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地方自治体の破綻は三位一体の改革で仕組まれたのでは?

総務省が自治体財政健全化法に基づいて北海道夕張市のほか同赤平市、長 野県王滝村の2市1村を「財政破綻」扱いとし、その他40市町村が「警告段階」であると発表したのは9月30日のことです。

「警告段階」ということは、自主的に再建を進める「早期健全化団体」となることを意味するようです。


 1日の毎日jpによると、破綻扱いとされたかつての炭鉱の町で、炭鉱資料を収集保存している吉田勲さん(66)は、

自治体に連結決算を押しつける前に、政府こそ、特別会計を連結にしてもっと透明にしろと言いたい。道路財源の使い方を見ると腹が立つ。廃れた地方の声に、政治家は耳を傾けてほしい

 と訴えたとか。

 ちなみに「自治体財政健全化法」とは、2007年6月に、したがってアベ政権時代に制定され、第三セクターや公営病院などの事業会計も含めてた「連結実質赤字比率」などの新しい3指標を算出して公表することを自治体に義務付けたものだとか。

 参院選前のドタバタしている時期に作られたこの法律がどんな働きをするのか、という問題は置いておき、気になっていた地方自治体の赤字問題をちょっと考えてみました。

 
 だいたい三位一体の改革とやらで地方自治体が手にする収入は半減したわけですから、コイズミ内閣の「聖域なき構造改革の目玉」として計画された段階で、今日の窮状は当然予想されていた、と考えて不思議はないと思います。

 とすると、自治体破綻、早期健全化団体に陥ること等は、政権が画策した地方いじめの結果だったのではないでしょうか。

 なぜ地方をいじめる必要があったのか、と考えれば、そりゃあ、あくなき中央集権化への欲だったのかもしれません。

 いじめられたものに甘いアメなり札束なりを見せれば言いなりになる、とか考えたのかもしれません。
 
 地方に押しつけたいものは、基地や原発以外にもいろいろあるのではないでしょうか。

 たとえば、赤字に陥った自治体が、公立病院を含め、運営するいろいろな施設の民営化を余儀なくさせることとか。

 なぜ、そんな風に思うことになったかというと、三位一体の改革の張本人、竹中平蔵氏はすでに政界になく、コイズミ純一郎は政界から逃げ出すようですが、コイズミJr.の進次郎クンが、米国でしっかりそのあたりを仕込まれてきたのではないか、と想像したのがきっかけ。

 保守派が自らの権力・金力を永続させるために試みてきたこと、また財政赤字を積み上げてきたことは、8月にとりあげたデモクラシー・ナウでのトーマス・フランクさんの話しがよく物語っていました。

 そこで急遽、彼の話の全文を訳しました。
 なお、ラジオで語ったものですからかなり訳しにくかったのですが、いちおうアップしておきます。おいおい、読みやすいものに手直ししていきます。なにかの参考になれば幸いですが、私自身の備忘録としても書いておきます。

 かなり長文になりますので、その前に ↓ クリックをお願いいたします。m(_ _)m


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  ***ここから、トーマス・フランクさんがゲストのデモクラシー・ナウの記事***

コラムニストで作家のトーマス・フランクが、新著The Wrecking Crew(『解体業者たち』)について話します。フランクは、「私たちが目にしてきたとてつもない失政は偶然の出来事でもなければ、少数の特定な悪人の仕業でもない。これは特異な統治哲学の勝利の結果であり、リベラルな状態を異常であると理解し、市場こそが人間社会の理想的な中心だとみなす運動の勝利の結果である。この運動は産業界にはやさしいが、それは政治献金のせいだけでなく、政治信念のゆえでもある」と書いています。
 

ゲストのトーマス・フランクは、Whats the matter with Kansas? の著者で、ウォールストリート・ジャーナルの常連コラムニストであり、またハーパー誌の補助編集員です。最新著書はThe Wrecking Crew(『解体業者たち』)副題は『保守派の支配とは』です。

 
SHARIF ABDEL KOUDDOUS:先週、アラスカ選出の共和党上院議員テッド・スティーブンズが石油会社VECO・コーポレーションから贈与を受けた等、7件の罪で起訴されました。
ステーブンズは15年の刑事責任に問われることになった初めての現職上院議員です。


(*参照;

米共和党の長老で知日派のテッド・スティーブンズ上院議員(84)=アラスカ州=が29日、石油会社から25万ドル(約2700万円)相当の贈与を受けながら、議会に申告しなかったとして、虚偽の資産報告の罪でワシントンの連邦大陪審に起訴された。米司法省が発表した。

  スティーブンズ議員は日米交流に熱心で、ダニエル・イノウエ上院議員(民主)と並ぶ議会知日派として知られる。6月にワシントンで開催された衆参両院超党 派議員と米上院議員による「第1回日米議員会議」の実現にも尽力。日米のパイプ役が失われると懸念する声も出ている。(2008/07/30-12: 55 時事ドットコム)) 


 けれどスティーブンズの起訴は、近年の共和党を悩ます、まさに最新の贈収賄スキャンダルです。著名な共和党員が何名か、 贈収賄と虚偽罪の有罪判決を受けて、現在服役中です。その中には元カリフォルニア選出下院議員デューク・カニンガム、著名なロビイストであるジャック・ア ブラモフ、共和党の資金調達者で防衛関連請負業者のブレント・ウィルクスが含まれます。元下院議員のボブ・ネイ(オハイオ州選出)は最近釈放されて社会復 帰訓練所で暮らしています。
 

(*デューク・カニンガムについてはこちらを参照)

 そうこうしているうちにも、共和党関連の会社が、ハリバートン、KBR(ケロッグ・ブラウン&ルート社)、そしてブラックウォーターをはじめとする何社かが、戦争の不当利益行為について精査を受けることになっています。
 

エイミー・グッドマン:民主党は、これは共和党の腐敗を許す土壌の表れそのものだ、と断言するわけですが、作家で社会評論家のトーマス・フランクはワシントンでの出来事について異なる見解を持っています。彼の新しい 本は『解体作業者たち』の名で呼ばれています。その中でフランクは、「私たちが眼にしてきたとてつもない失政は偶然の出来事でもなければ、少数の特定な悪 人の仕業でもない。それは特有の統治哲学の勝利の結果であり、自由主義的状態を異常であると理解し、市場こそが人間社会の理想的な中心だとみなす運動の勝 利の結果である。この運動は産業界にはやさしいが、それは政治献金のせいだけでなく、政治信念のゆえでもある」と書いています。
 

 トーマス・フランクはベストセラー作家でウォール・ストリート・ジャーナルのコラムニストです。彼の前作にはWhat's the Matter with Kansas?(『カンザスはどうなっているか?』)やOne Market Under God(『神の下での単一市場』)があります。最近ではThe Wrecking Crew: How Conservatives Rule. (『解体業者たち:保守派の支配とは』)です。トーマス・フランクをこのファイヤーハウス・スタジオにお迎えします。

(*かっては消防署だった 老朽化したビルの屋根裏部屋を改造した、うら寂しい感じのするスタジオらしい)

 
トーマス・フランク.:やあ、今日はどう?

エイミー・グッドマン:ごいっしょできてうれしいわ。保守派って、共和党と同様に民主党にもいたりするの?

トーマス・フランク:ああ、もちろんだよ。僕たちの歴史のほとんどで、このとても強力な保守派が民主党にいて、 たとえばルーズベルト政権が多くのことをしないようにじゃまをしたものだ。でも、ああそうそう、この頃では、二つの政党とも金の力がものいうんだが、少な くとも民主党には、まあ、自分たちの唱える美辞麗句や、ほら一般大衆の党であるとかなんとかという自分たちの言い分もあるしね。

 それに、そんな世界とは無関係の多くの善良な民主党員もいるのだから、僕の悪口もこのくらいにしておこう。             

 実際に、僕がこの本の中で話している問題を理解してるにはしてる民主党員も少しはいるんだ。
 

SHARIF ABDEL KOUDDOUS:保守主義の本質的な面は、運動であることに加え、同時に産業である、とい言われてますね。どういうことですか?

 
トー マス・フランク:ええ、引っ越してから、数年前にワシントンに引っ越ししたんですが、ちょっと思いついて、ほら、これが、このスキャンダルの長いリスト が、どうなるのか注目していた。一番新しいスキャンダルの二つ三つにふれられましたが、つまりその、ここ数年間だけで実に何百というスキャンダルがあっ て、次から次へとね、新聞の第1面に載ることもあれば、紙面記事の奥に埋もれていることもあるわけです。それにあなたたちは、つまるところ、連中があまり に多くの連邦政府の官僚たちを後退させてもはや職務を果たさなくなるようなやり口とか、連邦政府の役所を運営するのに導入した無能な人たちとか、ほら、ワ シントンの一大産業としてのロビー活動の勝利のようなものとかもをつけ加えて、
それで、同様な現象がいろいろあるんですが、いったい何ごとかといえば、統治そのものに市場原理を適用しているだけだ、とみなさんは分かり始めるわけです。

 
SHARIF ABDEL KOUDDOUS:あなたの本のタイトルが『解体業者たち』ですね。
 
トーマス・フランク.:ええ。
 
SHARIF ABDEL KOUDDOUS:行政システムをそれこそどのように攻撃するのですか? あなたが書かれた「賃金格差」のことですが、どういうことでしょう?

トーマス・フランク:それがおもしろいんだ。保守派は、実に多年の間行政に不満を持ってきた。これは彼らのアイデンティティの一部なんだ。遡ろう。

1928年に発表された記事を見つけることができたけれど、米国商工会議所会頭が書いたか、おそらく、イ ンタビューだろう。ちょうどクーリッジ政権の1928年のように、ね、今こういった人たちがワシントンで大きな影響力をもっていて、時代が下ってもワシン トンでは保守の最強チームさ。そして記事のタイトルは、商工会議所会頭の記事の中で一番有名な引用句でもあるけれど、「最良の公僕は、最悪の公僕だ」とい う会頭のことばだ。その言葉の意味するところは、ほら、行政に優秀なものたちはいらない、ということなんだ。行政に有能な人々はいらない、なぜって、行政 に有能な人がいれば行政が機能するだろうし、効果的なものになるだろうから。それで行政が効果的であれば、人々は自分たちの問題の解決も行政に期待し始め るだろうし、その後がどうなるか誰か知ってるか? ってね。 ただ衰退があるのみだ、という見方だ。それにおかしなことに―保守主義の歴史を調査し始める と、いつだってこう言われてるんだ、行政に賢者はいらない、とね。
 

  そして連中の言は官僚制にも、行政機関にも及んで――保守派の運動にはそれ用に特別な言い回しがある。恒久政権と呼ぶんだ。いいかい? ほら、こうした官 僚たちには、自分たちの政策、それもリベラル的な政策があるということなんだ。で、こういった人たちがあてにされることはありえないから、何らかの方法で 対処せざるをえない。そんなわけで、このことはいつでもその種の―大きな問題の、ひとつだ。我々は行政機関をどうするつもりなのか? どうやって役人を やっつけてやろうか、だろ? それに連中は、いつも新たな手を考え出す。ほら、レーガンがやったのは―うーん、連中は、それこそ省庁中でよく首切りをしたもんだ。連中はそのことを人員削減と呼んだけど。

 い ちばん興味が引かれるは、やっぱり、ブッシュ政権がしてきたことで、まあ、連中と関連の強いイニシアティブだったり、思い出させられることになるもの―ほ ら、つけ加えると、たとえば、イラク戦争だったり、ね、あの手の―思い出させられることになるもの以外、連中の言葉でいえば、統治のイノベーションだった り、で、あらゆるものを民間部門に引き渡している、だろ? 外部委託だ。これらの仕事を専門職公務員から取り上げさせて、ワシントン環状道路の周りにオ フィスを構えている連邦政府の大手請負業者に引き渡させるんだ。

 (*「環状道路族」という語が米国にはあり、政府機関で働いていた経験などを買われ公共事業獲得の戦力として業者に雇われたもののことをいう)。

エ イミー・グッドマン:トーマス・フランク、ハーパー誌のあなたの記事が始まるけれど、『解体業者たち:右翼詐欺師たちの一団は、どうやってワシントンを破 壊して大もうけをしたか』の抜粋で、2年前に遡っているわ。ジャック・アブラモフにまで。でも彼は今塀の中よ。今日の問題は何なの? なぜこれが今と関連 するの?


トーマス・フランク:ああ、彼は―そうだね。これは、世間の人々が今ワシントンで、どれほどそのことを鼻であしらっているか、みたいに思えるんだ。「おい、やっこさんは塀の中だ。なっ、問題は終わったのさ。解決したんだ」みたいだろ?
 

  ジャック・アブラモフ はいい例さ―さっき、保守派の運動について訊かれて、僕はちょっとその質問にずばりとは答えなかったけれど、ジャック・アブラモフ は、まあ、産業保守主義や誰だってアメリカ政府に関われるという考えのいい例だ―保守主義は政治運動なんてものじゃない。イデオロギーなんてものじゃな い。それは同時に世の中で出世する手だ。金をたくさん稼ぐ方法だ。ジャック・アブラモフfは、まあ、そのいい見本だ。

この男の経歴は、80年代初めに―ちなみに、今では信じがたいかもしれないけれど、僕だって学生共和党員College Republicanだったが―共和党の学生団体College Republicansの委員長になったと きに始まる。まあ、いずれにせよ、彼は学生共和党の舵を右派へと劇的に切り換えた人物だ。その頃、一連の組織が右派へ舵を切るようなことがあったんだ。彼 こそ、学生共和党を右派へと転換した人物だ。そうして彼はすぐに始めたんだ―アブラモフが引き継ぐ前も、共和党に支援されてきていたけど。そのー、共和党 は学生共和党の支援に毎年お金をやってきたのさ―学生たちがすることが何であれね。

*カール・ローブも1971年6月にユタ大学を中退すると、共和党全国学生委員会(College Republican National Committee)の重要な立場である執行部局長に就任。ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュと出会うのは1973年のことである。

  さらにアブラモフは、ダイレクト・メールという手を使って自分の資金調達を始めたが―このことを覚えているかどうか知らないけれど、70年代から80年代 初めにさかのぼって―郵送のくだらない政治的なダイレクトメールで、いつでもなにかのことで金切り声を上げていた―ええっと、パナマ運河を見捨てるつもり だとか、うーん、リベラル達はなかなか見事なやり方で我々を裏切るつもりだ、それで我々は―我々には資金が必要だ、でなければ、とかなんとか……。まあ、 そんなことを試しにやってみたのさ。
 

 次に彼はとてもおもしろいことをした、といっても彼とお仲間たちだが。このことは、80年代半ばから私が見つけたこのレポートによっているけど。連中は、いわばキャンパスでの戦い遂行に別のグループを立ち上げ、資金提供に応えて活動を開始した。キャンパスでの、左派に対する雇われ戦士だ。さまざまな大企業からの献金を手に入れて、キャンパスで左派たたきをした。保守になることで稼いだ金はたくさんあったし。

 
SHARIF ABDEL KOUDDOUS:それから彼は、the United Students of America Foundation(「全米学生基金」とでも訳しておきます。略称は「USA基金」)を設立し続けた。
 

T.F.:そう、そのとおりだ。


SHARIF ABDEL KOUDDOUS:ネーダーの公共利益調査グループPublic Interest Research Groupを引き受けたんだ。 USA Foundationに資金提供する企業にはどんなものがあったんだ?
 

トーマス・フランク:申し訳ない。知らないんだ。

SHARIF ABDEL KOUDDOUS:じゃあ、ええ、ネーダーのグループとはどんな戦いをしていたんだい?

トーマス・フランク:うーん、このレポートによると、けんかに興味があるという理由で、ほら、キャンパス・バトルに関わりになったのは瓶詰め業者み たいで、たとえば、炭酸飲料の瓶詰め会社で、PIRG公共利益調査グループがいろいろな州で空き瓶回収法案を通過させようとずっと煽っていたからだ。それ でキャンパスでPIRG公共利益調査グループを攻撃してけんかすれば、空き瓶回収法案の通過を阻止できるだろう、そうすれば炭酸飲料製造業者は金を使わず にすむ、というわけで、連中はこの提案をしたものだ。それが金をせがむやり方さ。
 

エイミー・グッドマン:ハーパー誌の記事の中で、ジャーナリストのアラン・ネアンを引用してるわね、「このグループは、飲料会社と石油会社2社、そして電気会社からまんまと献金をせしめた、って(PIRGは当時監視グループを立ち上げようと動いていたから)。
 

トーマス・フランク:そうなんだ。


エイミー・グッドマン:「アムウェイ、クアーズ、サンフランシスコの家主の集まりとか……」
 

トーマス・フランク:さあ、これが、忘れられた80年代のキャンパス・バトルといったもののすべてだ。僕は思い出すことさえない―ええっと、僕が知ってるのはCitizens Utility Boardsのことだ。あとの争いの問題が何だったのか、実際に知らないんだ。連中がPIRGとの争いにどれほど成功したか知らないし、どんなふうにしてうまく金もうけできたか分からないけど、このモデルは決定的に重要な意味を持つものだ。現在ワシントンには、今なおこの手の―この仕事で生計を立てているのがいるんだ。

 *Citizens Utility Boards:983 年設立。電気、ガス、電話に関し、家庭用消費者の利益を代表。苦情申出の支援、消費者教育に関する書籍の出版)

エイミー・グッドマン:すぐに、このモデルについて話しましょう。でも休憩しなけりゃ。トーマス・フランクがゲストです。彼は『カンザスはどうなっているか?』の著者で、ええ、最新の著書が刊行されたばかりで、『解体業者たち―保守派の統治』です。すぐに戻ります。

(休憩)

エイミー・グッドマン:ゲストは作家のトーマス・フランクです。著書は『解体業者たち―保守派の統治』です。Sharifは?

SHARIF ABDEL KOUDDOUS: それじゃあ、、アブラモフやグローバー・ノーキストたちについて話して、それから―どんなふうにして―この本には、アンゴラや南アフリカのような所、ゲリ ラのリーダー、ジョナス・サビンビ、それに自由の戦士という発想に連中が関わるようになった経緯について、興味がそそられる歴史が書いてあるから、そのこ とを話そう。

トーマス・フランク:遡って、1980 年代半ばの早い時期について話そう、覚えてるかな、当時、う~ん、右翼は、かなり極右だけど、米国では実際にその影響力をうぬぼれてふんぞり返っていて、 自分たちのことを非常に優れたものと考えていた。そしてこうした人たちが持ったご立派な、最重要のアイデアとでもいうものの一つは、60年代の逆を行こ う、というものだった。連中は、60年代にやられた多くのことをするつもりだったが、ただ方向性が逆だったんだ。そして、その中のひとりが―ええっと、こ れが―アブラモフで、とりわけアブラモフがそうだったんだが、1960年代の異議申し立てをするもの達のテクニックを採用して右派のために使ったわけだ。


  連中が採用しようと決めた好奇心をそそる一つは、ゲリラ戦術だ、ね? 最終的にはレーガン・ドクトリンと呼ばれるものの形をとって海外の様々な右翼のゲリ ラ的運動を米国が支援したけれど、最も有名で最も成功したと思うのがアフガニスタンのムジャヒディンで、ソ連と戦ったし、またニカラグアのコントラも、さ らに―ちょっと一つ一つあげると―アンゴラのジョナス・サビンビ、つぎにモザンビークのこの一団だ。何のことかって? RENAMOモザンビーク民族抵抗運動じゃないか?

エイミー・グッドマン:うん、うん。


トー マス・フランク:そんなところだ。でも、まあ、右派にはあったもので―連中には、こうした男たちについて、つまり彼らがどんなに素晴らしいか書いたファン 雑誌があったのさ。こうした極右のものたちのあちこちで築き上げられた一種のカルトが実際にあったんだ。連中がそれに使った言葉が「自由の戦士たち」だ。 連中は自由の戦士たちというわけだ。さらに連中は―ほら、雑誌が発行されるけど、連中はポスターとかこの手のものはみな持っていた。アブラモフが特に気に 入ったのがサビンビだ。彼はやったんだ―彼とお仲間たち、幸いにも忘れられたグローバーと他の2、3の友人たちだけど―

エイミー・グッドマン:グローバー・ノーキストね。

 

(*ジンバブエのムガベ大統領も、当初は「自由の戦士」と呼ばれていた)。


 トー マス・フランク: ああ、グローバー・ノーキストたちは今ではいよいよ忘れられてしまったけれど、一時は計画してた―連中は、右翼ゲリラ運動・自由の戦士のサミットを開くつ もりで、それもアンゴラのソビエト従属州から武力で解放した地域で開くつもりだった、そうだね? これを―連中はこれをサビンビの本拠地でやるつもりで、 みんなそこへ行って、連中はみんな、それにいろんなジャーナリストたちも、本当に遠く離れた場所にまで行かせて、アンゴラの草原でサミットを開いたが、 まったくもって無駄だった、大手メディアは別にしてね―ごめん、エイミー。

 

エイミー・グッドマン:ええっと、私はただ、あなたのためにアリスター・スパークスから抜粋したいだけよ。ジャック・アブラモフのことや、アパルトヘイト下の南アフリカとのつながりがあるとあなたが提起した問題についてしゃべったので、言われるように、80年代にアブラモフは、クレイグ・ウィリアムソンという名の南アフリカ人が国 際自由基金IFFを設立するのに手を貸したわ。IFFは独立系シンクタンクと宣伝されたけれど、実際は制裁措置と戦って、ネルソン・マンデラの African National Congressアフリカ民族会議を弱体化させるために設立された、巧妙に仕立て上げられた南アフリカの軍のインテリジェンス作戦の一部だったわ。アブラ モフがワシントンのIFFの代表の一方で、南アフリカではクレイグ・ウィリアムソンが一部運営した。2006年に私は伝説的な南アフリカのジャーナリス ト、the Rand Daily Mailを運営し、スティーブ・ビコの殺人を暴いた人アリスター・スパークスに、クレイグ・ウィリアムソンについて話してくれるよう頼んだの。

 

ア リスター・スパークス:ウィリアムソンは、憎むべきインテリジェンス・スパイの1人だ。インテリジェンス? というと、その言葉どおりさ。物事への取りか かり方はかなり利口だ。まず、学生組織に潜入する。海外に行く。一時は、ジュネーブを根拠地にして行動を起こし、その分野の国際的な学生組織で働いて、同 僚の多くを密告した。密告された方は知らない。いいやつだ、と思っていたんだ。それに、ねっ、一部の学生運動はアパルトヘイトに反対していたが、そこに も、とてもうまく入り込んだ。

 

 でもそれから、後になると、彼の活動ははますます怖ろしいものになった。さまざまな人たち相手に、手紙爆弾を計画したり送ったりするという手段をとった。彼には、白人反対派の優れた人物の1人、ルース・ファースト殺害の責任があるが、彼女はジョー・スロボと結婚していた2人ともコミュニストだったから、それでやつらはフェア・ゲームと見なしたと思う。彼女はマプト大学の研究室で爆発によって殺された。

 

 彼はまた、マリウス・スクーンという名の白人系アフリカーナの反体制派の家族の殺害にも関わっていて、手紙爆弾でスクーンの妻と娘は殺され、2才の男の子は負傷して発見されるまでの2日間、攻撃されたこの家で苦しむままに放置された。それがクレイグ・ウィリアムソンというヤツだ。

 

エイミー・グッドマン:これが伝説的ジャーナリスト、アリスター・スパークスよ。私たちは2年前にドーハで話しをしたの。トーマス・フランク、話しを戻して、彼の話をあなたが今日話していることにむすびつけて。

 

トー マス・フランク:ああ、ことを始めるのには実に楽観的なやり方だね。う~ん、ひと言いっておくと、その、ジャック・アブラモフのことを調べていても、結局 は南アフリカ、アパルトヘイトの南アフリカのことだけど、調べるのを止めてしまうんで、これは良くない―調査のテーマとして良くない。調査で得る情報とし てはいいものじゃないんだよ。それに、もちろん、僕は80年代当時は学生で、抗議活動を覚えていて、デモ行進だってしたしスタッフまでやった。けれどアパ ルトヘイト体制が結局どんなものなのか、一度たりとも調べはしなかったんだ。件のテーマを再度考えたりとアパルトヘイト体制の正体が分かったりするのが、 ほんとうに、ものすごくいやだったんだ。まあ、ここでちょっとそれを味わったけど。

 

  米国の右派は南アフリカの体制を実に好んで、それは醜くて暗い秘密のようなもののひとつに数えられる。連中はそのことをもうしゃべりたがらない。けれど、 彼らが南アフリカの体制を窮地から救うためなら、ほらっ、制裁措置を解除させるためならどんなことでもやりかねなかったほどだった―でも、今ではこのこと で、連中が人種差別主義者だとか、アパルトヘイトを支持しているとかとはいえない。誰もアパルトヘイトを支持しなかったしね、 南アフリカの宣伝機関なら、「だめ、絶対だめだ。アパルトヘイトはすたれつつある。終わったんだ」というだろう。

 

エイミー・グッドマン:ディック・チェイニー副大統領はどうなの、この仲間?

 

トーマス・フランク:チェイニー―おやおや。僕にはお望みのようなチェイニー関連の情報は持ってないと思う。たぶん君は僕に言おうとしているものを持ってるんだ。

 

エイミー・グッドマン:いいわ、現代のこととジャック・アブラモフのことについて、もっと話しましょう、いま塀の中の……。

 

トーマス・フランク:ああ。

 

エイミー・グッドマン:あなたが口に出した恒久政権のことだけど。

 

トーマス・フランク:ああ、わかった。ええっと、これはかなりな方便だ。恒久の考えをは―カール・ローブがとてもうまくいってたのはたったの2年前で、ほらっ、しじゅう、彼とそのお仲間は恒久的に過半数を占め、共和党員は永遠に多数派でいるだろうと豪語していたもので、米国の政治において、このパラダイム転換が起こるはずだった。で、結局、そんな風にはならなかった。

 

 でも、僕は恒久政権についての注釈のようなものも、いかにして恒久政権を達成するつもりなのかもたくさん読んで、僕が感じたのは、連中は、今から未来永劫まで、選挙で議席を勝ちとることで恒久政権を達成するつもりでいることじゃはない、ということだ。明 らかにそうする気はない―連中は、もう議会にはいないしね―でも国を再編にもっていくだろうし、具体的なものに作り上げるかもしれないよね? 連中のとる 方法で、国家、つまりアメリカ政府は完全に改造されてしまったが、連中はそのことを未来永劫に続くものにしようとしいて、原状回復が可能だが、リベラルが 乗り込んだところで、我々の仲間の1人が当選したところで、できることは何もない、thatこれは国家を建設する方法で、ひどすぎる。

 

  さらに連中は非常にありとあらゆる非常に興味深いものを手に入れた―人はこいつらにそれを手渡したわけで、連中は巧妙だ。政権を恒久的にするための あり とあらゆる仕組みを発展させた。その一つが先にのべたもの。つまり連邦政府の仕事の大規模な外注と民営化だ。さあて、どうやって元に戻そうか? ね?  もっとも優秀なものがやり終えてしまった―前で回転ドアと君が呼んだけど、行政で働く人々が民間部門に出て行き、往々にして昔の同僚に働きかけるワシント ンの公共機関のようなもの、つまり単に賃金が大幅に増えるという理由だけで民間部門に行って以前に連邦政府でしていたのと同じ仕事をするなんてよくあることだ。さて、問題は、当時官僚機構から大規模な頭脳流出が起こったこと。優秀なものたちはもはや連邦政府では働きたがらない、というのも賃金が低すぎるからだ。慈善事業並みだからね。

 

 でもいちばん狡猾なのは、恒久政権のための最も狡猾な仕組みは、右派がやった赤字公債発行からくる赤字支出だ。リベラルは何十年間も、赤字国債をとても効果的に使ってきた。もしケインズ主義者なら、国の不況脱出に、あるいは低所得者住宅の建設に、つまり、国にさせたいものなら何にでも利用する道具の一つだ。しかし保守主義者は、80年代初めに権力を握ってこの道具を赤字国債という古くて強力な道具を手にすると、呆れたことに、赤字垂れ流しで、第2次大戦を除いて、最大の赤字を積み上げたのさ。

 

  そのことが次期政権に残されて、それがたまたまビル・クリントンで、彼にはエベレストのように高く積み上げられた膨大な債務の山をクリントンに残してどう にかするより仕方なかったわけだ。このことを覚えているかどうか知らないけれど、われわれが今日知っているビル・クリントンになる前には、彼は―われわれ が今日彼のことで知っているのは、1992年に遡ってちょっとしたポピュリストとして動いている姿だ。われわれは国民健康保険を手に入れるつもりだったの を思い出して。彼は大きな公共ワーク・プログラムを実施するつもりだった。ほんとうに、するつもりだったんだ。92年、彼の宣誓就任前、アドバイザーたち がそれに反対した有名なはなしがあるだろ。アドバイザーたちは、申しわけありませんが、何もできそうにありません。それというのも赤字が巨額すぎて、大統 領として唯一できそうなのは、あなたに許される、構造的に可能な唯一の経済政策は、赤字削減です、と言ったわけだ。我々がこのことを知っているのも、それ からクリントンは、有名な長演説を始めたからだ。怒りが爆発したね。まあ、いずれにしてもブッシュを見ろよ、同じことをやっただろ? それで、オバマが当 選したところで、進歩的な社会政策をとる余地はない。



SHARIF ABDEL KOUDDOUS:ところで、あ とおよそ30秒残るだけですが、2004年のあなたが書かれた『カンザスはどうなっているか?』で、どれだけ多くの人が自分たちの経済的利益に反する投票 をしたか調査しました。08年の今年は、これをどう思いますか?


トーマス・フランク: あまり思わないね。君は覚えているけど、『カンザスはどうなっているか?』の考えは、文化戦争は階級戦争の代理の1種だ、ということ。思い起こして、敵対階級は、この国を所有する人々ではなくてリベラルなんだ。インテリなんだよ―ええっ、われわれみたいなね。僕は眼鏡を掛けているけど、まあ、そんなあたりの。僕たちのクリスマスとか十戒とか、ありとあらゆる無意味なものに対する戦争も。

 

  ほんとうにおかしいのは、こうした文化戦争の論争の力が―あるいはその中のいくらかが―この4年間で実際に消えてしまったことだ。そのことは―『カンザス はどうなっているか』の中で僕が言った残りの一つは経済問題が勝利したことだが―現実の物質的問題がそれらの文化問題にまさるためで、もし候補者がたちが ―ほら、もし民主党の候補者たちが、いいかえればリベラルな候補者たちがそっちを強調することを選べば、そうするよ。ね、一般の人々は、それこそ今、ブッ シュ政権のことをとても怒っているから、オバマがそこを抜け出してそのことを利用するのを望むばかりだ。

 

エイミー・グッドマン:ご一緒していただいてありがとう、トーマス・フランク。彼の新しい本は『解体業者たち―保守派の支配とは』です。


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国会・・自民党「野党議員への資料提供」に「検閲システム」指示!

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08年10月3日 金曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次

08年10月3日 金曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次 1・新聞の切り抜き・1{/arrow_r/}(ここからお入り下さい) 2・新聞の切り抜き・2{/arrow_r/}(ここからお入り下さい) 下のURLは私の所属している護憲+グループのブログで、それぞれ特徴のあるブログです。 老人

人生色々、保険料改ざんも色々 by コイズミ?

意図的な社会保険料改ざん!! こんな記事があった。 サラリーマンは細かく給与明細を見ないかもしれない。しかし、ボクら零細企業の社長は細かいことを見ないと潰れてしまう。 例えば、社会保険料だ。 この記事のように改ざんすると、社会保険料を労使折半で支払ってい

泡瀬干潟  9/26

泡瀬干潟を守るための署名を888筆(インターネット)、紙で2448筆、合計3,336筆いただきました。改めて、ご協力ありがとうございました!なお、引き続き12月末までこの署名活動は継続することにいたしましたので、またご協力お願いします!!!また10月末に韓国で開催さ

1日の代表質問の雑感~自民・細田にあ然、民主・小沢はまあまあ。全体として、ウルサ過ぎ。

 前記事の文末に、オチ(?)を追記しました。 (・・) 最新の記事一覧・・・9月分はコチラ 8月分は、コチラ  *のついた報道記事は、記事の下のMore部分にあります。  昨日1日には、衆院で代表質問が行なわれて、民主党からは小沢代表、 鳩山幹事長が、...

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