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田母神氏、統合幕僚学校長時代、専守防衛に反する文を書きながら処分されなかったこと

*追記があります。

(タイトルを「おじゃま虫大作戦……」から替えました)。

昨日に引き続き、13日の参議院外交防衛委員会での質疑の模様を、民主党藤田幸久氏の質疑とそれへの浜田防衛大臣の答弁を記しておきます。

 昨日NHKの中継で見たものですが、国会TVの映像では質問する藤田氏の後ろに、自衛隊出身で、これまた物議を醸した発言の主でもある佐藤正久氏の姿が見えてます。

 で、浜田大臣の答弁は、論理も文法も無理したようなわけ分からない答弁ですから、ビデオを聴きながら文字に起こすのもとてもやりにくいのです。

 大臣がこんな答弁しかできないというのも、困ったものです。

*追記

 土曜の朝のNHK、1週間分のニュースのひとつにあらわれた自民党議員と浜田防衛大臣のやりとりのバカバカしさに、ほんとうにこの国の政府と与党はどうなっているのか、思わず私も憂国の志士気分になってしまいました。

 自衛隊の懲戒審議には時間がかかるから、その間に空将としての給料を払い続けることの方が国民の理解が得られない、と自民党議員が言ったわけですが、それに対して浜田防衛相は、「その通りでございます」と答弁したのです。

 空将の給料がどの程度のものかまったく知りませんが、幹部自衛官の1、2か月分の給料を惜しむあまりに、私たちの国の将来を危うくさせかねない今回の定年退職という処分結果を選択したいい訳の稚拙な物言いには、大臣・国会議員の“痴性”ここに極まれり、とためいきです。

 なお、懲戒審議をどれくらいのスピードで進めてどの段階で結審するかの権限は防衛相にあること、平均で54日間の審議であることが藤田議員の調べで分かっています。

 では、以下が質疑・答弁です。

(とくに専守防衛を逸脱した田母神氏の過去の発言をめぐる浜田防衛相のメチャクチャな答弁にご注意下さい。議長が途中防衛相に、きちんと質問されたことに答えてください、と注意しています)。

   *** ここから、13日の参議院外交防衛委員会の続き***

藤田幸久: 田母神参考人が出席した委員会の冒頭に、北澤委員長は次のように述べた。

 昭和の時代に文民統制が機能しなかった結果3百数十万人の尊い命が失われて、また国家が存亡の縁に立たされたことは忘れてはならない過去の過ちであります。

 国家が存亡の縁に立った最初の一歩は政府の方針に従わない軍人の出現と、その軍人を統制できなかった政府議会の弱体化でありました。こうした歴史をふりかえりつつ、今日の成熟した民主主義の国のもとにおいて、国民の負託を受けた国会がその指名を自覚し、もって後世の歴史に耐えうる質疑をお願いする次第であります。

 したがって今回の文民統制の問題は立法府と行政府の問題であり、その国の安全保障を誰が決め、国民の意思をどう反映するかという、そういう重要な問題であるという認識の下でこの文民統制問題が扱われるということをあらためて総理に申し上げて質問させていただきたいと思う。

 田母神前航空幕僚長だが、いろんな発言を最近もしている。

 そういった発言について、総理はどう考えるか?

 たとえば、一昨日、委員会の後、田母神氏は「村山談話は言論統制の道具である」と言っている。


アソウ: たびたび村山談話が出された後も出ていると思うが、現役の幕僚長の立場にありながらの発言としてはきわめて不適切、ということになるのだと思う。辞められた後の話しだとなると、これは個人、私人としての発言であるから、言論の自由の統制だとか、また話しが飛躍するので、うかつなことは言えないと思うが、少なくとも現役の幕僚長としてが問題なのだと思う。

 私はそのように理解をしている。


藤田: この田母神氏は、いろんなところでいろんな論文を書いてきている。

 航空自衛隊のOBの方々を対象にした『朋友』という機関誌がある。平成16年7月にこんなことを言っている。

「わが国は専守防衛を旨とする国防の体制を維持しているが、防御のみを考えていては効果的な防御態勢はできないのではないか。

 攻撃を考えないと、いつも攻撃をする側に一歩遅れてしまうのだ。準備が後手になる。自衛隊の中にも相手国への攻撃について徹底的に考える人たちが必要であると思う」

 
 専守防衛を逸脱したことをすでに4年前に言っている。
 
 同じ号に、

「部内への投稿に停まることなく外に撃って出ることが大事である。『正論』『Voice』『This is Yomiuri』などに論文を投稿してみることだ。
 下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。統幕学校では16年度にも教官も学生も1人1論文を頑張って貰おうと計画しているところだ」

 同じ年の3月号に、

「アグレッシブな公法を自衛隊の中に作ることも一案だと思う。隊員に対しては個人や団体が実施する親日的な活動には経費も含めて個人的に支援するという意識を持たせるべきだと思う。

 たとえばここ数年、新しい歴史教科書が話題になっているが、今後このような本が出た場合、これをみんなで買いまくるぐらいの意識があってもよいのではないか」

 つまり、4年前からこのようなことを言っている。

 最初のこの専守防衛を逸脱した発言を、すでに統合幕僚学校長として言っていたことになるが、こういうことを言っていたことに対して、浜田大臣、誰も気がつかなかったのか?


浜田: 田母神山幕僚長の論文は私人としての見解を述べたものだと承知しており、そこに記述されている個々の内容に防衛庁としてコメントすることは差し控えたい。

 指摘の『朋友』は航空幕僚学校幹部会という私的サークルが発行している刊行物で、私的サークルは本来防衛庁としてこれを管理・統括するものではなく、当初においては、私的サークルの内容物を検査する部署を特に定めているわけではない。

 仮に私的サークルの刊行物の中に、自衛隊員として適切でない意見の表明等が見られた場合には、必要な措置を講ずることとしている。

 防衛庁として平成20年10月31日公表された田母神前航空幕僚長の論文の存在を認識して以降、当初において同種のそれまでの部外への意見発表等の状況を確認する過程において、『朋友』平成16年7月号に掲載された同種の論文があったことを認識したところだ。


藤田: 大臣、平成4年の参議院の内閣委員会で、当時の教育訓練局長がこういう風に言っている。

 当時、『朋友』とか、陸海空の幹部学校における雑誌について質疑が行われた。

「論文の中に現在の防衛の基本的な政策、すなわち専守防衛、シビリアン・コントロール、非核三原則、日米安保体制、そういった基本的防衛政策を逸脱するようなものがもし中に入っていれば、それは自衛官としてふさわしくない行為と考えております。

 それは私も責任を持ちまして、そういう雑誌も見ております」

 と、論文のチェックをしている旨、答弁をしている。

 平成16年の論文も、教育訓練局長がチェックをしなければいけなかった。それをチェックしていなかったということではないか。


浜田: 指摘されたことに関連しては、我々の方でそういった答弁をさせているにもかかわらず、その点、我々の中に報告がなかったということは、確かに今、チェックができていなかった。

 この間の浅尾委員への答弁の中で言ったように、その点に関してはチェックされていなかったということだと思う。

 藤田: 田母神氏の各役職への任命権者、論文発表時の届け出先、そして懲戒権者というものがあるが、田母神さんはすでに第6航空団司令、つまり小松基地の司令だったときに、すでに中部航空司令官に論文を出すとき報告していなければいけない。

 この段階で論文を出していたかどうかは知らない。少なくとも統合幕僚長になって、今引用した平成16年の段階では、石川統合幕僚長に報告をしていなければいけない。

 そしてこの段階で教育訓練課長は論文をチェックしていなければいけない。

 そのチェックも報告もなかった。

 この間の委員会でも問題になったが、去年の5月で『朋友』の5月号にこういう論文が出たということがあるわけだが、それが政府の方針と違ったということは認めた。
 
 ということは、平成16年の段階でチェックをしていなかったということが一つ。報告がなかったというのが二つ。
 
 そういったことがあったにもかかわらず、去年の3月に、この田母神さんを航空幕僚長に任命をしてしまったというのが三つ。

 そして5月に論文を書いたがそれを見過ごしてしまったということが四つ。

 四つのミスが続いているということは認めるか?

浜田: 任命当初の時には、これは今は人事の所でその辺の所は経歴の精査も含めて任命したと思っているが、今回の論文の件で我々のところに報告がなかった。その意味ではこれは、最初の『朋友』に関するチェック体制は確かに不備だったのかもしれないが、任命、そしてこの今回の論文に関しては、我々に報告がなかった一番最後の部分にはミスがあったとは思えないで、きわめてその点では遺憾に思うけれども、先ほど言ったように、事前のチェック体制の不備の部分と報告がなかったということは切り分けてよろしいとは思っている。


藤田: ミスという話しではなく、とくに専守防衛を逸脱するということは、これは明らかに政府の方針に反することだ。これをチェックしてこれが分かっていたならば、この段階で今回と同じ処分に該当したのではないか?

 専守防衛に逸脱することを平成16年7月に言っている。しかも学校長として。


浜田: 防衛省としては平成20年10月31日に公表された田母神前航空幕僚長の論文の存在を認識して以降、同種のそれまでの部外への発表等の状況を確認する過程において、今回の『朋友』に論文があったことを認識したところなので、その意味ではその際に事前に10月31日の時点で我々が確認したことで、先ほど委員から指摘があったように、最初の部分というのは、学校長時代の件に関して知り得たのは我々の方にチェックができていなかったということでは、我々のミスだったと思っている。

 
藤田: 10月31日の時点で目に留まったのは、去年の5月の論文だけであって、4年前の専守防衛を逸脱した論文は見過ごしたということか?


浜田: そうだ。チェックができていなかったということは、見過ごしたということだ。


藤田: これは私連休明けの4日に国会図書館から取り寄せている。

 で、この『朋友』というのは、見たらすぐに明らかだが、たとえばこの見出し、小見出しだが、たとえば、「えこひいき大作戦とおじゃま虫大作戦」「厳正な秩序と組織の能率は反比例する」、それから、「身内の恥は隠すもの」

 とにかく見出し見ただけでこれおかしい。数年間のものでたくさんある。意図的に見逃した、たまたま出たのが去年の5月の論文が出てきたのでチェックをした、こんなもの、私ですら、あれっ? と思った。

 専守防衛を逸脱する、なんてことが出ているわけだから、10月31日の段階でこんなもの全部チェックしなかったということは、大変な責任、怠慢ではないのか?


浜田: そういうものが発覚したので、我々としては今回航空幕僚長を解任したということだ。


藤田: その解任の理由の時は、平成16年の論文の専守防衛を逸脱したことは、この委員会を1週間ぐらいやっているが入っていない。

 ということは、今回の懲戒免職をせずに定年退職にさせてしまったということは、10月31日発覚にもかかわらずこういったことをしっかり精査していないので、あのような甘い対応になってしまったといえるのではないか。


浜田: 今指摘のあった田母神前幕僚長を航空幕僚付きとしたのは10月30日以降、31日ということであるが、我々は今の話しも含めて安易な選択をしたのではないかという指摘があったが、我々としても今回の処置については30日以降航空幕僚副長が本人に対していろんな形で確認をし、そしてまたその中で一貫して退職する意思がなく、また懲戒処分を行うということになれば、審議を辞退する意思もなく、どのような規律違反に該当するのかについて徹底的に議論するとの意向を示した。

 退職の期限というのがあるわけで、それが大幅に延長した場合でも来年の1月21日までの手続が終わる見通しが立っていない。
 
 総合的に判断して、我々は定年退職としたところである。

 基本的に隊員規律違反が生じた場合は、懲戒手続によって事実関係を十分に把握した上で、適正な懲戒処分により、厳正な対処について責任を持って判断しているところだが、今般の田母神前航空幕僚長の件については、本人から迅速な処理に協力が得られないで、退職の期限まで懲戒手続を完了することが困難であるという我々は判断をしたところだ。


藤田: 私の質問に答えてない。

 いわゆる専守防衛を逸脱した行為については何もお咎めがない、ということか。チェックもしていなければ。

 ということは、専守防衛を逸脱するということを防衛大臣は認めるということか。


浜田: 我々が今回把握した10月31日に、あの今回の論文懸賞について、今まで『朋友』の件は後から出てきたことで、とにかく今回の論文内容がきわめて不適切であり、また航空幕僚長としての地位にありながら、そういう論文を発表したということに対して重要な判断をしたわけで、そこで、航空幕僚長を解任したという重さが、我々としては重要なことだと思っていたので、その論文に隠して、即その場で判断したということだ。


藤田: ということは統合幕僚学校長が専守防衛を逸脱するようなことは規約違反ではなくて、そして後に分かってもそれは処分の対象にはならなかった。従って防衛大臣としては、専守防衛を逸脱したことを認めてしまったということか。


議長(北澤委員長): 防衛大臣は、先程来、統合幕僚長学校長が専守防衛に反する論文を書いていることへの質疑であるので、それに直截(ちょくさい)に答弁するように。


浜田: 常識的に考えて、専守防衛はこれまでずっと政府として掲げてやってきたので、それに対して不適切な発言を今回したと、今、委員の指摘であるが、それは極めて問題なことだと思っている。


藤田: 問題だと、知っていたのか知らなかったのか、公式には今やっと分かったといっているが、今分かった段階でどういう対応をするのか。


浜田: 退職の処分をしたので、今、この時点で新たな処分というのは考えられない。


藤田: それではやり得というか、辞めてしまえば後のことは何でも消すことはできないということになってしまう。


 防衛省に確かめたところ、時間がないという懲戒手続の問題だが、いわゆる審議の進行権、どういうスピードでやるか、どの段階で審議の結審をするかというのは、懲戒権者に権限があるということだ。

 今回の場合は浜田防衛大臣が懲戒権者として、どの程度時間をかけて、いつの段階でそれを決めるということは、浜田さん、あなたが決められたわけだ。

 しかも平均で54日だから、1月末までに54日かけても十分審議ができるわけで、浜田大臣のその意思があれば十分懲戒手続が取れたはずなのになぜとらなかったのか。


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