり、出資法と利息制限法という2つの法律を作ることで、知らないものや気づかないものが損をし、貸金業者は儲けを得やすくなる仕組みがなぜできてしまったのか、ということ。この仕組みが先日来の貸金業規制法をめぐる自民党の動きでよく見えてきました。
そういえば、ひところ問題になっていたPSE法の方はどうなったのでしょう。
kaetzchenさんには痛いところを突かれましたが、旅行前のそわそわ浮き浮き気分はいいわけにならないですね。まあ、いわれたこと、頭に刻み込んでおくと、そのうち私のアンテナのどこかにひっかかるでしょう。とりあえず今日はご勘弁を。
11月に入ってすぐに旅に出て、昨日帰ってきたばかりです。帰宅してみれば猫のとむ丸のお陰で家の中はわやくちゃ。私の頭の中も少々わやくちゃの旅ボケモードです。
そろそろ頭も切り換えなくてはね。
入ってくるものより出ていくものの方が多いので借金をするわけですが、たとえば特定調停などで利息制限法に基づいて金利計算のやり直しをすると債務が大幅に減り、中にはすでに返還が終えている場合も出てくるようです。
こうした結果が出てくる元となる、いわゆる「グレーゾーン金利」がなぜ生じたのか、立法した人たちの意思が気になるところです。つまり、出資法と利息制限法という2つの法律を作ることで、知らないものや気づかないものが損をし、貸金業者は儲けを得やすくなる仕組みがなぜできてしまったのか、ということ。この仕組みが先日来の貸金業規制法をめぐる自民党の動きでよく見えてきました。
そういえば、ひところ問題になっていたPSE法の方はどうなったのでしょう。
kaetzchenさんには痛いところを突かれましたが、旅行前のそわそわ浮き浮き気分はいいわけにならないですね。まあ、いわれたこと、頭に刻み込んでおくと、そのうち私のアンテナのどこかにひっかかるでしょう。とりあえず今日はご勘弁を。
kaetzchenさんの言われるように何処を突っ込もうか、言いたい事柄が多すぎる。
何故金利が付くか。?
資本主義社会のインフレーションと関係が有るでしょね。インフレが無ければ旧約聖書やコーランの記述どうり無利息でも良いのです。
私達は生まれたときから資本主義で生きてきたので必ずお金には金利が付く、物価や賃金は少しずつ上がると何となく信じてきました。
インフレが全ての人々の頭の中に刷り込まれています。
穏やかなインフレの時が、資本主義の社会が一番健全な時期なのです。
あの実験国家旧ソ連では日用雑貨にも日本の書籍のように、生産時に販売価格を製品に刻印していました。
社会主義の計画経済ではインフレは元々計画に入っていません。ですから計画外の事柄(インフレ)が起れば致命的になるのです。
今の日本では上がる筈の物価や賃金が70年ぶりのデフレで下がっています。
しかしみんなの頭の中身はインフレのままで金利が付くのは常識と思っている。
此れでは問題が起って当たり前です。金利が無ければ多重債務問題の殆んどは最初から起っていません。
何故金利が付くか。?
資本主義社会のインフレーションと関係が有るでしょね。インフレが無ければ旧約聖書やコーランの記述どうり無利息でも良いのです。
私達は生まれたときから資本主義で生きてきたので必ずお金には金利が付く、物価や賃金は少しずつ上がると何となく信じてきました。
インフレが全ての人々の頭の中に刷り込まれています。
穏やかなインフレの時が、資本主義の社会が一番健全な時期なのです。
あの実験国家旧ソ連では日用雑貨にも日本の書籍のように、生産時に販売価格を製品に刻印していました。
社会主義の計画経済ではインフレは元々計画に入っていません。ですから計画外の事柄(インフレ)が起れば致命的になるのです。
今の日本では上がる筈の物価や賃金が70年ぶりのデフレで下がっています。
しかしみんなの頭の中身はインフレのままで金利が付くのは常識と思っている。
此れでは問題が起って当たり前です。金利が無ければ多重債務問題の殆んどは最初から起っていません。
布引さん,付け足しをども。実際,デフレはまだ進行中なんですよね。ガソリン代が10月から11月にかけて下がったなんてヌカ喜びしてる連中もいますけど,これは要するに東南アジアのタンカーの運航を妨害する海賊とか台風がいなかったというだけの話(笑) 今もフィリピンの東で台風20号になりそうな熱帯低気圧が発生しましたから,またじきに油の値段が上がることでしょう(笑)
つまり,変動相場制そのものが,実はインフレの起こした徒花なんですよね。それで欧州では統一通貨ユーロを作った。まだ各国によってユーロの価値は違うけど,そのうち平等になってくるのは当然でしょう。
イスラーム諸国で金貸しをやってる銀行はほとんど無利子です。つまり信託銀行がほとんど。金融信託で利益を上げてるんですよ。
旧約聖書の申命記15章にこういう記述があります。ちょっと引用(新共同訳 旧304〜305ページ)。
----------------
七年目ごとに負債を免除しなさい。負債免除のしかたは次のとおりである。
だれでも隣人に貸した者は皆,負債を免除しなければならない。同胞である隣人から取り立ててはならない。主が負債の免除の布告をされたからである。外国人からは取り立ててもよいが,同胞である場合は負債を免除しなければならない。(中略)「七年目の負債免除の年が近づいた」と,よこしまな考えを持って,貧しい同胞を見捨て,物を断ることのないように注意しなさい。その同胞があなたを主に訴えるならば,あなたは罪に問われよう。
------------------
また,新約聖書のルカによる福音書7章では,イエスはユダヤ人以外へこの考え方を拡張して,以下のようなことを言っています。(新共同訳 新117ページ)
------------------
イエスはお話しになった。「ある金貸しから,二人の人が金を借りていた。一人は五百デナリオン,もう一人は五十デナリオンである。二人には返す金がなかったので,金貸しは両方の借金を帳消しにしてやった。二人のうち,どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」シモンは,「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。イエスは,「そのとおりだ」と言われた。
------------------
ところが,今回ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏は経済学者。貧しい女性を中心に無担保で融資するグラミン銀行を運営。返済率は99%。5人のグループで融資を受けこのうち2人が返済し始めたらほかの3人も借りられるシステム。要するに,イスラーム社会へのゆるやかな資本主義の導入と言えなくもない。詳しくは http://nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/2006/press.html をどうぞ。
# それでも「金貸しに金を返さないといけない」という悪魔の思想を押し付けてることには変わりないぞ(笑)
つまり,変動相場制そのものが,実はインフレの起こした徒花なんですよね。それで欧州では統一通貨ユーロを作った。まだ各国によってユーロの価値は違うけど,そのうち平等になってくるのは当然でしょう。
イスラーム諸国で金貸しをやってる銀行はほとんど無利子です。つまり信託銀行がほとんど。金融信託で利益を上げてるんですよ。
旧約聖書の申命記15章にこういう記述があります。ちょっと引用(新共同訳 旧304〜305ページ)。
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七年目ごとに負債を免除しなさい。負債免除のしかたは次のとおりである。
だれでも隣人に貸した者は皆,負債を免除しなければならない。同胞である隣人から取り立ててはならない。主が負債の免除の布告をされたからである。外国人からは取り立ててもよいが,同胞である場合は負債を免除しなければならない。(中略)「七年目の負債免除の年が近づいた」と,よこしまな考えを持って,貧しい同胞を見捨て,物を断ることのないように注意しなさい。その同胞があなたを主に訴えるならば,あなたは罪に問われよう。
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また,新約聖書のルカによる福音書7章では,イエスはユダヤ人以外へこの考え方を拡張して,以下のようなことを言っています。(新共同訳 新117ページ)
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イエスはお話しになった。「ある金貸しから,二人の人が金を借りていた。一人は五百デナリオン,もう一人は五十デナリオンである。二人には返す金がなかったので,金貸しは両方の借金を帳消しにしてやった。二人のうち,どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」シモンは,「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。イエスは,「そのとおりだ」と言われた。
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ところが,今回ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏は経済学者。貧しい女性を中心に無担保で融資するグラミン銀行を運営。返済率は99%。5人のグループで融資を受けこのうち2人が返済し始めたらほかの3人も借りられるシステム。要するに,イスラーム社会へのゆるやかな資本主義の導入と言えなくもない。詳しくは http://nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/2006/press.html をどうぞ。
# それでも「金貸しに金を返さないといけない」という悪魔の思想を押し付けてることには変わりないぞ(笑)
布引さん、kaetzchenさん、解説をありがとうございました。
要するに
>私達は生まれたときから資本主義で生きてきたので必ずお金には金利が付く、物価や賃金は少しずつ上がると何となく信じてきました。
インフレが全ての人々の頭の中に刷り込まれています。
ということなのですね。
勉強になりました。(^_^)
要するに
>私達は生まれたときから資本主義で生きてきたので必ずお金には金利が付く、物価や賃金は少しずつ上がると何となく信じてきました。
インフレが全ての人々の頭の中に刷り込まれています。
ということなのですね。
勉強になりました。(^_^)
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